白雲去来

蜷川正大の日々是口実

鰻。

2021-04-13 15:10:20 | 日記

4月10日(土)曇り後晴れ。

うなぎと肉。お店によっては鰻はステーキより高い。もちろん鰻より高いステーキもあるが、たまに、頭と体が鰻を食べたいという欲求に支配される時がある。不思議とステーキを食べたいという欲求に駆られることは最近はほとんどない。懐具合を考えたら鰻など贅沢の極みとは分かっていても、たまに、たまにだからと自身に言い訳して、東神奈川の老舗の「菊屋」に一走りした。

上から二番目の物を愚妻と二人前をお土産にして貰った。週刊文春」の平松洋子さんのコラム「この味」で知ったのだが、歌人の斉藤茂吉は大の鰻好きだったそうだ。その証拠に、斉藤茂吉記念館の運営に尽力した、林谷廣氏の著書『文献 茂吉と鰻』という本もある。「ゆふぐれし机の前にひとり居りて鰻を食ふは楽しかりけり」と詠んだ昭和三年には、実に六十八回も鰻を食べている。何と五日に一回の割合で食べているのだ。自宅他、銀座の「竹葉亭」、青山「佐阿徳」、浅草「前川」など都内のあちこちの店に行く。この三店の内、青山の「佐阿徳」は閉店してしまったが、「竹葉亭」と「前川」は営業している。戦時中も鰻の缶詰を幾つもストックしていたと言う。「もろびとのふかきこころにわが食みし鰻のかずをおもふことあり」と詠んだ。

俺も生きたや茂吉のように、鰻と酒のその世界。と「人生劇場」にシャレてみた。

 

 

 

 


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五日ぶりの酒。

2021-04-13 14:45:07 | 日記

4月9日(金)晴れ後夜半に雨。

日曜日から、昨日まで休肝日を続けている。もう五日間である。エッヘンと自慢したいところだが、酒を飲まない人には、アホクサと言った感じだろう。まあ私の場合は、歳を考えて休肝日を作るのは、酒を美味しく飲むための努力にすぎない。これを書いている時に、突然「今日は飲んでいいよ」と天の声が聞こえた。良し、暗くなるまで待ってからやるか。

朝は、好きな鮭の「山漬け」、牛丼、ほうれん草の味噌汁。昼は、上の子供が作った焼き菓子。夜は、マグロの刺身、ビーフシチュウ、たらこ。五日ぶりの酒は「霧島連山」。

白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしずかに飲むべかりけり。などの酒の歌で有名な若山牧水は、アルコール依存症で度々病院の世話になっていた。嵐山光三郎センセイの『文人悪妻』(新潮文庫)によると、死ぬ三週間前の九州めぐりの旅では、五十一日間の旅で、一石三斗飲んだと述懐し、朝起きて四合、昼に五合、夜は一升以上という飲酒が連日続いたとある。牧水はつらい青春時代を過ごし、失恋し、貧乏に苦しみ、酒を覚えた。牧水にとって酒を飲むことは、生きながらにして自分を葬ることだった。と嵐山センセイは書いている。私は、健康と日々の楽しみのために飲んでいる。ここが天才と凡人の差かもしれない。


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免許の更新。

2021-04-13 13:28:41 | 日記

4月8日(木)晴れ。

先日、免許の更新に行ってきた。「優良運転」と言うことで、二俣川にある教習所ではなくて所轄の警察署で更新ができる。有難いことである。教習所へ行くと、つまらない講義を聞かされ、欲しくもない交通安全の本を渡されるなど、往復の時間を入れるとほぼ一日がつぶれてしまう。うんざり、と言う言葉がこれほど当て嵌まる所はない。

今日は、所轄の警察署で、エッ!もう終わりなの。と言う感じで、物足りなさ感じるほどだった。安全協会で証紙を買って、簡単な書類に住所氏名を書き入れてから視力検査をしておしまい。その間5,6分程度。こちらが拍子抜けした。「講習とかないんですか」と聞けば、「高齢者講習を受けているのでありません」。そぉーかぁー。先日、事務所の下の自動車教習所で受けた「高齢者講習」が、それだったのかぁー。と納得。

今日8日は、お釈迦様の生誕の日で花まつりの「仏生会」。札幌の清元和尚は忙しいに違いない。本当にコロナは人を疎遠にするもので、札幌の田中清元、前田伏樹両兄とも随分とご無沙汰をしている。初めて会ったのはお互いに20代の前半。それから随分と星霜を経た。夏前には札幌に行くつもりです。その折には、いざ我が良き友よまず一献。※写真は平成20年(2008)11月20日、札幌にて。左から犬塚、田中、前田の諸兄と。


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