INSIDE SORAMAME

福岡のバスのことなど・・

チラシのオモテ(31)

2008年09月27日 |    ┣ チラシとキロク
(つづき)
先日の「LEDであそぼう(12)」に関し、「47番」に関するコメントをいただいたので、今回は「47番」「48番」の昭和58年8月1日当時の時刻表を取り上げてみることにした。

松下電器前(現在の「パナソニック前」)からは、以下の行先が運行されていた(本数は平日のもの)。

・都心向け
「47番」「48番」
駅前四丁目経由博多駅行き…61本
「47番」
駅前四丁目、博多駅経由祗園町行き…22本
「48番」
駅南三丁目経由博多駅行き…6本

・郊外向け
「47番」
清水二丁目経由、大橋駅経由那珂川営業所行き…31本
「47番」
清水二丁目経由大橋駅行き…8本
「47番」
清水二丁目、大橋駅経由三宅本町行き…18本
「47番」
清水二丁目、大橋駅経由福商高校行き…2本
「48番」
福岡製紙前、大橋駅経由福商高校行き…29本

当時の都心向けは合計で89本であったが、現在は132本となっており、約1.5倍に増えている。

都心向けに関しては、現在は博多駅から博多埠頭まで終点が延びている(ただし、博多駅→博多埠頭間は「99番」として運行)。
また、当時は「祗園町行き」が存在した(「博多駅」の下に小さく「(渕上前・祗園町)」と書かれた方向幕があったことを記憶している)。
「駅南三丁目経由」は、この時点で6本しかないが、現在でもしぶとく生き延びている。

郊外向けの「福商高校」とは、今の「福翔高校」のことであり、現在はそこから「レークヒルズ野多目」まで終点が延びている。
当時は、通学用に「大橋駅~福商高校」の区間便も存在した。
「福岡製紙前」は、その後「本州製紙前」→「美野島南公園前」と名称を変えており、工業地域から住宅地域へと変わっていく様子を反映している。
また、当時は「47番」に「三宅本町行き」が存在したが、西高下、三軒屋小笹団地東門などと同様、途中の折り返し場は減少傾向にある。

松下電器前~清水二丁目~塩原方面の道路は比較的新しく、もともとはすべて「福岡製紙前」を通っていたが、その後、「47番」が清水二丁目経由、「48番」が福岡製紙経由と区分されるようなった。
また、美野島交差点~博多駅前四丁目交差点に関しても、昔は、現在の経路(旧鹿児島本線の線路跡の道路)ではなく、そのひとつ西側の道路(通称「小柳通り」)を通っていた。
ただし、この二つについてはリアルタイムでの記憶がないため、過去の地図やその後見聞きした情報などを総合したうえでの推定であり、誤りがあるかもしれません。
(つづく)
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LEDであそぼう(12)

2008年09月26日 |    ┣ LEDに位置図
(つづき)
1番目。
前回の「鳥飼駅前行き」に続くタイムマシーン第二弾。
ひとつとなりの「パナソニック前」でも同様のことができそうである。

2番目。
工事中か何かで仮設のバス停を通って、車両がたくさん連なって停車するバス停の一番先頭にとまって、最終的には降車専用のバス停に着く(しかも途中に都市高速を通って)…。
クイズのような、かなり人をおちょくった表示である。
(つづく)
コメント (6)
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近い遺産(13)

2008年09月25日 |    ┣ 近い遺産
(つづき)
福岡県春日市の県道福岡筑紫野線上にある「唐梨」バス停。
…といっても、実際には、「唐梨」バス停はずいぶん前に廃止となっていて、信号の表示のみが長いあいだ残っている。

ここには「8番 春日線」が通っていた。
ルートは、
雑餉隈営業所~南福岡駅~西鉄春日原~光町三丁目~春日~春日ローンテニス前~光町三丁目~岡本~唐梨~井尻駅
というものであり、末期には、朝一本だけ「自衛隊前発井尻駅行き」が実質免許維持路線として走っていた。

現在は、この信号のそばにある「福岡徳州会病院」に、春日市コミュニティバス「やよい」の「桜ヶ丘線」と「須玖線」が乗り入れているが、停留所名は「徳州会病院」であり、「唐梨」という名称は使われていない。

この信号の表示、変えるつもりはないのだろうか。

福岡東環状線には「南里駅前」という名を冠した信号があるが、これは過去に存在した証拠として「あえて」残しているような雰囲気を嗅ぎとることができる。
ただ、「唐梨」のほうはそうでもない感じである。

たとえば、このへんで交通事故が起きたとしたら、ラジオの交通情報では「県道福岡筑紫野線、春日市の唐梨バス停交差点付近で事故…」などと言うのかな?
実際に存在しないものなので、どこか違和感を覚える…仮定の話なので、かなり余計な心配ではあるが…。
(つづく)
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ぐりーんぐりーん(3)

2008年09月23日 |    ┣ colors&ぐりーん
(つづき)
また、この「ぐりーん」を「観光客向け」と割り切ってしまうことにより、一般路線バスの行先表示のわかりにくさの改善が先送りされてしまうのではないかという懸念もある。

なお3年前、周遊バスのルートを予測した際、「渋滞に巻き込まれて大幅に遅れることは明らかなので、実現性はかなり低い」と書いていたが、この「ぐりーん」は、「福岡タワー南口」において時間調整をするようであり、そのあたりの配慮もなされている。

乗る機会はなかなかなさそうだが、子供が歩けるようになったら一緒に乗ってみようかな。

写真は「キャナルシティ博多前」のバス停。
この「ぐりーん」こそキャナルシティのそば(ワシントンホテル横のバス停)まで乗り入れたほうがよいと思うのだが、「祇園町西」交差点の交通規制もあり、実現は難しそうである…。
(つづくかも)
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ぐりーんぐりーん(2)

2008年09月22日 |    ┣ colors&ぐりーん
(つづき)
この日から運行を開始する「福岡シティループバス『ぐりーん』」の「櫛田神社・博多町家ふるさと館前」バス停。
接近表示などディスプレイ的なものは何もなく、意外にシンプルである。

この「ぐりーん」は、運賃体系が一般路線バスとは異なり(前乗り中降りで250円均一、バスカードも使えない。ということは乗り継ぎ割引もない)、バス停も専用のものが設置されている。
福岡市民が一般路線バスと組み合わせて使うには使い勝手はいまいちと思われ、あくまで「福岡市を訪れる観光客向け」という位置付けのようだ。

平日などの利用率を高めるために一般の利用者も取り込んだほうがよいのでは?などとも考えてしまうのだが、そうなるとどうしてもなし崩し的に中途半端なものになってしまうため、ここはいっそコンセプトをしっかり持つという一種の「割り切り」が必要だったのかもしれない。

ただ、「観光客向け」という位置付けなのであれば、700円で販売される一日乗車券「グリーンパス」についても、「福岡空港~博多」の地下鉄の往復券も付いた1000円くらいのものを作ってみてもよかったのではないだろうか(なお、このパスで福岡都心部の均一運賃区間の一般路線バスにも乗れるため、韓国からのビートルが発着する「中央埠頭・博多港国際ターミナル」についてはカバーできている)。
この事業には西鉄だけでなく行政も係わっているようなので、今後の工夫を期待したいところである。
(つづく)
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シューテングスター(20)

2008年09月21日 |    ┣ シューテングスター
(つづき)
ひとくちに「終点」と言っても、そこから先はバスが通っていない「終点」(ここでは「狭義の終点」と呼ぶ)もあれば、そこから先もバスは通っているがそこまでしか行かない便があるという「終点」(ここでは「広義の終点」と呼ぶ)もある。
この「シューテングスター」においては、上記2種類の「終点」のうち、基本的に「狭義の終点」のほうを取り上げている(一部例外もあり)。

ここで、4つの仮定をしてみる。
1.都市化に伴う人口増加により、バス交通の需要者も増え続ける。
2.都市化に伴う道路整備により、バスの通行が可能な道路は増え続ける。
3.バス事業者は、バス交通の需要者に対して供給で応えようとする。
4.バス事業者は、3にあたりできるだけ効率の良い運用を行おうとする。

この4つの仮定が成り立つ状況下においては、「狭義の終点」は減少する傾向を持つ。
宮の前団地、下山門、拾六町団地、室住団地、室見団地、藤ケ丘団地、羽根戸、四箇田団地、警弥郷、弥永団地、桜ケ丘第四、上宇美、城浜団地高美台一丁目西鉄三苫駅…。
実際これらのバス停は、以前は全て「狭義の終点」であったが、そこから先の開発や道路拡幅、営業所までの営業運転化などにより、現在は「広義の終点」となるか終点自体でなくなっている。

現在、1~4の仮定は成り立ちにくい時代に入ってきている。
ということは、この先また「狭義の終点」が増えてくる可能性もあるということかもしれない。

前置きが相当長ったらしくなってしまったが、今回の「狭義の終点」は、福岡市南区の「東若久」である。
月見町」「若久団地」にも共通するが、都市部に今も残る「狭義の終点」は、そこから先にバスが進めない、すなわち仮定の2が成り立たない場所であるケースが多い。

先日の「若久団地」、今回の「東若久」、それに「48番」の終点である「レークヒルズ野多目」と、この付近には市内では珍しく「狭義の終点」が集中している。
このあたりをつないで、「狭義の終点」ではないようにすることができれば、バス路線が「ネットワーク」としてもっと機能するのだが、この地区の道路状況からしてそれはかなり困難である。
(つづく)
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LEDであそぼう(11)

2008年09月20日 |    ┣ LEDに位置図
(つづき)
1番目。
空間は移動せず、時間だけを移動をする路線。
ただ、現代には戻ってくるためには、かつての「6番」のように循環運行にして「時代循環線」としなければならない…。

2番目は「走る履歴書」。
なお、これは私の学歴ではありません…。
(つづく)
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シューテングスター(19)

2008年09月19日 |    ┣ シューテングスター
(つづき)
福岡市南区にある「61番」の終点のひとつ「若久団地」。

「団地」と名が付いているものの、バス停は団地西端の入口付近に位置しており、実際にはここから南東方向に直線距離で500m以上にわたって「団地」が広がっている(しかも上り坂)。
さらに、平日の朝4本だけしかバスはなく、このバス停の利用者はほぼ固定されているのではないかと思われる。

団地の奥のほうまでバスが乗り入れたら、団地の住民だけでなく、狭隘な道路が入り組みバス空白地帯となっている南大橋地区などの利便性も向上しそうである。
団地内の道路はバスが通れるだけの幅員はありそうだ。
ただ実際には、その道幅の半分を「駐車場」として利用しているため、ここにバスを通すためには代替駐車場の確保や住民との調整など、数々の課題がありそうである。
(つづく)
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colors(11)

2008年09月17日 |    ┣ colors&ぐりーん
(つづき)
色付きのバス停、11色目は福岡市南区にある「桜色」。

後ろに見えるのは福岡都市高速道路5号線の高架橋である。

福岡都市高速道路5号線の野芥までの開通に伴い、その下を通る福岡外環状道路の整備も進んでいる。
都市高速も外環状道路もよく車で通るのだが、通るたびに、これまで「横の軸」がいかに貧弱だったかを実感させられる(だからといって今が貧弱でない訳ではないが)。
以前は、心理的にも実際にもかなり遠い印象があった区間も、「こんなに近かったんだね…」と思うことが多い。

現時点では、都市高速(野多目以西)にもその下の外環状道路(一部区間を除く)にもバスは通っていない。
昔から、バスが通っていない道路があると、もしバスが通るとしたら…ということをついつい考えてしまう。

都市高速5号線の堤ランプ野芥ランプを使う路線は以前考えてみたので(結局実現はしないままだが…)、その下の外環状道路を通る路線として、思い描いているものをまとめてみたのが以下である。

「快速53番」
天神~赤坂門~野間四角~若久~中尾三丁目(新)~花畑一丁目(新)~免許試験場正門前(新)~池の端(新)~桜町~堤ランプ(新)~堤~片江営業所

「600番」
(51番、52番など)~天神~呉服町~(千代ランプ~都市高速~野多目ランプ)~九州がんセンター~野多目五丁目(新)~屋形原二丁目(新)~福岡病院下~屋形原~柏原営業所or桧原営業所

「7番」(大橋ローカル
西鉄大橋駅~三宅本町~九州がんセンター~福翔高校~野多目五丁目(新)~屋形原二丁目(新)~免許試験場正門前(新)~池の端(新)~桜町~堤ランプ(新)~堤~福大病院

「急行 ライセンスライナー」
博多駅前~山王一丁目~(半道橋ランプ~都市高速~野多目ランプ)~九州がんセンター~野多目五丁目(新)~屋形原二丁目(新)~免許試験場正門前(新)~西花畑小学校~桧原営業所

単なる妄想なので(いずれ「LEDであそぼう」でも取り上げてみようかな)、これらがそのまま実現するとは全く思ってはいない。
それに、これらを実現させようとすれば、現行の路線もかなり整理する必要が出てくるだろう。
ただ、外環状道路に何らかの路線が通る可能性は少なからずあると思うのだが、いかがだろうか…。
(つづく)
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シューテングスター(18)

2008年09月16日 |    ┣ シューテングスター
(つづき)
1番」の終点のひとつとなっている福岡市東区の「月見町」のバス停。

このバス停は地下鉄箱崎線西鉄貝塚線貝塚駅からは200mほどしか離れていない。
ただ、月見町の先は道幅が急に狭くなり、また、JRの踏切、貝塚駅の下をくぐるトンネルなどもあり、バスは通れないもよう(仮に通れたとしても危険)である。
また、貝塚駅は市内の均一運賃(180円と220円)区間に含まれ、天神から貝塚駅前までは220円で行くことができるのに対して、月見町は区間外であり、天神からは280円かかる(ちなみに西新~貝塚駅は220円なのに対し、西新~月見町は380円)。
もし月見町と貝塚駅をつなげてしまうと運賃の面でも面倒なことになりそうであり、月見町がこの先も「終点」であり続ける可能性は高そうである。

このバス停のように、都心部から相対的に近い距離にある「終点」の場合、都心部との往復だけでは効率が良くないからか、都心部を超えてその先の郊外部まで運行されるケースが多く、都心部から先の部分との組み合わせにより、乗り入れる路線が移り変わるという傾向がある。
月見町は、現在「1番」の終点だが、以前は「51番」「52番」「79番」などが乗り入れていた。

同様に、板付七丁目(板付団地)~博多駅間についても、「56番」「68番」「1番」などの変遷があり現在は「40番」となっているが、博多駅までのルートは何も変わっていない。
室見団地(原北中学校)~西新間についても、「7番」「93番」「10番」から移り変わって現在の「8番」となっている(ただし、「8番」になってからは原北中学校前から室住団地まで路線が延びている)。

こうしてみると、月見町に「1番」が通っているのは「たまたま」であるとも言え、将来的には「13番」「61番」など、天神から県庁方面に向かう路線であれば何番に変わってもおかしくない状況にあるといえる(←「だからなんだ?」と言われてしまいそうだが…)。
(つづく)
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チラシのオモテ(30)

2008年09月13日 |    ┣ チラシとキロク
(つづき)
ダイヤモンドシティ・ルクル」(現在の「イオンモール福岡ルクル」がオープンする際の、同施設にバスが乗り入れることを告知するチラシ。

当時と現在の大きな違いといえば、福岡空港行きの「無番」が毎時4本から3本になったこと、土日祝日限定で上宇美行きのローカル線「2番」ができたことくらいだろうか。

自家用車で訪れるのが当然のようになっている郊外の大型商業施設であるが、ガソリン代の高騰や高齢化などにより、公共交通機関にも新たな需要掘り起こしのチャンスが出てきているのではないだろうか。
ずいぶん前に考えてみたバス路線以外にも、天神から都市高速空港通ランプ・北本町を経由してルクルに乗り入れる西鉄路線や、酒殿駅からルクルまでの送迎付きJRきっぷなど…、いかがだろうか?
(つづく)
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LEDであそぼう(10)

2008年09月11日 |    ┣ LEDに位置図
(つづき)
1番目。
どこかの村の中や小さな島の中であれば、こんな表現もどこかほのぼのして微笑ましいのかもしれない。
でも都市部だと、わかり辛くて仕方なさそうだ。
一応、久山町猪野を出て、天神、動物園、福大病院、羽根戸、西入部(旧昭和)、内野を経由して陽光台に向かうという路線。
路線自体にはなんの必然性もないので、ルートを説明したところであまり意味はないのだけれど…。

2番目。
2行に分けて詰め込む例(「天神ソラリアステージ前」「博多駅三井ビル前」など)をけっこう目にするので、詰め込めるだけ詰め込んでみた。
案の定、何がなんだかわからない…。
(つづく)
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SWEET NAIL(9)

2008年09月10日 |   ┣ 工夫とSWEET NAIL
(つづき)
福岡市南区の「中央病院前」バス停の時刻表。

「急行162 天神、都市高速、室見団地経由那の津四丁目行き」だそうだ。
またしても「夢の路線」であり、訂正もされていない。

どういうわけか、この手の間違いは伝染するらしい…(「SWEET NAIL(8)」の本文及びいただいたコメントを参照)。
(つづく)
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趣に赴く(17)

2008年09月09日 |    ┣ ひっそりと趣に赴く
(つづき)
趣のある名前を持つバス停を取り上げているこのシリーズ。
今回は福岡市東区の志賀島(しかのしま)にある「金印塚」である。

歴史の教科書にも出てくるあの「金印(漢委奴國王印)」が1784年に発掘された場所であり、以前取り上げた「防塁前」と同じく全国に通用する名前といえるだろう。

名前はメジャー級であるものの、ここを通る路線はどちらかといえばマイナーである。
以前は、「21番 志賀島線」が福岡市中心部まで走っていたが、「21番」は島の入口付近の「志賀島小学校前」までに短縮され、現在は、志賀島北部の「勝馬」と渡船場や駅のある西戸崎地区(海浜公園西口)を結ぶローカル線「1番」が細々と運行されている。

ただ、この「1番」も経営的に苦しいようで、11月からは福岡市の補助金が入るようになり、同時に子会社の西鉄バス宗像に移管されるらしい(11月に東部地区で大きな改正が行われる可能性もありそうな感じである)。
歴史を今に伝えるバス停はいつまで存続することができるだろうか…。

たとえ福岡市内であっても、採算がとれないものは今後どんどん切り捨てられていくとなれば、次は早良区の「曲渕」や「椎原」あたりがターゲットになってしまうのかな…?
(つづく)
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シューテングスター(17)

2008年09月05日 |    ┣ シューテングスター
(つづき)
福岡県古賀市の「薦野(こもの)」のバス停。

現在は古賀地区のローカル線「131番」「132番」「133番」の終点となっている。
以前は、ここから2つ先の「清滝」まで行く便も数本あったが、現在は廃止されている。

また、以前は、西鉄バス宗像の支社もここに置かれていたが、現在その機能は西鉄新宮営業所内に移転しているようである。
後ろに見える木造の建物がその事務所であり、いまは空き家となっている。

昔はここから、「22番 こもの線」が、青柳四角、下原、香椎を経由して福岡市の中心部、天神(中央営業所)まで走っていた。
本数に違いがあったとはいえ、この「22番」は、長距離路線として「21番 志賀島線」や「26番 福岡~赤間線」と「同格」であった。
現在は、古賀市内のローカル線自体の存続が危ぶまれている状況にあり、この2~30年で状況が大きく変わっている。

「薦野」という字が読みにくいからか、バスの方向幕などでは「こもの」とひらがなで表記しており、幼い頃はこの「ひらがなの行先」に非常に興味をそそられたものである。

「ひらがなの行先」といえば、「23番」の西鉄三苫駅行きは、方向幕の時代には「西鉄みとま駅」と表示していたが、LEDになり「三苫駅」という表記に変更になった。
逆に、同じ「23番」でも香椎花園行きは、「香椎花園」から「かしいかえん」に変わった。

先日、LED表示における「桧原営業所」の強調について指摘したが、その後あらためて考えてみると、位置的に近くて字づらも似ている「柏原営業所」との混同を避けるために、ローマ字まで使ってあえて強調しているのかもしれないと思うようになった。
もしそうであるならば、「福大前」「小笹団地」など、重要経由地の下に「ひばる営」とひらがなで書くという案もあるのではないだろうか…。
(つづく)
コメント
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