(つづき)
熊本県の宇土市役所前のバス停。
宇土半島の先端、天草五橋の入口である三角(みすみ)と宇土駅を結ぶバスが停車する。
「市役所前」という名前は付いているものの、スーパーの真ん前にあり、実際は次のバス停「宇土三丁目」のほうが役所の建物には近そうである。
一つ前のバス停は「踏切」となっている。
かなり抽象的な名前である。
福岡には「八田踏切」(福岡市東区)、「岩鼻踏切」(直方市)、それに「井尻駅(踏切)」(福岡市南区)など、「踏切」の付いたバス停はあるが、地名をはずして大胆に「踏切」とすることには踏み切れなかったようである。
抽象的なバス停名の「親しみやすさ」「心地よさ」については、以前「教会前」を取り上げたときに書いたことがある。
福岡では、「中学校前」が「多々良中学校前」に、「病院下」が「福岡病院下」に…など、抽象名称は減少していく傾向にある。
しかし一方で、「三又路」(北九州市小倉北区)、「四ツ角」(北九州市八幡西区)、「役場西」(岡垣町)など、今も健在のものもある。
考えてみれば、全停留所の中から「検索」して行先や時刻を調べることができるようになったのはここ十年くらいの話であり、そういうことを考えなければ、抽象的な名称でも何の問題もないのかもしれない。
なお、西鉄で、「~三又路(さんさろ)」と付くバス停には、この字のほかに「~三叉路」の場合がある。
同様に「四ツ角(よつかど)」も、これ以外に「四角」「四ッ角」という表記方法がある。
西鉄のサイトの時刻検索において、【ひらがな推奨】となっているのは、このような例があるためと思われる。
(つづく)
熊本県の宇土市役所前のバス停。
宇土半島の先端、天草五橋の入口である三角(みすみ)と宇土駅を結ぶバスが停車する。
「市役所前」という名前は付いているものの、スーパーの真ん前にあり、実際は次のバス停「宇土三丁目」のほうが役所の建物には近そうである。
一つ前のバス停は「踏切」となっている。
かなり抽象的な名前である。
福岡には「八田踏切」(福岡市東区)、「岩鼻踏切」(直方市)、それに「井尻駅(踏切)」(福岡市南区)など、「踏切」の付いたバス停はあるが、地名をはずして大胆に「踏切」とすることには踏み切れなかったようである。
抽象的なバス停名の「親しみやすさ」「心地よさ」については、以前「教会前」を取り上げたときに書いたことがある。
福岡では、「中学校前」が「多々良中学校前」に、「病院下」が「福岡病院下」に…など、抽象名称は減少していく傾向にある。
しかし一方で、「三又路」(北九州市小倉北区)、「四ツ角」(北九州市八幡西区)、「役場西」(岡垣町)など、今も健在のものもある。
考えてみれば、全停留所の中から「検索」して行先や時刻を調べることができるようになったのはここ十年くらいの話であり、そういうことを考えなければ、抽象的な名称でも何の問題もないのかもしれない。
なお、西鉄で、「~三又路(さんさろ)」と付くバス停には、この字のほかに「~三叉路」の場合がある。
同様に「四ツ角(よつかど)」も、これ以外に「四角」「四ッ角」という表記方法がある。
西鉄のサイトの時刻検索において、【ひらがな推奨】となっているのは、このような例があるためと思われる。
(つづく)