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私の頭の中のキオクを綴っていくつもりです・・

2023年3月25日ダイヤ改正(2)

2023年03月13日 |    ┣ ダイヤ改正2023

(つづき)
3月25日ダイヤ改正の要点と、それについて思うところを少しずつですが綴っていきます。
天神~キャナル~博多駅」や「六本松~薬院駅~博多駅」など、もっと大胆に減便されるかと思っていましたが、そうでもなかった、というのが率直な感想。
まあ、1年後、2年後は予断を許しませんが。

公式発表の少し前にNHK福岡が「独自」として、ダイヤ改正の概要を先出ししたのですが、その中に、
“保有台数で全国最大規模の西鉄のバスは、乗用車とともに中心部の渋滞の要因の1つともされていて、今回の減便が渋滞緩和につながるかも注目されそうです”
という一文がありました。
「独自」と引き換えに、この一文を最後に入れさせた意義は非常に大きいと思いました(記事の内容自体は「独自」と呼べるほどではなかったのですが)。
「都心部でバスが列をなしている」「台風でも最後までとまらない」「路線バスが都市高速に乗る」…といった、西鉄バス“らしさ”的なものが「良いこと」として語られることがこれまで多かったわけですが、今後、できるだけ永くバス事業を存続させていくためには、「西鉄バスはこうでなきゃいけない」という呪縛から少しずつ解放させてあげる必要もあると思われ、そのためには、マスコミをうまく使うことも必要ということでしょう。
なお私自身は、西鉄バス“らしさ”的なものが必ずしも悪いと思っているわけではなく、あくまで、社会的観点で見た場合と趣味的観点で見た場合とで、最適な解は異なるということが言いたいだけです。

 

・「キャナルシティラインバス」廃止
100円循環バス」の流れを汲み、2018年春に運行を開始した路線でしたが、七隈線延伸区間とほぼ重複するルートなので、廃止はやむなしというところでしょうか。

現在、「キャナルシティラインバス」のみが停車する、「キャナルシティ博多前」のワシントンホテル前の乗り場には、「6番」が土曜の早朝に一本だけ停車するようになるもようで、絵に描いたような免許維持路線化。
6番」「6-1番」をキャナルイーストビル前経由からワシントンホテル前経由に変更すると予測していましたが見事にハズレ。
バス停は、キャナルのバスでの来場者には長年なじみの場所となっているので、ダイヤ改正以降、バス停に行ってみたら時刻表を見て愕然・・ということが起こりそう。
バス停の標柱は撤去して、貼り紙とかにしたほうがむしろ親切のような気も。

ワシントンホテル前のひとつ前の「テレQ前」も、博多駅方面の乗り場が廃止となり、片道のみ「6番」「6-1番」が停車するバス停となる。

また、「キャナルシティラインバス」のみが停車する「福岡市役所前」も廃止とのこと。
博多駅まで行かなくなる便の受け皿として機能させると予測していましたが、これも見事にハズレ。
「福岡市役所前」の通りは新川橋から昭和通りまでつながる計画なので、将来的には「なかたに号」や「いとうづ号」がこちらを通ることになるかもしれません。 

都心部のメインではない「サブ」的な道路から、バスがどんどん去っていくのは寂しい。
地下鉄では行きにくい場所も結構あるので、渡辺通二丁目からキャナルに至る道路とか、需要掘り起こしの余地はありそうな気がするのですが。

 

・「114番」廃止
片江営業所から福大病院、茶山、六本松を経由して天神、キャナル、博多駅に至る「114番」も廃止に。
地下鉄七隈線とは、六本松から天神に至るルート等が一部異なるものの、全区間にわたりほぼ重複しているため、こちらも廃止はやむなしでしょうか。
一方、「114番」と比較して七隈線との重複が相対的に少ない「140番」は2倍以上に増便され、かつ、博多駅行きが復活。

ダイヤ改正の記者会見では、「城南学園通り減便」と表現されたため、 “城南学園通りイコール114番だ”と考えた記者の人は「114番減便」と書き、“城南学園通りから都心へは114番だけでなく140番もある”ことに気が付いた記者の人は「114番廃止」と書く・・というふうに、対応が分かれていました。

茶山線の幹線であった「14番」をベースに、頭に1を付けた「114番」と末尾に0を付けた「140番」だが、3つの路線の中で、地下鉄七隈線開業前に一番最後に登場した「140番」だけが残るという事態となりました。
「140番」は「14番」に改番してもよいのでは?とだいぶ前から書いていますが、今回もそれは実現せず。

ちなみに、城南学園通りには「95番」も走っています。

なお、「キャナルシティラインバス」「114番」は廃止になる一方で、「都心循環BRT」や「200番台」の天神~博多などでは目立った減便はなし。
ただ、今回は大きな減便はなくても、利用者のバスから地下鉄へのシフトが進めば、来年以降はどうなるかわかりません。
今後、橋本駅周辺から博多駅に行く路線は減りそうな気がするし、また、乗り換え駅として「別府駅」の拠点性が高まって、これまで西新や藤崎が担ってきた拠点性のさらなる分散が起きることも予測されます。

 

・「3番特別快速」大減便
日中も1時間に5本運行されていた時代があったこともある「3番特快」は、ついに朝(郊外→都心)、夕(都心→郊外)のみの運行に。
ただ、「野芥」「西新」と、地下鉄乗り換えの誘惑を2回受けるにもかかわらず、それでもバスで都心に行きたいという人が一定数居るわけで、そこは感謝しかありません(誰目線なのでしょうか笑)。

なお、「3番特快」の歴史はこちらの記事を参照。

「3番」よりも地下鉄七隈線との重複がより多い「17番」「200番」は、目を瞠るような減便はなく、地下鉄が真下を通る「城南学園通り」と、地下鉄が真下を通らない「早良街道」との差を物語る。
「17番」も、早良営業所より郊外部(陽光台、脇山小学校、早良高校)は廃止されると予測していましたが、これもハズレ。

ただ、都市計画道路「長尾橋本線」の未整備部分が今後徐々に開通するなどして、現在は狭い道路で堰き止められている需要が滲み出していくと、“早良街道の野芥駅からは遠いエリア”にも七隈線の誘惑が漂ってくることもあるでしょう。
(つづく)


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1 コメント

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Unknown (友丘)
2023-03-13 19:39:18
今回は地元に影響が大きいので色々情報収集してますが、114番廃止以外にも不便になっている点がありますね。

140番が吉塚に行かなくなるのは、地下鉄→JRと乗り換える人が増えると見越してでしょうかね?
14番の時代から県庁(吉塚営業所)行きは行けて当たり前の場所だったので、soramameさんが以前言われていた心理的な距離が遠い場所になってしまいますね。
個人的には福岡市民病院に行く機会があったので乗り換えなしで行けなくなるのは残念です(乗り換えなしで行けるからバスを使うという数少ない場所の一つだった)

あと細かい話ですが、福大病院から金山団地を経由して金山団地口に行くバスが16時台までしかありません。
高齢者シフトだとは思いますが、17時以降に福大病院から金山団地に帰る人、17時以降に出かける人はいないと思っているのでしょうか?
福大病院からは金山団地口(金山駅)まで来れば団地に上がるバスに乗るという手段がありはしますが、金山団地から出かける時は福大病院方面のバスに乗るとスーパーと離れた七隈本町、一駅違う七隈四角に行くしかありません。
昔のように郊外方面の金山団地口バス停が複乗する位置になれば問題は解決しますがね(笑)

まあ、これぐらい運行本数を減らさないといけないほど、運転士不足が深刻なのでしょう(泣)
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