書き逃げアンドロイド。

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眩しい。

2012年09月14日 14時55分58秒 | 日記

○自転車の防眩。

 夜中に荒川河川敷を自転車で走っていると、対向してくる自転車のライトが異常に眩しいことがある。パワーLEDだかHIDだかわからないけど、自動車やバイクと違って自転車のライトには対向車への防眩構造になっていない強力なライトが普及したらしくて、非常に眩しくて迷惑な自転車が増えた。

 無灯火も危険だけど、眩しいのもやっぱり危険なので、何とかならないかなと思ってアルミ鏡を用いたミラーボックスをこさえてみた。

 Fig1:

オプトサプライ製の集光レンズ(OSOLRA2015M)だけの場合。


 Fig2:

「Z」字型に光路を折り曲げたタイプ。長さが36㎜で計算上は102㎜の庇をつけたのと同じ防眩効果があり、計算上は11.3°下向きにすればほぼ水平カットになる。光路の折り曲げ方は他にもあるけど、今回は最も小さくなるように設計してみた。


 Fig3:



「4」字型に光路を折り曲げたタイプ。高さが32㎜で計算上は72㎜の庇と同じになる。構造上配光に偏りがあるのでライトが上向きの方が水平カット能力は高い。上向きでもライトが直接見えないようにするには少し工夫が必要かも知れない。幅は30㎜でこさえてあるけど、よく考えたら左右にも鏡を貼れば光源の口径と同じ幅でも充分な配光が出来るはず。


 Fig4:

単純に鏡一枚だけで光路を折り返すっていう手法もある。大きさは小さくならないけど、構造が単純なので軽量に作れるのが利点。結局これが一番合理的かも知れない。反射回数が少ない方が光量損失も少ないし、配光にもムラが出にくい。



 今回こさえたミラーボックスは、口径20㎜のライト用に設計したので、もっと大きなライトに用いる場合は比例して大きくする必要性がある。

 ちなみにアルミ鏡はドイツalanod社のサンプルを用いている。もしかするとアクリル鏡とかでも良いかも知れない。反射率だけならツジデン社製の反射フィルムの方が高いのだけれど、フィルムの場合平面性を保つのが難しいので、配光にムラが出やすいと思う。

 今回あくまで実験段階なので0.2㎜の板を使用したけど、alanodには0.7㎜厚の板や表面精度のもっと高い材料もあるので、本気で作れば二枚以上組み合わせたミラーボックスでも配光ムラは少なく出来るはず。

 今回こさえて意外と影響があったのが、透明スチレン板の光量損失で、光の軸に対して角度がつく程反射や損失が多いことがわかった。なので透明カバーをつけるなら光の軸に対して垂直になるように設計した方が良い。

 ミラーボックスに限らずライト全般に言えることだけど、リケンテクノス株式会社の高親水性フィルムを貼付ければ雨で濡れても光の散乱を減らせるだろうし、汚れや傷もつきにくくなる。これって自動車とかバイク、鉄道や船舶でも応用できるかも知れない。

 でも一番問題なのは、どうやって強固に取り付けるかなんだけどね。自転車っていうのは想像以上に振動や衝撃が凄い。経験上輪ゴムを用いて固定しておくと、衝撃で動いても自動復帰してくれる場合が多い。

 市販の自転車用ライトの固定にベルクロファスナーを用いた形式が結構多いんだけど、ベルクロっていうのは振動や衝撃が長時間かかると緩んでくる性質があるので、突然外れたりすることがある。なので時折締め直した方が安全。



 古いフィルム一眼レフカメラの中にはプラスチックの鏡を用いたペンタプリズム(正確にはペンタミラーだけど)が組み込まれている場合もあるので、ジャンク品から分解して応用できれば軽くて丈夫なものが作れるのかも知れない。ペンタプリズムの場合は「4」字型タイプと同じように光路が90°折り曲げられるので、ライト自体を上向きにするとか、もう一回反射させるなどの工夫が必要になる。昔の35㎜判フィルム一眼レフのペンタプリズムなら幅が36㎜くらいはあるはず。

 本来ならライト自体が防眩構造になっているのが理想なんだけど、これはメーカーさんがその気にならないと難しいので、ユーザーさん達多数がメーカーに要望しないと実現は難しい。多分ミラーボックスだけ商品化しても法的義務化でもされない限り採算は採れないと思う。役所に法的規制を提言しても、眩しいことが原因の事故が多発してからじゃないと通らないだろうし。そもそも対向車に配慮がある人ならライトを下向きにしているはずで、強力なライトを正面に向けているというのは「俺さえ見えてりゃ他人の迷惑なんぞ知ったことじゃねぇ。」という精神的余裕の欠落による意識狭窄に因るものなので、自律的には他人への配慮をするつもりはない。

 まぁいっか。



 たとえ防眩構造になっていても、坂の頂上付近とか、背の低い子供に対しては効果がないので注意が必要。相手から視認できるだけの小さなライトと切り換えられると良いのかも知れない。更に言えば、誰もいなければハイビームに切り換えられると便利だし、どうせならウインカーとか加速度センサーを用いたブレーキランプとか電装系一式パッケージになっていると電源が一括できて便利なんだけどね。

 更に言えばスピードメーターやナビまで一式組み込めないものかね。どうせAndroidOS組み込むならスマホと連携させていろいろ出来ると思うんだけど、これは個人で企画出来るような代物ではないね。




 あ、ちなみに「90°」の「°」の区点コードは 0175 でした。富士通FSKAREN(日本語システム)だと出てこないのよね。

 もう一つ「゜」:0112 っていうのもある。「゛」:0111 が濁点なので、0112 は多分半濁点なんだと思う。

Ende;
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