(つづき)
「南片江」。
方位が地名の前に来るか後に来るかについては、「南薬院」の記事を参照。
「南片江」とともに古くからある「北片江」のひとつ隣りは「趣に赴く(12)」「趣に赴く(13)」で取り上げた「島廻橋」であり、ともに入江を感じさせる地名。
「松ヶ枝」も、もともとは「松ヶ江」なのでしょうか。
方向的には郊外方面だが、都心方面行きのバスが多く停車する西行き乗り場。
六本松までの道のりは、「12番」が福大前、田島経由、「13番」が東油山、島廻橋経由、「114番」「140番」が福大病院、茶山経由、「16番」が福大前、島廻橋経由。
バス停は旧道と新道の分岐部分にあり。
東梅林~倉瀬戸(現・西片江二丁目)~長野町(現・西片江一丁目)~南片江~片江営業所が、ひと続きの道路だった頃の記憶が未だに“標準”なので、現在の道路のつながり方にはおそらく一生慣れません。
ここで分かれて、その先の西片江交差点でまたすぐ合流するが、どちらにもバスは走る。
また、その先の福大病院までのルートも複数あり、短い区間であるもののバスの動き方が多様なエリア。
ちなみに、南片江から西片江の間は、福岡外環状道路の“モデル開通区間”として、外環の中でどこよりも早く開通した。
方向的には都心方面だが、都心方面行きのバスはあまりやってこない東行き乗り場。
博多駅行きの「64番」も、今年3月のダイヤ改正以降はここを通過するようになっています(千鳥橋方式)。
次の「片江営業所」までが大多数で、西鉄大橋駅行きの「外環1番」と「6番」、あとは「12番」桧原営業所が少し。
「12番」桧原と「6番」は、「60番」桧原循環線の末裔。
大橋駅まで、「外環1番」が近道で「6番」が遠回り、という構図で描かれているが、「外環1番」も最後の最後で遠回りをします。
こちら側も、「堤」の先でそれまでひと続きであった道路がそうでなくなっており、また、「やよい坂」交差点も那珂川方面が直進扱いになる計画であり、県道大野城二丈線の“幹”線度はさらに低下していく。
「幹線」「動脈」の役割は外環状道路に譲った、ということになるんでしょうけど。
ちなみに、「桧原三角」付近では、ひと続きではなかったものがひと続きになった箇所があります。
この先の堤ランプから都市高速に乗って天神や博多駅に行く路線が多数走るような時代は一度もやってこないのでしょうか。
(つづく)