白雲去来

蜷川正大の日々是口実

早雪忌。

2018-12-11 13:16:02 | 日記
十二月十日(月)曇り。早雪忌。

十三年前の今日、五十六歳で自裁された元重遠社代表三浦重周氏のご命日。三浦氏は日本学生同盟委員長を経て三島由紀夫研究会事務局長として憂国忌の開催を支えるなど、思想的指導者としても活躍されてきた。憂国忌後の墓前報告祭を終えて後、郷里の新潟へ旅立ち吹雪の新潟東港岸壁で自刃された。山平重樹さんが上梓した『決死勤皇・生涯志士ー三浦重周』(並木書房)に詳しい。是非ご一読を。

その三浦さんの追悼祭・早雪忌が市ヶ谷のホテルにて行われ出席。在りし日の三浦さんの遺影に花を捧げ、日本学生同盟のOBの諸先輩にご挨拶。民族革新会議の山口申先生や田中、中川の両氏と同席。ご指名によりご挨拶をさせて頂いた。八時に終了。直帰した。

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寒さの中での読書。

2018-12-11 12:31:13 | 日記
十二月九日(日)曇り。

布団から出にくい季節となった。朝食は、伊豆高原の「山幸」で買った「ムロアジ」の干物、焼きたらこ、野菜たっぷりの味噌汁。昼は、チャーハンと卵スープ。夜は友誼団体の忘年会に出席するために亀戸へ。駅で大熊雄次氏と待ち合わせる。偶然にも大行社の丸川理事長一行と一緒になる。六時開会、乾杯の音頭を取らせて頂いた。八時終了。大熊氏と、錦糸町駅前の「すしざんまい」にて、軽く飲んで新宿ラインにて帰宅。

かつて読んだ本の中に「読書」や「酒」、「貧困」について書かれている所をノートに写して、まとめていた時があった。たまにそれを眺めて、真面目に勉強していた頃を思い出している。

開高健著『開口閉口』(新潮文庫)の中にこういう一文がある。「いよいよ師走の頃となったけれど、薄暗い書斎の万年床にもぐりこんで鼻と手だけを布団から出して読書するだけ。とろとろ読み、うとうと眠り、目覚めると肩をのりだして、オカキに冷め茶。いつか読もうと思って目につき次第に買い込んでおいた本を上から順に読む。乱読であり、書淫である。子供の時も同じようにコタツやフトンにもぐりこんで本を読んだが、山中峰太郎の『亜細亜の曙』に眼と心は夢中になりながらも、耳は軒をかすめて行く木枯しの音や、空で鳴るタコの唸りなどを聞いていた」。

私も、これに似た生活をしていた頃がある。寒くて、寒くて決して大げさでもなく頁をめくる時の微風にも震えていた。根性で月に三十冊のノルマを決めて格闘していた。環境が良くなって、今では寒さに震えることはなくなったが、読書の量がめっきりと減った。あの時代が懐かしい。

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