体のメンテナンス。

七月十一日（水）晴れ。

珍しく、暑さで食欲がない。朝食命の私にしては珍しいことだ。ダラーっと十時近くまで寝ていた。お天道様と、汗水流して働いている人達、水害で苦しんでいる人達に、スミマセンと頭を下げて、お仏壇に手を合わせた。

遅い朝食は、子供と一緒に、冷食のナポリタンに目玉焼き添え、ウェイパーのスープにあおさ入り。海の香りがして美味しかった。暑くてグタッーっとしていると、憂国の実業家の松本社長から電話が入り「酒抜きでマッサージに行きませんか」。なにやら仕事が忙しくて、首や肩がコリコリとのこと。有難い誘いなので、迎えに来て頂いて、二時過ぎから二時間ほど指圧。トイレが近いので後半は、気になって集中できなかったのが残念。終了後に、また家まで送って頂き、感謝合掌。

夜は、愚妻のお友達のタラコちゃんから頂いた「五島手延うどん」と「富士宮焼きそば」の「長シャリ」（分かるかなぁー）の二本立てに、また「カツオのオリーブ和え」。そごうで買ったにもかかわらず、最低だった。「メジマグロ」も買ったが、こちらの方は、中々良かった。しかし、家族は、この「メジ」が好きではない。マグロの味がしないとのこと。全く貧乏人のくせに贅沢だ。お供は、「恵比寿ビール」を二本と黒霧島。酔狂亭の夜は更けて行った。

人生の大事な一食を損した。

七月十日（火）晴れ。

夜、暑さで寝苦しく、思わずクーラーをつけようかと思うが、今の所、扇風機で我慢している。部屋にいる時は良いのだが、寝ている時にクーラーを使用すると、寒くて仕方がない。体調のことを考えて、扇風機にしている。

寝汗で気持ち悪くなった下着を換えて、シャワーを浴びてから朝食。大好きな「清風楼」の焼売、サワラの味噌漬け、伊勢の「あおさ」の味噌汁。昼は、自宅の近くのファミレス「グラッチェ」の後に出来たハワイアンスタイルのレストランに子供と一緒にランチに行った。横浜は、権太坂（箱根駅伝の花の二区と九区）にあるのに、店に入ったら、スタッフが「アロハ」だって。おまけに造花の「レイ」を掛けようとするので、思わず後ずさりしてしまった。「宗教上のことがあるので」と言って（もちろん嘘です）断ったら、周りの客にウケた。

席についてメニューを見たら、私のようなオヤジが食べるような物が一つもない。（私の個人的な見解です）仕方がないので、ロコモコとか言う、ハワイの飯を頼んだが、これが味のないハンバーグのようなもので、横にはサラダに、フライドポテト、アボカド、バインなどが一つのプレートに乗っかっている。飯なのかおやつなのか判断がつかない。子供は、パンケーキに山ほど生クリームが載ったものを頼んだ。思わず「そんな物を食べると、日本人らしい屁が出ないぞ」。あーあ人生の大事な一食を損した気持ちになった。子供いわく「もうお父さんとは来ないからね」。上等だっていうの。

夜は、おとなしく酔狂亭で月下独酌。最近、ダメなカツオを食べる時は、玉ねぎのスライスにオリーブオイルと塩で味付けして、ニンニク少々入れてサラダボールでカツオと和えてから食べている。ちょっとハマっている。お供は「黒霧島」と「オールドパー」のソーダー割を二杯。

藤本隆之さんからコメントが入った。
「いやぁ蜷川さんはエライ！そうやって子供と会話が成立してるんですから。ウチなんて「菊池寛」じゃない、「クチキカン」ですから、女房も愚息も。ああ、なんか良いことないすかね」。奥さんと子供さんの気持ちが分かるような気がする。