第19回黒船賞。
先手を奪ったのはニシケンモノノフ。2番手にグレイスフルリープ。外から追い上げてきたブラゾンドゥリスが3番手。この後ろにトウケイタイガーとディアマルコが併走。さらにエルウェーオージャとドリームバレンチノが併走で続き,その後ろにキングズガードで1コーナーを通過。向正面に入ると一時的にニシケンモノノフが2番手以降との差を広げていき,グレイスフルリープとブラゾンドゥリスとトウケイタイガーの3頭が集団でそれを追うという形になりました。ハイペース。
3コーナーにかけてまた差が詰まっていき,コーナーを回るとニシケンモノノフとグレイスフルリープはほぼ併走となりその外にブラゾンドゥリス。インを狙ったのがトウケイタイガーで大外を回したのがドリームバレンチノ。さらにその間にキングズガードが追い上げて6頭が圏内。直線に入るとニシケンモノノフを競り落としたグレイスフルリープが先頭に立つもその外からブラゾンドゥリスが交わして優勝。ニシケンモノノフとグレイスフルリープの間を割ったキングズガードが4分の3馬身差で2着。グレイスフルリープが1馬身半差の3着。
優勝したブラゾンドゥリスは重賞初勝利。昨年11月の武蔵野ステークスは大敗したもののそこは休み明け。その後オープンを4戦して,2着,3着,2着,1着と安定した成績を残していましたからここでもチャンスはあるとみていました。戦歴的にも着外がきわめて少ない馬ですので,これからも安定した成績を残していくことができるだろうと思います。ただし,トップクラスを相手にしても通用するのかはまだ何ともいえません。父は2001年にJBCスプリントを勝ったノボジャック。2001年と2003年には黒船賞を優勝しているので父仔制覇。母の父はマヤノトップガン。チップトップ系スピードキヨフジの分枝で3代母がロジータ。母の半兄にレギュラーメンバーなど。Blason de Lisはフランス語でユリの紋章ないしはその紋章がついた上着。
騎乗した内田博幸騎手と管理している尾形和幸調教師は黒船賞初勝利。
スピノザとコルデスの間に面識があったというのは事実であるというのが僕の見解です。そしてスピノザがスぺイク一家の人たちに,コルデスの説教を聞き逃さないように勧めたということも事実であり得ると思います。これはケッテルリンフへの助言に一致すると解せるからです。とくにこの一文は,スピノザがコルデスの聖書の教えの実生活への応用を称揚したということと重なっていて,それは『神学・政治論Tractatus Theologico-Politicus』でスピノザが主張している内容に一致するといえます。他面からいえばスピノザは,スぺイク一家の人たちは,聖書への服従obedientia,obsequium,obtemperantiaが必要な人たちであると認識していたのであって,コルデスがどのように聖書を応用すれば敬虔pietasであることが可能であるのかということを的確に教える説教師であったら,スピノザはその説教を聞くように勧めるであろうと思われるのです。ただし,コルデスが具体的にどんな説教をしたのかということが何も書かれていませんから,絶対にそうであったと断言することは避けるべきでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/9c/f8e3431f5047de92ab5ddef338e2cff9.jpg)
一方,スピノザ自身がコルデスの説教を聞きにいくことがあったということに関しては,スぺイクの作り話である可能性も相当に高いのではないかと僕には思えます。つまり僕は,スピノザがコルデスの説教を聞きに行ったからふたりが知己の関係になったとは必ずしも考えません。それ以外の機会にふたりが知り合い,聖書ないしはキリスト教に関する何らかの会話をするということは十分に考えられることだからです。もっといえば,コルデスがどんな説教をするのかということは,スぺイクがスピノザに話したと考えられますから,ふたりの間でそういった方面の会話はなかったとしても,スピノザはコルデスの説教を賞賛するということが可能です。よって,スピノザがコルデスの説教を聞き逃さないように勧めたとすれば,それはスピノザがその内容をよく知っていたからに違いないと解さなければなりませんが,そのこと自体が,スピノザが自分の耳でコルデスの説教を聞くことがあったということの確証にはならないと僕は考えます。
スピノザがコルデスの説教を聞きにいったのは虚偽の可能性が高いという理由はふたつあります。
先手を奪ったのはニシケンモノノフ。2番手にグレイスフルリープ。外から追い上げてきたブラゾンドゥリスが3番手。この後ろにトウケイタイガーとディアマルコが併走。さらにエルウェーオージャとドリームバレンチノが併走で続き,その後ろにキングズガードで1コーナーを通過。向正面に入ると一時的にニシケンモノノフが2番手以降との差を広げていき,グレイスフルリープとブラゾンドゥリスとトウケイタイガーの3頭が集団でそれを追うという形になりました。ハイペース。
3コーナーにかけてまた差が詰まっていき,コーナーを回るとニシケンモノノフとグレイスフルリープはほぼ併走となりその外にブラゾンドゥリス。インを狙ったのがトウケイタイガーで大外を回したのがドリームバレンチノ。さらにその間にキングズガードが追い上げて6頭が圏内。直線に入るとニシケンモノノフを競り落としたグレイスフルリープが先頭に立つもその外からブラゾンドゥリスが交わして優勝。ニシケンモノノフとグレイスフルリープの間を割ったキングズガードが4分の3馬身差で2着。グレイスフルリープが1馬身半差の3着。
優勝したブラゾンドゥリスは重賞初勝利。昨年11月の武蔵野ステークスは大敗したもののそこは休み明け。その後オープンを4戦して,2着,3着,2着,1着と安定した成績を残していましたからここでもチャンスはあるとみていました。戦歴的にも着外がきわめて少ない馬ですので,これからも安定した成績を残していくことができるだろうと思います。ただし,トップクラスを相手にしても通用するのかはまだ何ともいえません。父は2001年にJBCスプリントを勝ったノボジャック。2001年と2003年には黒船賞を優勝しているので父仔制覇。母の父はマヤノトップガン。チップトップ系スピードキヨフジの分枝で3代母がロジータ。母の半兄にレギュラーメンバーなど。Blason de Lisはフランス語でユリの紋章ないしはその紋章がついた上着。
騎乗した内田博幸騎手と管理している尾形和幸調教師は黒船賞初勝利。
スピノザとコルデスの間に面識があったというのは事実であるというのが僕の見解です。そしてスピノザがスぺイク一家の人たちに,コルデスの説教を聞き逃さないように勧めたということも事実であり得ると思います。これはケッテルリンフへの助言に一致すると解せるからです。とくにこの一文は,スピノザがコルデスの聖書の教えの実生活への応用を称揚したということと重なっていて,それは『神学・政治論Tractatus Theologico-Politicus』でスピノザが主張している内容に一致するといえます。他面からいえばスピノザは,スぺイク一家の人たちは,聖書への服従obedientia,obsequium,obtemperantiaが必要な人たちであると認識していたのであって,コルデスがどのように聖書を応用すれば敬虔pietasであることが可能であるのかということを的確に教える説教師であったら,スピノザはその説教を聞くように勧めるであろうと思われるのです。ただし,コルデスが具体的にどんな説教をしたのかということが何も書かれていませんから,絶対にそうであったと断言することは避けるべきでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/9c/f8e3431f5047de92ab5ddef338e2cff9.jpg)
一方,スピノザ自身がコルデスの説教を聞きにいくことがあったということに関しては,スぺイクの作り話である可能性も相当に高いのではないかと僕には思えます。つまり僕は,スピノザがコルデスの説教を聞きに行ったからふたりが知己の関係になったとは必ずしも考えません。それ以外の機会にふたりが知り合い,聖書ないしはキリスト教に関する何らかの会話をするということは十分に考えられることだからです。もっといえば,コルデスがどんな説教をするのかということは,スぺイクがスピノザに話したと考えられますから,ふたりの間でそういった方面の会話はなかったとしても,スピノザはコルデスの説教を賞賛するということが可能です。よって,スピノザがコルデスの説教を聞き逃さないように勧めたとすれば,それはスピノザがその内容をよく知っていたからに違いないと解さなければなりませんが,そのこと自体が,スピノザが自分の耳でコルデスの説教を聞くことがあったということの確証にはならないと僕は考えます。
スピノザがコルデスの説教を聞きにいったのは虚偽の可能性が高いという理由はふたつあります。