INSIDE SORAMAME

福岡のバスのことなど・・

く・ふ・う(10)

2009年06月30日 | 交通
(つづき)
福岡県宗像市の「森林都市」バス停そばにある交差点の案内板。

いつもここを通るたびに、もう少しわかりやすく「く・ふ・う」できないものだろうか?と思う。
信号停車中にじっくり見れば理解できるのだろうが、車で走りながら初めて見た人などにとってはかなり難解そうだし、思わず凝視して事故のもとにもなりかねない。

運転者にとって優しくない表示はいくつか過去に取り上げたが、ここもそのひとつである気がする。
(つづく)
コメント (5)
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近い遺産(22)

2009年06月29日 |    ┣ 近い遺産
(つづき)
先日の「41番 吉塚営業所系統」の廃止を受け、吉塚営業所の路線図の該当部分には上から白い紙が貼られていた。
39番快速 吉塚営業所系統」に引き続き、ここから出る「異質」な路線は立て続けに姿を消した。

また、妙見通り上の「妙見」バス停には黒ビニールが被せられていた。
供用開始前のバス停の黒ビニールは非常に心ときめくものであるが、廃止後のものとして見るとやはり切ない。
せめて時代に合わせて透明なビニールにしてはどうだろうか(?)。

以前書いた記事に対して、「規制緩和で実際にバスが走っていなくとも路線の免許維持ができるようになったんではなかったでしょうか」というコメントをいただいた。
バス停を撤去していないということは、この区間がそれに該当する可能性も少しはあるのかもしれない。
今後ここに路線が復活することを願いたい。
(つづく)
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お役所前の風景(80)

2009年06月28日 |   ┣ お役所前の風景
(つづき)
太宰府市役所の敷地内にあるバス停。

こちらには、「マミーズまほろば号」という、西鉄のサイトにも、太宰府市のサイトの「まほろば号」のページにも出てこない、謎の(?)バスが停車する。
いつの日か「まほろば号」に昇格する日は来るのだろうか。

実は太宰府市内には、「サニーまほろば号」とか「マルキョウまほろば号」とか、いろんな「まほろば号」があったりするのかな??
(つづく)
コメント (2)
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お役所前の風景(79)

2009年06月27日 |   ┣ お役所前の風景
(つづき)
福岡県太宰府市の市役所前のバス停。

現在ここは、「4-1番」の終点となっており、「西鉄バス」という単位でみると「狭義の終点」である。
でも、太宰府市内にはコミュニティバス「まほろば号」が縦横に走っているため、この場所が「終点」という感じはあまりしない。

春日市、太宰府市などでは、「なるべくバス空白地帯を作らないように」という観点でコミュニティバスの路線が設定されているように見える。
それが可能なのも、市域が広すぎず、人口密度も高いからといえるだろう。

仮に、福岡市東区が市の中のひとつの区ではなく、独立した「市」だったとしたら、現在バスが走っていないエリアにも、もっときめ細かにバス路線が通っていたかもしれない。
そう考えると、自治体の「規模」というのは、「大きければいい」というものでもないと言えるのかも(もちろん、コミュニティバスを走らせるだけの財政基盤を持つという意味では「規模」は必要なのだけど)。
(つづく)
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チラシのオモテ(48)

2009年06月26日 |    ┣ チラシとキロク
(つづき)
1993年(平成5年)4月1日時点に引き続き、1995年(平成7年)12月1日時点「桜ケ丘第四」バス停の時刻表。
当時の都心方面行きの行先と平日の運行本数をみてみると…

--------------------------------------
「無番」
 東志免行き                  … 4本
 志免役場前行き               … 1本

「38番」
 空港前、二又瀬、榎田町経由博多駅行き   … 7本
 空港前、二又瀬、榎田町、博多駅経由天神行き…16本

「39番」
 福岡空港前行き                …22本
 空港前、二又瀬、豊二丁目経由博多駅行き  … 3本
 空港前、二又瀬、豊二丁目、博多駅経由天神行き…3本
 空港前、豊二丁目、博多駅経由天神行き     …7本

「39B番」
 東平尾公園入口、豊二丁目経由博多駅行き  … 8本
 東平尾公園入口、豊二丁目、博多駅経由天神行き…14本

「無番」
 空港通りランプ経由天神行き          … 8本
 月隈ランプ経由天神行き           …10本
--------------------------------------
となっている。

前回は、経由地と行先は補足・加筆をせずに原文のまま掲載したのだが、今回の時刻表には経由地が書いていないため、推測をもとに私のほうで加筆した。

前回時点の少し前、1993年(平成5年)3月3日に福岡市営地下鉄の博多~福岡空港間が開通しており、福岡空港駅にて乗り換えて都心に向かうというスタイルが定着してきたからか、前回と今回の間に「39番」に福岡空港止めが新設されている。

前回、無番の志免役場、東志免行きは、時刻表上、「39番」ではなく「38番」にカテゴライズされていた。
一方今回、福岡空港止めは、経由地から考えると「39番」ではなく「38番」でもよいはずなのに、「39番」という番号が付いている。
この地区の「本線」が、「38番」から「39番」へと徐々に移行していることの現われとみることができるかもしれない。

1996年(平成8年)の大改正時の時刻表、及び現在との比較は、次回以降取り上げることにする。
(つづく)
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チラシのオモテ(47)

2009年06月25日 |    ┣ チラシとキロク
(つづき)
1993年(平成5年)4月1日時点の福岡県糟屋郡志免町の「桜ケ丘第四」バス停の時刻表。
当時の都心方面行きの行先と平日の運行本数をみてみると…

--------------------------------------
「38番」
 月隈団地経由東志免行き       … 4本
 月隈団地経由志免役場前行き     … 1本
 月隈団地、榎田町経由博多駅行き  … 17本
 月隈団地、榎田町、博多駅、昭和通経由天神行…19本
 都市高速経由天神行き         … 12本
 都市高速経由天神(日銀前)行き   … 2本

「39番」
 福岡空港前、二又瀬経由博多駅行き… 2本
 福岡空港前、二又瀬経由天神行き  … 3本

「39B番」
 バイパス経由博多駅行き       … 3本
 バイパス経由天神行き       … 17本
--------------------------------------
となっている。

「38番」のところに出てくる「東志免行き」と「志免役場前行き」、そして「都市高速経由」の便は、いずれも「無番」として運行されていたと思う。

今回は、経由地と行先は補足・加筆をせずに原文のまま掲載したのだが、「38番」の「都市高速経由天神行き」と「都市高速経由天神(日銀前)行き」の違いが、記載内容からはよくわからない。
運行時間帯や本数からして、おそらく前者が空港ランプ経由、後者が月隈北ランプ経由ではないかと思われるが定かではない。
また、「39番」も「月隈団地」は通るし、「38番」も「福岡空港前、二又瀬」を通るわけで、経由地の選択がかなりいい加減である。

「39B」のバイパスとは、ユニバ通りのことを指していると考えられ、ここでの「B」は都市高速のランプを指す文字ではなく、「バイパス」のイニシャルと考えられる。

当時は、現在のような「平日」「土曜日」「日祝日」の三本柱のダイヤと、かつての「平日(土曜含む)」「日祝日」の二本柱のダイヤの間の過渡期であり、土曜日は平日の間引きダイヤで運行されていたことから、平日の時刻表に「×印は土曜日運休」という注釈が付いている。

この他にも1995年(平成7年)、1996年(平成8年)の「桜ケ丘第四」の時刻表が出てきたので、このあと順次取り上げていくことにする。
(つづく)
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LED REAL(13)

2009年06月24日 |    ┣ LEDに位置図
(つづき)
「県庁九大病院前」にて撮影した「59-1番」の側面表示である。

天神から片江営業所に行く方法は何通りもあり、かつ、その中でこの「59-1番」のルートは遠回りかつマイナーであることを踏まえれば、「天神」の次がいきなり「片江営業所」なのはいささか雑に見えてしまう。
「明治通」「博多座」と、天神までのルートを詳しく表示しているということは、天神に行く人に対して「わかりやすく」、そして、天神から先に行く人に対しては「わかる人にだけわかればよい」という感じだろうか。
だとすると、この「59-1番」の快速区間は天神より先なので、「快速」という表示は、天神に行く人に対しては逆に「わかりにくい」気もする。

個人的には、
 「天神から快速 59-1」
 「平尾・片江」←「薬院駅」←「天神」←「博多座」
みたいな表示にしてみてはどうか?と思う。

でも、これだと「どこまで快速なのか?」「明治通はやっぱり要るのでは?」「59-1ならやっぱり小笹は入れなきゃいかんだろう!」など、いろんな批判が出てきそうである。
まあ、限られたスペースの中ですべてのニーズに応えろというのも所詮無理な話であり、唯一絶対の「最適解」がある訳でもないので、今後もあれこれと試行錯誤が続くのかもしれない。

なお、「59-1番」の親は、現在欠番となっている「54番」である。
「53番」「54番」が連続して欠番という状態は果たしていつまで続くのだろうか…?
(つづく)
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趣に赴く(21)

2009年06月23日 |    ┣ ひっそりと趣に赴く
(つづき)
福岡県筑紫郡那珂川町の「道善(どうぜん)二丁目」のバス停。

「道善」とは、かつてこの地区にあった「道善寺」という寺に由来しているそうだ。
岩戸、安徳、不入道、埋金、現人橋、軍誉橋…などなど、那珂川町では、即製ではない長期熟成した感じの地名に出会うことが多い。

右奥に見えるバスが止まっているところは「道善」バス停であり、二つのバス停間の距離がかなり短いが、これらは別々の停留所である。
二つのバス停がある道路が交差する交差点には「道善バス停前」という名前が付けられている。
この交差点から、国道385号を北へ約450m行ったところにある交差点には「道善交差点」という名前が付けられており、こちらの交差点のそばには「道善四角」のバス停がある(ちなみに、「道善バス停前」交差点と「道善交差点」交差点間には西鉄バスの那珂川営業所がある)。

交差点とバス停で、名称を分け合っているというかお互い譲り合っているような感じだが、「道善バス停前」「道善交差点」という名称は、この付近が「道善○丁目」と「丁目」が付く以前の「大字道善」だった頃、交差点の名前を付けるのに苦労した跡なのではないだろうか。
「大字道善字○○」の「○○」の部分、いわゆる「小字(こあざ)」名を付けてもよいのだけど、それだとマイナー過ぎて伝わらないという判断があったのかもしれない(←あくまで想像)。

一方で、「シタカ」「曲り」「貝田」「横枕」…など、交差点名に「小字」名と思われる名称が「全開」のところもある。
交差点ピンポイントでみると、地元の人間でなければいったいここはどこなのかが全くわからないが、「趣」という観点では非常にポイントが高いと思う。

バス停の名称にも、「○丁目」の施行や町名変更によって消えてしまった小字名や旧町名が残っている場合が多い。
「箱崎駅東口」は「前川町」、「大楠」は「永田町」、「東比恵一丁目」は「新町二丁目」、「重留新町」は「新村」、「松島一丁目」は「宮内」…など、一世代前の停留所名を思い出してみて、かつての地名に思いを馳せるのもよいかもしれない。
また、「月見町」「網屋町」「巴町」「瑞穂」「春住町」「扇町」「駄ケ原」「福陵町」「井開」「柿の内」…などなど、バス停名として現役の旧町名や小字名については、なるべく「保存」してもらいたいし、以前書いたような「天神一丁目」のように広いエリアを指すバス停名の弊害を解消する際には、むしろ「活用」してもらいたいものである。
(つづく)
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く・ふ・う(9)

2009年06月22日 |   ┣ 工夫とSWEET NAIL
(つづき)
福岡市東区の「土井営業所」バス停。

黄色い…。
でも、冬にミカンを食べすぎたわけでも、夏に太陽に向かって咲いているわけでもなく、運転手さんに対する「注意喚起」のための「く・ふ・う」と思われる。

「72C」のうち「流通センター経由」は、ここに停車したあと、この先の交差点を直進して、もうひとつの「土井営業所」バス停(実際の土井営業所により近いほうのバス停。写真のバス停のほうは、西鉄のサイト上は「土井営業所(千鳥すし前)として区別されている」)に停車して、「西鉄多々良」方面に向かう。
同じ「流通センター経由」でも、アルファベットの付かない「72番」や「75番」は、ここに停車したあと交差点を右折して「多々良」(かつての「国鉄多々良」)方面に向かう。
「24番」「24C」「4番」は、このバス停には停車せずに、この先の交差点を直進して、もうひとつの「土井営業所」で終点となる。

この先の交差点で、直進するのかそれとも右折するのか、それ以前に、そもそもこのバス停に停車してよいのか?…この「黄色」で、もう一度再確認ということだろうか。
それとも他に何か意味があるのだろうか…。
(つづく)
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2009年6月20日ダイヤ改正など(5)

2009年06月21日 |   ┣ ダイヤ改正2009
(つづき)
最終日の最終便…というわけにはいかなかったが、なんとか廃止前に「41番」の吉塚営業所系統に乗ることができた。

今回廃止となったのは、路線図中の「41番」のうち「吉塚営業所~博多駅交通センター間」である。
他の路線たちとは全く違う方向に向かっていく明らかに「異質」な路線であったことがわかる。
それでも、博多駅→吉塚営業所間では、博多駅で乗って吉塚新川で降りる人や、吉塚営業所→博多駅間では、妙見で乗って祗園町で降りる人なども居て(いずれも「趣味」ではなく「一般」の人に見えた)、他の廃止路線とは異なり、少ないながらも一定の需要はあったと思われ、十分な活用がなされないまま廃止となってしまったことがとても残念である。

時刻表のほうをみても、便数の多い「片江営業所行き」と「柏原営業所行き」の間に挟まれた、1日2本だけの「雑餉隈営業所行き」はやはり「異質」である。

「異質」というのは、決してマイナスの意味ではなく、むしろ賛辞である。
今回廃止を免れた「異質」な路線たちには、今後少しでも長く生き延びてもらいたい。
(つづくかも)
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チラシのオモテ(46)

2009年06月20日 |    ┣ チラシとキロク
(つづき)
2005年(平成17年)3月1日改正時における、福岡市西部と都心部を都市高速道路経由で結ぶ「500番台」のチラシ。
地下鉄七隈線の開業がこの年の2月3日であることから、事実上、地下鉄への流出阻止を狙ったものといえる。
なお、このチラシには「501番」「503番」はフィーチャーされておらず、また、「507番」と「502番」の登場はこれよりもまだ後である。

天神、博多駅から郊外部向けの、当時と現在の運行本数(平日)を比較してみると…
--------------------------------------
(当時)
天神ソラリアステージ前発
 「504番」 新室見、橋本経由野方行き        … 12本
 「504番」 新室見、橋本経由野方(生松台団地)行き… 28本
 「505番」 新室見、拾六町団地経由野方行き    … 34本
 「506番」 大町団地、ウエストヒルズ経由野方行き … 17本
博多駅交通センター発
 「514番」 新室見、橋本経由野方行き        … 19本
 「515番」 新室見、拾六町団地経由野方行き    … 18本

(現在)
天神ソラリアステージ前発
 「504番」 新室見、橋本経由野方行き        … 8本
 「504番」 新室見、橋本経由野方(生松台団地)行き… 28本
 「505番」 新室見、拾六町団地経由野方行き    … 8本
 「505番」 新室見、拾六町団地経由壱岐丘中行き … 26本
 「506番」 大町団地、ウエストヒルズ経由野方行き … 31本
 〔参考〕「507番」下山門団地経由三陽高校行き   … 25本
博多駅交通センター発
 「514番」 新室見、橋本経由野方行き        … 10本
 「515番」 新室見、拾六町団地経由野方行き    … 10本
 「506番」 天神、大町団地、ウエストヒルズ経由野方行き…31本
 〔参考〕「507番」天神、下山門団地経由三陽高校行き…25本

--------------------------------------
となっている。

七隈線開業時における茶山・七隈地区を対象としたチラシでは、地面から顔を出したヘルメットを被ったモグラが「けっこう多いネ」と言っているイラストがあった。
こちらのチラシにも同じモグラが出てくるのだが、こちらのモグラは「けっこう早いネ」と言っており、地区によって巧みに台詞を使い分けている。
また、イラストでは、バスの乗客が「博多湾が絶景!」と言っていて、モグラ(≒地下鉄)を挑発(?)している。

当時から現在の間に、「505番」には「藤ケ丘団地(壱岐丘中学校)行き」ができている。

また、これより後(2005年11月1日。なお、当時の自作路線図には誤りがあり)に「507番」が「天神~都市高速~愛宕ランプ~愛宕南~車両基地東~下山門~中村~野方」というルートで運行を開始し、さらにその後(2006年11月1日)、昭和バス城の原線(下山門線)の代替の役割を担って「~中村~下山門団地~小松原~生の松原団地~三陽高校」というルートに変更となり、またさらにその後(2007年5月1日)「1-7番」廃止を受けて「~愛宕ランプ~愛宕南~車両基地東~下山門~」から「~愛宕ランプ~姪浜駅南口~都橋~下山門~」に経路が変更となっている(下山門団地、城の原団地内の経路も同時に変更)。
「507番」が姪浜駅南口経由になるのに伴い、「愛宕南」に停まるバスがなくなることから、それまで姪浜ランプ経由だった「506番」が愛宕ランプ経由に変更になっている。

「天神発」の本数は、同じく七隈線と競合する「501番」が大きく減らしているのと比較すると、地域全体としてみた場合には、七隈線開業時点からはむしろ増えている。
一方「博多駅発」については、呉服町ランプから都市高速に乗る「514番」「515番」はほぼ半減となっている(運行時間帯も、終日運行から通勤・帰宅時間帯中心に)。
ただ、当時から現在の間に「506番」(その後にできた「507番」も)が、「204番」などとの連続運行から博多駅発着に変更となっており、本数的には「514番」「515番」の減少をカバーしているが、「506番」は国体道路~天神を通るため、所要時間の面からみると完全な「代替」とは言い切れない。

これらの事実だけを踏まえれば、橋本駅から七隈線で直接つながっていない博多駅へのバスの利便性は低下し、七隈線で直接つながっている天神へのバスの利便性は向上している…という捉え方もできそうである。
ということは、バスと地下鉄は「協調」に向かうのではなく、より「競合」に向かっているといえるかもしれない(ただし、地下鉄空港線姪浜駅や、「501番」「502番」「503番」「九大急行」との関係など、もっと総合的に見ないといけないとは思うが)。

“都市高速道路の天神北ランプや呉服町ランプから天神地区にかけての大渋滞の解消を図ろうとするのであれば、橋本駅に限らずその他の駅でも、地下鉄とバスとの結節機能を充実させて、都心部に乗り入れるバスをいかに減らせるのかを本気で論議する必要があるだろう。
天神地区全体の渋滞緩和が実現できれば、高速バスなどの定時運行、それに伴う他の交通機関との競争力向上も期待できるし、天神地区の魅力の維持・向上が図れれば、長期的に見て結果的には西鉄にとっても大きなメリットがあるはずである。
利用者の視点にたった歩み寄りを期待したいけど、現実的には難しいんだろうな…。”
…と書いたのは約4年前のことなのだが、この考えは現在も変わらない…ということは、この4年の間に目立った改善がなかったということなのかもな…。
(つづく)
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エンギモノ(20)

2009年06月19日 |   ┣ お宝と縁起物
(つづき)
前日の記事へのコメントにも書いたように、西日本新聞の報道によると、西鉄が福岡市早良区の山間部で運行しているバスのうち、
 ・陽光台~曲渕
 ・陽光台~谷口
 ・脇山小学校前~椎原
の3区間につき、来年4月1日廃止を計画していて、市としては、西鉄に運行継続を要請する一方、廃止の場合の代替交通を検討しているとのこと。

現在実際に運行されている系統でいうと、いずれも「3番」の、
 ・(早良営業所~早良平尾~陽光台)~上石釜~曲渕
 ・(早良営業所~早良平尾~陽光台)~西神の原~谷口~脇山小~谷口~椎原
 ・(早良営業所~早良平尾~谷~脇山小)~谷口~椎原
の3系統いうことになる(カッコ内の区間は廃止予定ではありませんのでくれぐれも誤解のないようにお願いします)。

「西神の原」の記事を携帯で下書きしたのは15日の帰宅のバスの中なのだが、まさかその2日後にこんなことになるとは全く考えていなかった。
昨年、福岡市東区の志賀島の島内を走るローカル線「1番」に福岡市の補助金が入ることが決まったことを書いた際、“たとえ福岡市内であっても、採算がとれないものは今後どんどん切り捨てられていくとなれば、次は早良区の「曲渕」や「椎原」あたりがターゲットになってしまうのかな…?”と書いていたのだが、そのときはここまで切迫したものは感じていなかった。
もし仮に、このまま廃止されてしまうようなことになれば、毎年恒例の「ホタル観賞用の臨時バス」も今年が最後ということになってしまう…。

市民会館前」「谷蟹」「西神の原」と、3回も同じようなことが続くと、今後、利用者の少なそうなバス停を取り上げる際には二の足を踏んでしまいそうである…。
とはいっても、このブログはけっっっして「DEATH NOTE」ではないので、少しでも西鉄バスとして存続の可能性があるのであれば、それを切に願いたい。

ということで、景気付け(?)に少しでも運気が上がりそうなバス停を。
地下鉄七隈線開業二年前の春までは、ここからも曲渕と椎原へ行くことができた。
なんとかラッキーな方向に向かってもらいたいものである。
(つづく)
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エンギモノ(19)

2009年06月18日 |   ┣ お宝と縁起物
(つづき)
福岡市早良区の田んぼの中にある「西神の原」バス停。

「“神の原”の西のほう」ではなく、「“西”という地域の中の“神の原”」という意味である。
周辺には他にも「西原田」「西中山」「西広瀬」と、4つ連続で「西」から始まるバス停があり、「どんだけ西なんだよ!」という感じもするが、いずれも同様の意味である。

これらのバス停ができてから30年前後が経つと思うのだが、もし最初の段階で「西第一」~「西第四」のような味気ない名前が付けられていたとしたら、ここに「」は現れなかったことになる。

早良営業所から脇山小学校に行くルートとしては、早良平尾交差点を左に進み、一ツ家~谷を通るルートがメインであるため、早良平尾を右に進む(交差点の構造上は直進)この系統はイレギュラーな扱いであり、「神の原経由」もしくは「西神の原経由」と呼ばれてきた。
「西」から始まる4つのバス停の中で一番端っこにある「神の原」が経由地名として選ばれたのは、「中山」「広瀬」「原田」という人の苗字のようなありふれた地名と比較した場合の「神の原」の相対的なインパクトの強さを買われてのことと思われる(中山さん、広瀬さん、原田さんがこのサイトを見ていたらゴメンナサイ)。

現在ここには、「3番」の中の「椎原~脇山小学校(複乗)~西神の原~内野~早良平尾~早良営業所」という経路を辿る系統が停車する。
かつては、西新~天神~博多駅まで運行されていたが、どんどん短縮されて現在では早良営業所までの運行である。
また、もともとこの系統は脇山小学校前が起終点であり椎原までは行っていなかったが、昨年春のダイヤ改正時の「合理化」により現在の経路となった。

このバス停を取り上げたくなったのが「虫の知らせ」でなければよいのだが…。
(つづく)
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もっと愛をください(1)

2009年06月17日 |    ┣ 愛をください
愛をください」で取り上げた「一頭目の馬」に引き続き、福岡市中央区に居る「二頭目の馬」。

南区の桧原営業所と柏原営業所から小笹団地、桜坂、薬院大通、赤坂門経由で天神~博多駅を結ぶ「57番」が停車する。
以前取り上げた「55番」同様、この「57番」でも、泰星高校前~馬屋谷~桜坂付近において市街地にある「峠道」を体験することができる。

このあたりには「馬屋谷」以外にもいくつか「谷」があって、かつては武士の居住地だったそうだ。
そして、このあたりの地名「谷」(タニ…「タ」にアクセント)は、これらの「谷」(タニ…「ニ」にアクセント)の総称と聞いたことがある(←うろ覚えなので間違っているかも)。

福岡市のこれまでの道路政策では、立体交差やトンネルなど、「三次元的」な施策が他都市に比べて消極的なように思える。
もし仮に、戦後の福岡市の道路政策が「三次元的」な施策に積極的だったとしたら、この「馬屋谷」付近の地下を通る自動車専用道路「南公園トンネル」なんかができていたりしたかもしれない。

この「馬屋谷」の上り(実際の勾配は「下り」だが…)バス停には長らく「57番」以外のバスが停車していないと思うのだが(下りには通学用の「58-1番」も停車する)、桜坂から赤坂二丁目へ抜ける道路が全通したら、ここにも何らかの新規路線が通るだろうか…。
(つづく)
コメント (3)
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2009年6月20日ダイヤ改正など(4)

2009年06月16日 |   ┣ ダイヤ改正2009
(つづき)
最期」には立ち会えそうになかったため、この世に存在した「証」を。
本数が多い路線の中に、行先番号のないたった一本だけの路線…やっぱり惹かれる。
(つづくかも)
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