十二月六日(木)雨のち曇り。
午前中に、お世話になっている方と、ご挨拶を兼ねてお茶。朝食をとっていなかったので、誘われるままに、関内の「とんかつ」の名店である「丸和」へ。私は初めてだが、名前だけは知っていた。いつもお店の前にお客さんが並んでいるので入るのをためらっていた。幸いに今日は天気が悪いせいか、並ばずに入れた。とんかつよりも「カキフライ」が食べたくなって注文したのだが、余りにも大きいので、見ただけで、食欲が失せた。私は、カキは嫌いではないのだが、大きいのはどうも苦手である。小ぶりな物がいい。トンカツ屋さんに来て、カキフライを注文したことに反省した。こちらがご挨拶に来たのに、お土産まで頂いて恐縮する。
事務所に寄ってから床屋さんへ。自宅に戻り、歯医者へ。師走は何かと忙しい。昨日とうって変わって寒いので、夜は、「豚のバラ肉の鍋」を囲んだ。一日二回の「豚肉」だ。
明後日は、開戦記念日である。「戦前」というと、私たちは、先の大戦、いわゆる昭和十六年の十二月八日に始まった大東亜戦争から終戦の昭和二十年八月のことと思うが、満州事変が起こったのが昭和六年、盧溝橋事件があったのは昭和十二年。満州事変の頃から日本はそろそろ非常時気分になり、盧溝橋事件から始まった日支事変は本格的な戦争だったから、米英に宣戦布告をする昭和十六年以前から、日本は戦争状態だったわけである。とは、吉田健一さんの『甘酸っぱい味』(ちくま学芸文庫)の一節である。戦後生まれの私は、そういった戦前の「空気」を感じることが出来ないが、戦前の人たちの書いた「食」に関する本を読んでいると、段々寂しくなる食卓から、その「空気」を感じることが出来る。しかし、中国と戦争をしながら、米英と戦う。考えてみれば、日本もある意味で大国であったわけだ。開戦記念日の日は、そんな本を読んでみるつもり。
午前中に、お世話になっている方と、ご挨拶を兼ねてお茶。朝食をとっていなかったので、誘われるままに、関内の「とんかつ」の名店である「丸和」へ。私は初めてだが、名前だけは知っていた。いつもお店の前にお客さんが並んでいるので入るのをためらっていた。幸いに今日は天気が悪いせいか、並ばずに入れた。とんかつよりも「カキフライ」が食べたくなって注文したのだが、余りにも大きいので、見ただけで、食欲が失せた。私は、カキは嫌いではないのだが、大きいのはどうも苦手である。小ぶりな物がいい。トンカツ屋さんに来て、カキフライを注文したことに反省した。こちらがご挨拶に来たのに、お土産まで頂いて恐縮する。
事務所に寄ってから床屋さんへ。自宅に戻り、歯医者へ。師走は何かと忙しい。昨日とうって変わって寒いので、夜は、「豚のバラ肉の鍋」を囲んだ。一日二回の「豚肉」だ。
明後日は、開戦記念日である。「戦前」というと、私たちは、先の大戦、いわゆる昭和十六年の十二月八日に始まった大東亜戦争から終戦の昭和二十年八月のことと思うが、満州事変が起こったのが昭和六年、盧溝橋事件があったのは昭和十二年。満州事変の頃から日本はそろそろ非常時気分になり、盧溝橋事件から始まった日支事変は本格的な戦争だったから、米英に宣戦布告をする昭和十六年以前から、日本は戦争状態だったわけである。とは、吉田健一さんの『甘酸っぱい味』(ちくま学芸文庫)の一節である。戦後生まれの私は、そういった戦前の「空気」を感じることが出来ないが、戦前の人たちの書いた「食」に関する本を読んでいると、段々寂しくなる食卓から、その「空気」を感じることが出来る。しかし、中国と戦争をしながら、米英と戦う。考えてみれば、日本もある意味で大国であったわけだ。開戦記念日の日は、そんな本を読んでみるつもり。