白雲去来

蜷川正大の日々是口実

巴里祭か。

2018-07-19 11:43:56 | 日記
七月十八日(水)晴れ。

スーパーで大好きな紅鮭のカマが売っていたので、即買い。今朝は、その紅鮭と厚揚げ焼き、玉ねぎの味噌汁。昼は、あんまり暑いので、素麺。夜は、友人と自宅近くの寿司居酒屋の「浜一」にて一献。

去る十四日は、フランスの革命記念日で、日本では「巴里祭」の名で知られている。一七八九年のこの日、政治犯が入れられていたバスチューユ監獄をパリの民衆が襲い、かねて国王ルイ十六世の治世に関して鬱積していた不満を爆発させた。この騒動を契機にフランス革命が起こり、近代国家としてのフランスが誕生した。巴里祭の名は、映画「七月十四日祭」を、日本で上映するときに、邦題として「巴里祭」としたために、この呼び方が一般的になった。

今年は日仏国交樹立一六〇周年という節目の年ということで、日本の陸上自衛隊の 自衛官らもフランス人らの軍隊と共にシャンゼリゼを行進した。ニュースで見たが、シャンゼリゼ通りに自衛隊の掲げる日の丸と旭日旗がとても美しかった。一度、このパレードを見てみたいものだ。聞いた所によれば、行進の最後に登場するのは、有名なフランスの外人部隊とのこと。

外人部隊と言えば、一九五三年に公開された、ジャン・クロード・パスカルと、ジーナ・ロロブリジーダ が主演の「外人部隊」や、ゲーリークーパーとマレーネ・ディートリヒ主演の「モロッコ」がすぐに浮かぶ。確か、映画の中で、ディートリヒが、ホテルに着き窓を開けると「砂漠の匂いがするわ」と言う台詞を言ったのを覚えている。平成五年の八月、野村先生のお供をしてモロツコを旅した。最終日に着いたのは、カサブランカだった。ホテルにチェックインして、ディートリヒの言葉を思い出して窓を開けたら、砂漠の匂いではなく、熱波と通りを行く人と車の喧騒が、いきなり飛び込んできた。ホテルは、ハイアット・リージェンシー。一階には、映画「カサブランカ」を模したバーがあり、ウエイターがトレンチコートを着てボギーを気取っていたのには、少し可笑しかった。

野村先生とシャンゼリゼを歩いたのは、モロッコの旅の一年前のこと。ナイトクラブ、リドの帰り、アコーディオンとクラリネットの「流し」にチップを渡して、「パリの空の下」を演奏してもらった。体力のあるうちに、もう一度訪ねてみたいものだ。

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