白雲去来

蜷川正大の日々是口実

菜種梅雨。

2020-04-12 22:10:35 | 日記
四月一日(水)雨。

朝から雨。三月中旬から 四月上旬にかけて, 菜の花が咲く頃に降る長雨を「菜種梅雨」というらしい。野村先生の獄中句集『銀河蒼茫』の「春の句」の中に、「八下独居は如何にも古めかしい造りなり、一句」として「菜種梅雨 寒し便器は桶である」がある。恩師の獄中十八年、そして朝日新聞社での自裁を思えば、コロナ何するものぞ、と思わなければいけないのだろうが、決して言い訳ではなく、「無駄死」だけはしたくないと思っている。臆病だと笑われても構いません。返す言葉もありませんから。

朝食は、頂き物の「魚久」の「銀タラ」、人参の「煮天丼」、函館のトロロコブのスープ。昼は、かけうどん。夜は、冷食のメンチカツ、キャベツの千切り添え、ナポリタン、函館の紅鮭。ユーチューブで伊東ゆかりの「恋のしずく」を繰り返し聴きながら、鹿児島の「さつま」に酔う。


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ただ虚しく歳月が過ぎて行く。

2020-04-12 21:55:41 | 日記
三月三十一日(火)曇り。

朝一番で掛りつけの病院へ行き、常備薬を貰いに行く。いつも診療待ちの人で一杯の待合室もガラガラで、薬のついでに採血。院長曰く「結果は電話するから来なくていいよ」。今、一番コロナの心配をしているのはこういった町医者かもしれない。

朝食は、焼きそばに目玉焼き乗せ、「丸ちゃん」のワンタンスープ。昼は、塩おにぎり一個。夜は、チキンライス、餃子、天ぷらうどん。お供は、鹿児島の「さつま」。

不要不急の外出を控えて、自宅で、野村先生の『友よ山河を亡ぼすなかれ』に収録されている「君に泉水博の慟哭は聞こえるか」を「読み取り名人」というソフトを使って入力。三月も今日で終わる。気がつけば、ただ虚しく歳月が過ぎて行く。ふと寂しくなって鹿児島の焼酎に酔う。

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お二人の訃報。

2020-04-12 16:55:21 | 日記
三月三十日(月)曇り。

テレビを見ていたら「速報」で、志村けんさんの訃報が流れた。そして新聞には、岐阜刑務所に服役中の泉水博さんの訃報が報じられていて、とても驚いた。志村けんさんは私よりも一つ年上である。コロナウイルスに感染したとか。他人事とは思えない。もし私が罹患したら、基礎疾患の宝庫のような体の私なんかは、志村さんのようになる可能性が大である。長い間、多くの人を楽しませてくれた、志村さんの死は悲しいが、ある意味では、コロナの警告となるだろう。合掌。

泉水博氏のことを知らない人のために、1977年、昭和52年の「ダッカ事件」で、超法規的措置として釈放された日本赤軍の元メンバー、泉水博受刑者(83)は、強盗殺人の罪で服役中の昭和52年に、過激派の日本赤軍のメンバーが日本航空の旅客機をハイジャックした、いわゆる「ダッカ事件」で、超法規的措置として釈放され出国しました。その後、フィリピンで逮捕され、岐阜市にある岐阜刑務所で再び服役していましたが二十二日に刑務所内で心肺停止の状態で発見され、病院に搬送されたが二十七日に死亡が確認された。

泉水氏は野村先生と千葉刑務所で一緒で、泉水氏が起こした事件を世に知らしめたのが野村先生である。今は絶版となったが、野村先生の『友よ山河を亡ぼすなかれ』の中に、「君は泉水博の慟哭は聞こえるか』という一文がある。弊誌『燃えよ祖国』の次号にて全文を掲載予定である。また泉水氏のことは松下竜一氏の『怒りていう、逃亡には非ず―日本赤軍コマンド泉水博の流転』に詳しいが、残念ながらこの本も絶版となっている。

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