白雲去来

蜷川正大の日々是口実

落暉よ赤灯台を照らせ。

2021-04-20 14:08:26 | 日記

4月16日(金)晴れ。

ちょっと喉の調子が悪いので、朝食を取らずに耳鼻咽喉科へ。異常はなかったが、気になるなら内科で「食道」の検査をした方が良い。と言われた。そのまま帰宅。朝食を作るのが面倒なので、コンビニで弁当を買うが、味はともかく、この歳になって一人我が家でコンビニ弁当を食べるという侘しさと貧しさに、ハッと我に返り、二度としまいと思った。夜は、友人と近所の「浜一寿司」へ。テーブルの真ん中には飛沫防止の透明なカーテンがあって安心できる。まあ気休めでもやらないよりも、やった方が良い。

私の好きな曲の一つに「暗い港のブルース」がある。この曲は元々、1960年代に活動していたジャズバンドのモダン・プレイボーイズのメンバーであった早川博二の作曲により発表したインストゥメンタル曲がルーツである。その後、1971年に発売されたヒットしたザ・キング・トーンズ盤は、早川博二の曲はそのままに作詞家のなかにし礼が歌詩を新たに書き直して製作された。

車で東京から首都高速を使って帰るときは、湾岸線を利用する。夕方、運が良いとみなとみらいに近くなると、夕日に遭遇する。真っ赤な夕日がランドマークの方向から横浜港に注ぎ港を赤く染めている。息をのむほど美しい。その時に脳裏に浮かぶのが、「暗い港のブルース」なのだ。旧赤灯台が夕日に染まる時、出来るならば車を止めて夕日が彼方の山陰に消えるまで見ていたいといつも思う。なぜか灯台を見るのが好きだ。凛とした孤高を感じるからだ。

横浜を代表する写真家の森日出夫先生にご無理を言って旧赤灯台が夕日に照らされている写真を頂いて居間に飾ってある。1964年に日活から封切られたのが加賀まりこ主演の『月曜日のユカ』。若き日の中尾彬も共演している。そのオープニングは旧赤灯台で加賀まりこと中尾がじゃれあっているシーである。その灯台は、かつての日活映画などに度々登場する。私も若い頃は、そこで幾度も釣りをしたことがある。※森先生から頂いた写真。


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