北海道から3頭,笠松から1頭が遠征してきた昨晩の第13回鎌倉記念。
ラッキープリンスが逃げる構えを見せましたが,ひとつ内の北海道のタイセイスウォードが譲らず,この馬の逃げ。2番手にラッキープリンス。3番手は外にオウマタイムがつけ,ウインバローラス,クールテゾーロと続きました。ハイペース。
3コーナー手前,オウマタイムがラッキープリンスの外に並び掛けると,被されたのを嫌ったか,ラッキープリンスの手応えが急激に悪化。オウマタイムがタイセイスウォードと併走になり,コーナーでは交わして先頭で直線に。内目を捌きつつ上がってきたクールテゾーロが迫ったのですが,最後で脚色が同じになり,オウマタイムの優勝。4分の3馬身差の2着にクールテゾーロ。外に馬がいなくなるとまた走り始めたラッキープリンスが2馬身差の3着。
優勝したオウマタイムは5月に北海道でデビュー。2戦目で初勝利を上げた後,7月まで北海道で走り,南関東に転入。初戦の大井の条件戦を6馬身差の好時計で勝っていました。意外なほど人気が低かったですが,勝利圏内にあった1頭。初めての左回りを無難にこなしたのは収穫。父はタイムパラドックス。自身は晩成でしたが,産駒は開花は早いけれども成長力を欠くという馬が多く見受けられ,来年のクラシックに向けてはそのあたりが課題となってくるのではないでしょうか。アストニシメント系タカフジの分枝。
騎乗した浦和の繁田健一騎手は一昨年のクラウンカップ以来の南関東重賞制覇。鎌倉記念は初勝利。管理している船橋の林正人調教師は第7回,11回と制していて,2年ぶりの鎌倉記念3勝目。
僕にとって最大の不名誉というのは,嘘をついたと思われること,あるいは嘘をついているのではないかと疑われることです。決断と勇気に関連させるなら,僕はこの方面において,最も躊躇するということになります。僕の言動がとても煮え切らないものになるのは,主にこうしたことと関係しているということは,僕自身がよく感じているところでもあります。
こういうわけですから,もしも僕がこの方面で汚名を着せられたとしたら,僕はそれを晴らしたくなるのです。つまりこの場合には,単に自分が嘘をついたわけではないということを,僕自身がよく理解しているというだけでは十分ではないのです。とりわけ,悲しみの処方箋として示したように,僕が嘘つきという汚名を着ることによって,だれかが幸せになれるというのであれば,まだ我慢はできるでしょう。それでも我慢できるというだけで,僕の不名誉という感情を完全に排除できるというわけではありません。ましてそれでだれも幸せになれると思えなかったならば,僕の精神のうちには単に辛さだけが持続することになります。精神的不調の端緒になったのは,まさにそのような出来事であったのです。
ただし,これは僕の精神のうちでそうであったというだけです。つまり僕にはこの一件でだれかが幸せになれるとは思えなかったというだけです。実際にはそれでだれかが喜びを感じるということがあったのかもしれません。願望だけでいえば,むしろ僕の思いが誤りであった方が,僕にとっても幸いです。
もしも僕が実際に嘘をついたのであるとするなら,僕が不名誉を感じることは仕方がないことです。外的な事情はそうではありませんでしたが,それは後になってから気付いたことなのであり,嘘をついたという事実があったわけではありません。ですからそれを詳しく説明したとすれば,だれにも分かってもらえただろうと思うのです。というか,そのこと自体はその時点でも分かっていました。ただ,ことはそう簡単ではありません。というのも,僕が表象する僕の汚名というのは,他者の精神のうちに,実際に存在するものであるかどうかが,僕には不明だからです。
ラッキープリンスが逃げる構えを見せましたが,ひとつ内の北海道のタイセイスウォードが譲らず,この馬の逃げ。2番手にラッキープリンス。3番手は外にオウマタイムがつけ,ウインバローラス,クールテゾーロと続きました。ハイペース。
3コーナー手前,オウマタイムがラッキープリンスの外に並び掛けると,被されたのを嫌ったか,ラッキープリンスの手応えが急激に悪化。オウマタイムがタイセイスウォードと併走になり,コーナーでは交わして先頭で直線に。内目を捌きつつ上がってきたクールテゾーロが迫ったのですが,最後で脚色が同じになり,オウマタイムの優勝。4分の3馬身差の2着にクールテゾーロ。外に馬がいなくなるとまた走り始めたラッキープリンスが2馬身差の3着。
優勝したオウマタイムは5月に北海道でデビュー。2戦目で初勝利を上げた後,7月まで北海道で走り,南関東に転入。初戦の大井の条件戦を6馬身差の好時計で勝っていました。意外なほど人気が低かったですが,勝利圏内にあった1頭。初めての左回りを無難にこなしたのは収穫。父はタイムパラドックス。自身は晩成でしたが,産駒は開花は早いけれども成長力を欠くという馬が多く見受けられ,来年のクラシックに向けてはそのあたりが課題となってくるのではないでしょうか。アストニシメント系タカフジの分枝。
騎乗した浦和の繁田健一騎手は一昨年のクラウンカップ以来の南関東重賞制覇。鎌倉記念は初勝利。管理している船橋の林正人調教師は第7回,11回と制していて,2年ぶりの鎌倉記念3勝目。
僕にとって最大の不名誉というのは,嘘をついたと思われること,あるいは嘘をついているのではないかと疑われることです。決断と勇気に関連させるなら,僕はこの方面において,最も躊躇するということになります。僕の言動がとても煮え切らないものになるのは,主にこうしたことと関係しているということは,僕自身がよく感じているところでもあります。
こういうわけですから,もしも僕がこの方面で汚名を着せられたとしたら,僕はそれを晴らしたくなるのです。つまりこの場合には,単に自分が嘘をついたわけではないということを,僕自身がよく理解しているというだけでは十分ではないのです。とりわけ,悲しみの処方箋として示したように,僕が嘘つきという汚名を着ることによって,だれかが幸せになれるというのであれば,まだ我慢はできるでしょう。それでも我慢できるというだけで,僕の不名誉という感情を完全に排除できるというわけではありません。ましてそれでだれも幸せになれると思えなかったならば,僕の精神のうちには単に辛さだけが持続することになります。精神的不調の端緒になったのは,まさにそのような出来事であったのです。
ただし,これは僕の精神のうちでそうであったというだけです。つまり僕にはこの一件でだれかが幸せになれるとは思えなかったというだけです。実際にはそれでだれかが喜びを感じるということがあったのかもしれません。願望だけでいえば,むしろ僕の思いが誤りであった方が,僕にとっても幸いです。
もしも僕が実際に嘘をついたのであるとするなら,僕が不名誉を感じることは仕方がないことです。外的な事情はそうではありませんでしたが,それは後になってから気付いたことなのであり,嘘をついたという事実があったわけではありません。ですからそれを詳しく説明したとすれば,だれにも分かってもらえただろうと思うのです。というか,そのこと自体はその時点でも分かっていました。ただ,ことはそう簡単ではありません。というのも,僕が表象する僕の汚名というのは,他者の精神のうちに,実際に存在するものであるかどうかが,僕には不明だからです。