12月24日より、エアポートバスが復活。
ただし、博多駅~国際線の「直行」のみとのことで、天神や山王二丁目には停車しません。
来年3月改正での復活を予測しておりましたが、より早期の実現と相成りました。
なお、“復活”とはいっても、現状でも博多駅~国際線間にはバスは走っています。
上は国際線には行くものの国際線では降車不可、下は博多駅から乗って国際線で降車可能。
(つづく)
12月24日より、エアポートバスが復活。
ただし、博多駅~国際線の「直行」のみとのことで、天神や山王二丁目には停車しません。
来年3月改正での復活を予測しておりましたが、より早期の実現と相成りました。
なお、“復活”とはいっても、現状でも博多駅~国際線間にはバスは走っています。
上は国際線には行くものの国際線では降車不可、下は博多駅から乗って国際線で降車可能。
(つづく)
地下鉄七隈線の博多延伸開業は来年3月27日。
西鉄バスにも大きな影響があることは想像に難くなく、路線再編を伴う大規模なダイヤ改正が行われると思われるため、起こりそうなことを勝手に予測してみます。
・「キャナルシティラインバス」廃止
・「都心循環BRT」半減
・連節バスによる運行の新系統
中央ふ頭~天神~渡辺通一丁目~清水町~大橋駅~清水二丁目~駅前四丁目~博多駅~中央ふ頭
・一部を連節バスによる運行に振替
アイランド照葉→イオン香椎浜→(香椎浜RP)→都市高速→(天神北RP)→天神→(呉服町RP)→都市高速→(香椎浜RP)→イオン香椎浜→アイランド照葉
・「エアポートバス」復活
西鉄天神高速BT~渡辺通一丁目~博多駅~山王一丁目~空港国際線
・「ららぽーと」再編
空港国内線~空港国際線~大橋駅~ららぽーと福岡
天神~渡辺通一丁目~博多駅~宮園~竹下~ららぽーと福岡
・「6番」「6-1番」経路変更
上り 駅前三丁目経由→テレQ前経由
下り キャナルイーストビル前経由→ワシントンホテル前経由
・「503番」博多駅系統廃止、「302番」経路変更
…→都市高速→(天神北ランプ)→天神北→福岡市役所前→天神ソラリアステージ前(503)・天神西鉄高速BT前(302)→天神北→(天神北RP)→都市高速→…
・「17番」陽光台、早良高校、脇山小学校系統廃止
・「114番」「208番」「214番」「514番」路線廃止
・「19番」経路変更
博多駅~渡辺通一丁目~六本松~荒江四角~飯倉二丁目~原中学校~有田~木の葉モール~野方
・「18番」新設
博多駅~渡辺通一丁目~六本松~原~福重~中村~拾六町団地~野方
・行先番号変更
「140番」→「14番」
「6-1番」博多駅行きの赤坂三丁目以降→「6番」
「1番」箱崎三丁目行き→「70番」
「1番」九大病院行き→「1-1番」
…七隈線とは直接関係ない項目もありますが。
必ずしも“こうなってほしい!”という願望ばかりではなく、“こうなってしまうかもな…”という諦め的なものも含まれます。
全く当たらない可能性もありますが、これまで「206番」「46-1番」「700番」「3番博多駅」「長丘~高宮循環バス」「23番高美台・大蔵」…などの出現を予測してきた実績(?)はあったりします。
ただし、現実になってないもののほうが圧倒的に多いので、物は言いようなのですが。
さて、どれくらい伏線が回収できるでしょうか。
(つづき)
9月23日に続き、10月1日にもダイヤ改正が。
・「630番」廃止
2005年11月に運行を開始した比較的新しい路線だったが、「600番台」の中で最後に登場して最初に消えるという運命に。
天神から天神山に直通で行くことができなくなります。
都市計画道路屋形原須玖線上にある「警弥郷」の「630番」専用乗り場も廃止となるようです。
このところ、「500番」「501番」「502番」「507番」がまとめて廃止となるなど、鉄道と完全競合じゃなくて、“やや競合”“概ね競合”くらいの路線でも衰退傾向にあり、それだけ余裕がなくなってきているということでしょうか。
今後、「270番」や「411番」や「23C」などが登場する日は期待できなさそうです…。
・「3番」曲渕廃止
「3番」脇山線の数ある終点のうちのひとつ、「曲渕」が廃止となり、乗合タクシーに移行。
なお、乗合タクシーは、かつて「3番」早良国民宿舎行きが乗り入れていた唐の原地区、昭和バスが乗り入れていた野河内、飯場に新たに乗り入れ。
早良営業所までの短縮、福大病院への延長と再短縮、末端部同士を結ぶ路線の誕生…など、同じく「3番」の終点である「椎原」と長らく運命をともにしてきた「曲渕」だが、2つの路線の分岐点が早良平尾ではなくなった時点以降、最後のほうでは異なる展開を辿ることとなった。
「西の浦」の記事で、
“「西の浦行き」を福岡都心部でよく目にしていた…ということは、「西の浦」という存在が市街地でもそこそこ身近に感じられていたということだと思うのだが、「西の浦」の文字を見なくなったということは、バスが直通しなくなったこと以上に、心理的な距離も遠くなってしまった感じがする(曲渕、椎原、勝馬、こもの…などについても同様のことが言えると思います)”
と書いた通り、博多駅に直通していた時代と比べると、曲渕の心理的距離はさらに遠くなる。
福岡市の外延的発展は既に限界に達したこと、それに伴い、中心部への都市機能の集中、コンパクトシティ化がさらに進むことを表していると言えるのかも(かなりこじつけですが)。
・佐賀~柳川線の改番
佐賀駅バスセンターから出る西鉄柳川行きが、現在の「1番」から「42番」に改番になるとのこと。
ただ、福岡県に入って大川橋から先ではこれまで通り「1番」で、反対方向行きは全区間に亘り引き続き「1番」として運行されるもよう。
佐賀駅バスセンターから出る西鉄バスを「40番台」で揃えたい、という佐賀市からの要望があった…みたいな感じでしょうか?
「準急」→「無番」→「1番」→「1番」「42番」と、中身は変わらないのにパッケージがよく変わります。
(つづく)
9月23日のダイヤ改正は、“JR九州在来線のダイヤ改正に伴う接続時分の見直し”がメインとのことだが、そんな中、
“東部向き(篠栗・宇美行き以外)の系統は全系統「天神三丁目」を通過、「舞鶴一丁目」の次は「天神中央郵便局」に停車”
という文言が目を惹いた。
この路線が全て通過するようになるわけで、かなりのボリューム。
この先の天神橋口交差点で、信号が青なのに左折車両が居てバスがなかなか前に進めないという状況は緩和されるだろうから、遅れやイライラは解消されそうだが、バス停前のコンビニや明太子屋さんや歯医者さんなどの売上には少なからぬ影響があるかもしれません。
「天神三丁目」東行き乗り場は、こっちのバステラスだけになるのでしょうか。
近年、天神地区のバスの停車乗り場のスリム化が段階的に行われてきており、思いつくまま挙げてみると、
・昭和通り西行きで、大濠公園行きが「天神四丁目」を通過、天神三丁目行きが「天神中央郵便局前」を通過
・「天神一丁目」西行きに、渡辺通四丁目交差点を右折する系統が通過
・「天神一丁目」東行きに、渡辺通四丁目交差点を左折して国体道路に合流する系統が通過
・「天神北」北行きに、天神北交差点を右折する系統が通過
・「天神四丁目」東行きに、蔵本交差点を右折する路線と「310番」が通過
・「天神南」北行きに、那の津四丁目行き、福浜行き、及び天神交差点を右折する系統が通過
・「天神北」始発の便の一部を、「大丸前」「ソラリアステージ前」始発に変更
…などが行われてきた。
「46番」の博多ふ頭行きのように、これらの影響を複数受け、天神での停車バス停が大きく減った路線もある。
天神地区のバスの停車乗り場整理については2007年にもこのブログで取り上げていて((1)、(2)、(3))、また小学校2年生の夏休みの自由研究でも取り上げたことがあるのだが(笑)、当時はまだ「乗り場にたくさん停車できることは既得権」みたいな感じが西鉄にあったと思われる(個人の感想です)。
それが、この10年くらいでだいぶ変わっており、時代の変化を感じさせられる。
天神地区のバス停への「延べ停車回数」がかなり減ったことに間違いはないと思われるが、それによる利便性低下のデメリットと、定時性向上・渋滞緩和のメリットを比較したときに、メリットが上回っていればよいのですが。
地下鉄七隈線の博多延伸が来年3月27日に決定し、開通後は「キャナルシティラインバス」の存続は危うそうだし、天神~博多駅間のバスも減るだろうから、例えば「302番」や「503番」の博多駅行きが減って、天神中央公園前の道路をループ(時計回り)して折り返し…みたいになり、天神地区のバスの動線がさらに変化することもある?などと勝手に想像しています。
なお、「天神地区のバス停」とは言っても、「天神三丁目」と「天神四丁目」の間には大きな壁がある件については過去の記事で書きました。
(つづく)
雑餉隈駅~下大利駅間高架切替に伴う西鉄天神大牟田線のダイヤ改正に合わせ、バスのほうでもダイヤ改正が。
時刻の変更がメインで、新しい路線の登場などはありませんが、そんな中、今年春に開業したららぽーと福岡に乗り入れる路線のうち、天神・博多駅とららぽーとを結ぶ路線の行先番号が「44番」から「無番」に変更となる。
“44番と書いてあったから諸岡や南本町のほうに行くと思ってたのに、ららぽーとの中まで連れて行かれた!”
…という苦情(というか言いがかり)が結構あったようなので、その応急処置といったところでしょうか。
でも、とりあえず傷口はふさいだけど、それが原因で別の大きな病気になった…ということにもなりかねない感じ。
今回のダイヤ改正とは関係ないですが、冒頭の画像も「無番」。
西鉄高宮駅東口から老司団地に向かう路線だが、何らかの番号を付けるとどこかで波風がたってしまうため結局「無番」に落ち着いたような印象。
似たようなことは過去に、高美台一丁目と新宮緑ケ浜を結ぶ「無番」や、名子と篠栗駅を結ぶ「無番」のときにも書きました。
行先番号が付いた路線がたくさんある中で「無番」があると、逆に目立つし覚えやすいという効用はたしかにあると思うのですが、ひとつのバス停にいろんな「無番」がやってくるような状況になると逆にわかりにくくなるという弊害もあり。
ちなみに、過去には「無番」ではなく「0番」が存在したこともあり。
「無とゼロは違う」という、哲学的なことも行先番号は教えてくれます(笑)。
(つづく)
ららぽーと福岡関連のダイヤ改正は4月18日(グランドオープンは25日)。
運行される路線は、概ね先日お伝えした通り。
“「直行」といいながら、何箇所か停車する可能性も”と書いていましたが、結局、大橋線が那珂五丁目(旧青果市場前)に停車する以外、「直行」は全て「直行」。
また、雑餉隈方面行きの路線は、バスターミナル内には乗り入れないが、
筑紫通り上に「那珂五丁目」バス停があるので、わざわざ施設内に寄り道する必要はないのかも。
ららぽーと福岡と「那珂五丁目」は、ゆめタウン博多と「馬出三丁目」のような関係。
それぞれの施設が、那珂五丁目、馬出三丁目に建っていないというのも同じ。
「ららぽーと福」。
そこら中にある施設という訳でもないので、時刻表上は単に「ららぽーと」でよさそうですが。
ららぽーとの周辺には、フォレオ博多、博多ミスト、コマーシャルモール博多…といった、ららぽーとよりも規模の小さな複合商業施設が複数立地しているが、この先、うまく共存していけるでしょうか。
周辺の施設には「博多」の名が付いているが、ららぽーとは「ららぽーと博多」ではなく「ららぽーと福岡」。
検討段階では「ららぽーと博多」も候補に挙がったのでは?とか、もし、西鉄ではなくJR九州が運営主体になっていたら「博多」の名を冠した施設になっていたかも?…とか、いろんなことを想像します。
ちなみに、竹下駅までの直行を運行します、といいながら、竹下駅の前のバス停を「竹下」から「竹下駅前」に変更する気は今のところないようで、ここにもちょっとした意地みたいなものが看てとれる(そう見えてしまう、というだけなのかもしれませんが)。
1時間あたりの運行本数は、博多駅方面が約8本(施設内に乗り入れないものも合わせて)、竹下駅、大橋駅が各4本、空港が2本程度。
一年後の運行本数はどうなっているでしょうか。
(つづく)
…惰性になっている感が強いですが、一応、記事の日付にはご注意ください。
なお、博多バイパスは、下臼井交差点~新二又瀬橋交差点付近、バス停でいうと「二又瀬公園前」周辺が高架化されることが決まっています。
でも、その効果を当てにした新たなバス路線が走るような時代はもう来ないのかもしれません。
こちらは2年前の4月1日に掲載した、新「303番」。
「8番」が西新まで行かなくなるのでは?という予感は漠然としていて、だったら、「503番」の一部を地下鉄駅経由に振り替えて「8番」を吸収するようなことが起こるかも?という発想で考えた路線でした。
たしかに「8番」はこの春から西新まで行かなくはなりましたが、現実は、単に藤崎まで短縮になっただけでした。
ちなみにこの路線は、都心行きで見た場合、藤崎を経由して百道ランプから都市高速に乗ることを想定していますが、原北中学校前の先を直進して姪浜駅南口に立ち寄って愛宕ランプから都市高速に乗る場合は、「303番」よりも「523番」のほうが行先番号としては適切になります。
(つづく)
(つづき)
まず、ひとつ訂正から。
先日の記事で、今回廃止になる「507番」について、
“昭和バスの下山門線廃止を受け、その代替として運行を開始した路線”
と書いてましたが、「507番」が昭和バスの代替の役割を担ったのは、運行開始から1年後でした。
自分でもリアルタイムで記事にしていながら、完全に忘れておりました。
「507番」廃止で姪浜駅南口から天神に都市高速経由で行く便が減りますが、「506番」のうち数便が「526番」に振り替えられることで一部補完。
「木の葉モール橋本北口」バス停は廃止になるとのこと。
道路拡幅の関係でしょうか。
また、この行先表示はどう変わるでしょうか。
「上和白郵便局前」は「令和健康大学前」に、「カモ池前」は「光と風の広場前」に。
「上和白郵便局前」「カモ池前」ともに比較的新しいバス停ではありますが、このタイミングで改称。
「73番」がみどりが丘団地に行かなくなるとお伝えした件、みどりが丘団地に行かないどころではなく、大半が流通センターまでの運行に。
これが、
これに。
八田小学校、若宮一丁目は1日上下2本しかやってこないバス停に(若宮一丁目は、土日に八田団地経由土井営業所行きが1本走るため下り3本)。
でも、そこまで需要ないんですかね?
減便でいうと、「310番」も平日上り5本、下り3本のみへと大減便。
一方で、「22B」は大増便となり、“アイランドシティランプ経由の路線は新設しないけど、こっちのほうが合理的かつ現実的でしょ?”という感じ。
ついでに北九州は3月12日にダイヤ改正で、
赤坂海岸へは平日片道1本だけの運行に。
「61番」若久団地第三や、かつての「17番」東光寺と同じような運行形態ではなくなる。
また、行先番号も「24番」から「45番」に。
でも帰りはどうするんでしょうか…
(つづく)
(つづき)
福岡地区の春のダイヤ改正、先日お伝えした以外の主な点です。
「8番」が西新発着から藤崎発着となり、「22番」「22N」「77番」は早良区までやって来なくなる。
青が「8番」、黄色が「22番」等、茶色が「77番」等で、点線が廃止区間。
“地下鉄でも行けるんだったら、もうそんなにバスは走らせませんよ”という感じ。
点線の区間には、「2番」「3番」などは依然走るものの、路線のバリエーションとしては非常に寂しくなる。
なお、茶色のタワー~明治通り方面の路線は、もともと「20番」(福岡タワー~月見町)で2010年春にスタートし、その1年後、「70番台」の再編の際に現在の枠組みとなった。
また、「22番」等が藤崎にやってくるようになったのは2014年11月のことで、福岡市こども病院が唐人町からアイランドシティに移転したことが一つの契機。
その1年前、「W」が登場した際に、このような展開を予測して、それが広がっていくことを期待したのですが、そううまくはいきませんでした・・。
あとは、「73番」がみどりが丘団地に行かなくなったり、海岸通経由の「29N」が扇町に行かなくなったり、「11番」がのこ渡船場から発車しなくなったり、早良高校と四箇田団地を結ぶ通学路線がなくなったり…と、4月にららぽーと福岡関係の路線新設はあるといえ、明るい話題がほとんどありません。
減便傾向も顕著で、個人的にも頭を抱えています。
なお、「馬出」は「博多女子校前」に変更。
7年前に改称予定だったものが(嘘です)、ここにきてようやく実現。
でも、「博多女子高校前」「博多女子高前」「博多女子中高前」…などではないんですね。
「79番」の都心行きは、強引な車線変更をしなくていいように「千代町」を通過するようになるとのこと。
それだったら、千代町交差点は通らずに3号線直進でショートカットすればよいのでは?と一瞬思ったのだが、「千鳥橋」に2回停まるからダメなのか…。
(つづく)
西鉄バスではありませんが、3月28日に「マリンクス」がルート変更を伴うダイヤ改正とのことで、9年ぶりに路線図に手を加えてみました。
「相らんど線」が、上府北地区に新たに乗り入れるが、乗り入れを行わない便も設定され、既存ルートのうち太郎丸地区が新ルートに組み込まれることから、結果として太郎丸地区は減便となる。
また、同じく「相らんど線」が緑ケ浜地区を複乗するようになり、西鉄の「上の府」と同じ場所に「緑ケ浜3丁目」が新設されるが、これも、乗り入れを行わない便もあり。
“マリンクスのルート変更(緑ヶ浜地区乗り入れ)が検討されたりする可能性はあるのかも”
と書いていましたが、私以外にも予想が当たった方も多かったのではないでしょうか。
「相らんど線」については、従来までの
時計回り(第1ルート)か反対回り(第2ルート)か
山らいず線との直通か否か
に加え、
上府北地区に乗り入れるか否か
緑ケ浜3丁目を複乗するか否か
という要素が加わり、混沌としてきた感もあるが、利用者としては、自分が行きたいところに行くかを基準に判断すればよく、全運行系統を覚える必要は全くないわけなので、余計なお世話なのかもしれません。
(つづく)
春のダイヤ改正の第一報が公式に発表されています。
廃止に値上げと、なかなか厳しい内容になりそうです。
・「500番」「501番」「502番」「507番」の廃止
福岡市西南部と都心を都市高速道路経由で結ぶ「500番台」のうち、上記4路線が廃止に。
鉄道との競合がまだどうにか可能な路線と、鉄道との競合をあきらめる路線の線引きという感じでしょうか。
「500番」は2012年春に運行を開始した路線で当初は下りも存在したが、現在は上りが平日3本のみの運行。
派生系統の設定・手直し・廃止などもあり、「3番エリア」からの都市高速路線は、比較的短期間の間に試行錯誤が行われたものの、ついに終焉。
「廃止」なので、「420番」のように1本だけ残すということもないのでしょう。
「3-1番」「3-2番」「3-3N番」も既に全て廃止となっており、このエリアから都心への通勤路線のバリエーションは全盛期と比べると見る影もない。
「501番」は、500番台登場当初から存在する路線で、一時期は田隈新町経由なども擁していた。
「502番」は、2008年春、「6-1番」と同じ日に運行開始した路線で、いろんな意味を背負った末尾の数字「2」が物語性を帯びた(?)路線でした。
「3番エリア」とともに、「2番エリア」からの都市高速路線も終焉を迎えることになる。
環状化により延伸された都市高速道路を活用して、地下鉄七隈線に対抗しようと頑張ってきたものの、七隈線開業から17年が経ち、さらに来年度には博多まで延伸される予定になっており、もうこのあたりが限界という感じでしょうか。
なお、藤崎や天神から先で都市高速を経由する路線は引き続き運行されると思うので、厳密には「2番エリア」「3番エリア」から「都市高速路線がなくなる」訳ではなく、あくまで、「鉄道ではなく都市高速経由のバスで都心に行くことを期待する路線がなくなる」ということ。
また、「503番」「504番」「505番」「506番」「514番」「515番」「525番」「526番」は引き続き運行されるが、今後、冒頭で述べた「鉄道との競合がまだどうにか可能な路線と、鉄道との競合をあきらめる路線の線引き」がさらに見直されれば、このうちのいくつかは減便や廃止も起こり得るかもしれません(後述する「値上げ」とも大きく関わってきます)。
「507番」は、昭和バスの下山門線廃止を受け、その代替として運行を開始した路線で、当初は、姪浜駅南口を避けるルートの「507番」と、下山門団地地区と姪浜駅を結ぶ「1-7番」(現在の「1-7番」とは別ルート)の二本立てだったが、「1-7番」廃止により、「507番」が姪浜駅南口経由で運行されるようになり、さらにその後、「507番」の一部が都心に行かなくなり姪浜駅南口までの運行となった際に、その区間便が“新”「1-7番」として運行されていた。
今回、「廃止されるバス停はございません。一般道経由のバスは引き続きご利用いただけます。」とのことなので、現行の「1-7番」は存続ということのようです。
結局、「507番」は「527番」に改番されることはないままでした(笑)。
・一部路線の値上げ
都市高速を利用することで運行時間が一般道路経由よりも短縮されることから、運賃が割安に設定されていた「500番台」「610番」「620番」「310番」「370番」「390番」、JR等との対抗のために割安に設定されていた「400番」及び雁の巣、西戸崎方面が値上げとなる。
「400番」運行開始当初は、博多駅~針摺東では300円という破格の運賃設定だったが、その後少しずつ上がって、今回で480円となる。
「620番」の「コットンヒルズ那珂川ハイツ南」は、これまで天神まで420円だったものが570円で36%の値上げとなり、西鉄が開発した住宅団地なのになかなか手厳しい。
雁の巣、西戸崎方面は、ある時期に上限を500円で打ち止めにして、現在は530円が上限となっていたが、今回の値上げで天神~雁の巣レクリエーションセンターが560円、天神~志賀島が600円となり、昔はたしか志賀島まで700円以上していたことを考えるとまだ良心的な気がする。
今回のようなピンポイントの値上げではなく、例えば、都市高速を通る路線は全て一律10円値上げ、みたいに「広く薄く」という方法もあると思うのですが、いかがでしょうか。
(つづく)