白雲去来

蜷川正大の日々是口実

酔へばあさましく酔はねばさびしく

2016-11-25 10:05:08 | 日記
十一月二十三日(水)曇り。新嘗祭。

今日は新嘗祭。収穫祭にあたるもので、天皇陛下が五穀の新穀を天神地祇(てんじんちぎ)に勧め、また、自らもこれを食して、その年の収穫に感謝する。宮中三殿の近くにある神嘉殿にて執り行われる宮中祭祀の中では、大切な祭りでもある。

今日も、喉が痛い。子供のころから喉が弱く、いつも風邪は喉から始まる。これまでもポリープの手術や、扁桃腺の治療などを経験した。家でじっとしていようかとも思ったが、午後から、お世話になっている方たちとの、お酉さまへのお参りや食事会がある。鎌田にて行われる「新嘗祭感謝の集い」には、松本佳展君に行って貰った。

今年は、二の酉までということと、祭日が重なり、大鳳神社の周りは随分と人出が多かった。この辺りは、その昔は遊郭があった所で、十年前ぐらいまでは、その面影を残す建物が何軒か残っていたが、今では、そんな風情を残す家はすっかり姿を消した。昭和は遠くになりにけり、か。

体調がよくないのに、ちょっと酒が入ると、元気になったと錯覚し、ダラダラと飲んでしまう。最近は、酔っている時に、誰かと、何かを約束しても、翌日、全く記憶にない。だから酔っている時に約束をしないようにしている。酒ゆえの脳軟化症の第一歩であると思う。今日も、三軒転戦してから帰宅。酔へばあさましく酔はねばさびしく。とは山頭火の句である。嗚呼!

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地震だ。

2016-11-24 17:24:56 | 日記
十一月二十二日(火)晴れ。

我が家の炊飯器は、炊き上がる時に、音楽が流れる。六時にタイマーを合わせてあるのだが、一分ほどずれて音楽が流れる。その音楽が聞こえる少し前に、背中がむずむずした。地震だな。音楽と同時に、グラッと来た。そんなに大きなものとは感じなかったが、起きてテレビをつけたならば、福島や仙台が大変なことになっている。津波警報が出され、サイレンが響いている。誰もが3・11のことをが頭に浮かんだに違いあるまい。

結果は、大した被害もなく、津波警報は解除された。良かった。ちょっと喉が痛い。風邪のひきはじめかもしれない。今年の正月は、約、一週間近く寝込んでしまったので、気をつけてはいるが、何と言っても歳なりに抵抗力が弱くなっている。大事に至らないように・・・。

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一葉落ちて天下の秋を知る。

2016-11-24 17:05:19 | 日記
十一月二十一日(月)曇り。

早く寝たせいか、七時前には目が覚めてしまった。相部屋の皆さんは、まだ寝ている。起こさないようにそーっと起きて風呂に行く。風呂場にて、長野に引っ越した、平澤次郎先生と一緒になる。共に朝食会場へ。のんびりしていると、皆さん次々に朝食会場へ来る。食後、お世話になった方々にご挨拶をして、十時五分発の「あずさ」にて、大熊雄次氏と共に帰路に就く。この「あずさ」に乗ると、次の停車駅は八王子。私は、横浜線に乗り換えて横浜へ。

昨日は、漆黒の闇に包まれていて景色を楽しむことが出来なかったが、今日は、曇ってはいるが、車窓から紅葉が楽しめた。余裕でもあれば、昇仙峡まで足を延ばして、錦秋を愛でるのだが、そんな贅沢は言っていられない。雪景色も良いが、この時期の甲斐路もいい。桐一葉落ちて天下の秋を知る・・・。か。大きな桐の葉が落ちると、いよいよ秋だと言う感じが深まることから、衰亡の兆しをあらわすときや、わずかな前兆から、どんなことが起こるのだろうかを予知するときなどに使われる。

一時近くに我が家着。旅装を解いてから事務所に向かう。しばらく仕事をしてから、帰宅。韓国の朴政権が断末魔の悲鳴を上げているように思う。これでもか、これでもかとスキャンダルが出てくる。きっとお隣の国の首領様はほくそ笑んでいるに違いあるまい。日本は、平和だなぁー。

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宴席のハシゴ。

2016-11-22 12:40:03 | 日記
十一月二十日(日)晴れ。

良い天気である。昼から、サリーズバーの忘年会があり、愚妻と出かけた。何とこの時期に、半袖姿で歩いている人を何人か見かけた。確かに、ジャケットを着て歩いていると、汗ばむほどだ。桜木町から、ランドマークタワーに向かうと、日本丸が、全ての帆を広げていた。この様子を、総帆展帆(そうはんてんぱん)と言うそうだ。この日本丸が帆走する姿は美しく、「太平洋の白鳥」と呼ばれていた。

忘年会の会場に行けば、いつもサリーズバーでお会いする仲良しさんばかりで溢れていた。しかし、私は、この後、山梨の石和温泉にて、忘年会があるために、酒を控えた。三時の横浜線に乗らなければならないので、途中でお暇した。

桜木町で、ボヤーッとしていて、電車を乗り過ごした。そのために八王子で「かいじ」に乗る時間がずれて、四十五分も駅の待合室にいることになってしまった。最近は、こういうことが多く、ボケたのかと少々心配である。石和に向かう時は、もうすでに日が暮れて、車窓から紅葉を楽しむことが出来なかった。一時間ほど遅れてホテル着。いつもお世話になっている諸先生にご挨拶をして宴席へ。したたか飲んで、十一時に床に就いた。

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酒とズブズブの関係になってから久しい。

2016-11-22 12:05:47 | 日記
十一月十九日(土)雨。

どくとるマンボウこと北杜夫先生は、酔って、自分が本当に忍術を使えると思い込み、姿を消すために路傍のゴミ箱に飛び込んだことがあるそうだ。私の酒は、北先生ほどではないが、思い起こせば、赤面するようなことは、ままある。それでも酒をやめられないのは、意志の弱さなどではなく、酒が好きだからと言う単純なことによる。

牧水の有名な、白玉の 歯にしみとほる 秋の夜の 酒はしづかに 飲むべかりけり と、独りで、酒と向き合いつつ飲むのも又一興だが、こういう時の酒は、とびきり上等のものでないと、寂しさが募って暗いものとなる。めったにないが、家族が、帰郷したりして家で一人になった時などは、独り酒専用の棚から「森伊蔵」や「農林二号」といった高級な物を取り出して、ふふふと飲む。シャンペンも良いが、この酒だけは、自宅では似合わない。

落ち込んでいる時は、日本酒などにせず、シャンペンがいい。と教えてくれたのは、女優の池上季実子さん。シャンペンを開ける、という行為だけでも心がハイになる。特別高い物でなくともよい。私が好きなのは、黄色の「クリコ」か「モエ」。私の友人に、酔うとシャンペンを開ける癖のある人がいるが、やはり美味しい酒は、口がピュアな時に飲みたいものだ。JALのヨーロッパ便などのファーストクラスで出される「サロン」を誕生日などで、友人たちと一度、飲んでみたいと思っている。

酒とズブズブの関係になってから久しいが、愛おしくて別れることができない。夕方、松原商店街の魚幸を覘いたら、トコブシよりも一回り程大きいアワビが六個で千五百円で売っていた。まあその値段では、元気に動いている、という訳にもいかないのを承知で、買った。家で、ニンニクと白ワインを使って蒸し焼きにしたら、マアマアだった。お供は「霧島」の原酒。三十度だが、まろやかで、蒸しアワビといい相性だった。

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