白雲去来

蜷川正大の日々是口実

寒さの中の読書。

2018-12-22 08:41:10 | 日記
十二月十八日(火)晴れ。

体調のことを考えて、余り「揚げ物」を食べないのだが、たまに無性に食べたい時がある。最近、家族に評判が良いのは「カニカマ」のフライである。良いパン粉に、新しい油で揚げると、カニカマとは分からない。これにもう一品、大日本一誠会の仲程会長に教えて頂いた、大和市の「太田屋」のメンチカツ。キャベツの千切りを添えて、もう一品は豚汁。昼は、事務所との往復で忙しく、中華街の肉まん。夜は、月に一度の、名前だけ真面目な「蜷川政経懇」を野毛の「弥平」にて開催。終了後に有志にて関内へ転戦。

今年は暖冬らしいが、寒さに弱い私は布団から出るのに、かなりの決心が必要となる。面倒くさくなって布団の中で本を読んでいると(布団の横にすぐ手が届くように二十冊ぐらいの本を置いている)寒さのなかでの読書と言えば、すぐに頭に浮かぶのがキューリー夫人(一八六七~一九三四)の若き日のエピソード。彼女はソルボンヌ大学の学生時代、屋根裏部屋に下宿していた。凍り付くような寒さのために眠ることも出来ず、ありったけの服をトランクから引っ張り出し、着られるだけ着こんでベッドにもぐりこみ、それでもまだ体が温まらないので、残りの服を布団の上にかけ、さらに椅子まで乗せたという。これはキューリー夫人の娘、エーヴ・キューリーの書いた『キューリー夫人伝』の中の有名なエピソードである。

フランスでは、誰でも子供の頃に、一度はこの話を聞かされるという。それを考えたならば、ぬくぬくと暖かい布団での読書は贅沢と言える。

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二日酔い。ひねもす読書。

2018-12-22 08:41:10 | 日記
十二月十七日(月)晴れ。

いやはや「眠らない」矢野議長と深夜までお付き合いさせて頂き、結局布団から出たのは十時過ぎだった。いつもならば横浜に泊まった社友や同志らと「朝食の会」を催すのだが、「安記」が、宴会予約のため朝が休みと聞いていたので油断した。野里、鈴木、神山の諸兄には失礼した。いずれまた中華街で是非一献。矢野議長は、五時に起床して、七時半の飛行機で松山に帰ったとか。恐るべし。

珍しく大破・轟沈の昨日の余波で今日は二日酔い。出かける気力もなく、自宅で昨日の忘年会の席で山平重樹さんから頂いた新刊本『最強武闘派と呼ばれた極道ー中野太郎』(かや書房)を読む。私には、ほとんど縁のない任侠の世界と、その運命に翻弄される人たち。しかしながら、益荒男の悲しき命積み重ね・・・の言葉がよぎる。世間の人は、たかがと笑うかもしれないが、こういった生き方しかできない人たちもいる。静かな感動のなかで読了した。我々も、お国のためならば「捨石」となることも辞さない、という覚悟を持たなければならない。と言うことを痛感した次第。

この時期は、知り合いの狭斜の巷の粉黛(調べてみてね)から、五月みどりの歌ではないが、お暇なら来てよね。の電話が入るが、若い頃ならともかく、この歳になると鼻の下も伸びない。おとなしく、酔狂亭で独酌。金欠は人をして正しい行動をとる結果になる。とはソクラテスの言葉。嘘です。

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