[あらすじ] 近所の友人との、お裾分けのやりもらいは、なかなかいいもんだ。
歩いて行き来できる距離であるし、
もらいもののお裾分けであったり、
地元直売の安価な野菜であったり。
余らせて腐らせるよりは、分け合って新鮮なうちに口に入れるのがいい。
適当に玄関先に置いて行ってくれるのも、いい。
適当に玄関先に置いて行ってくれる人が、もう一人いる。
ただ、ちょっと規格外なのである。
この人は老母の知人なのであるが、まず、家が遠い。
ちょくちょくお届け物が置いてあるので、お近くにお住まいなのかと思っていた。
しかし、老母に聞けば、隣県の住所であり、そこは我が家から25kmほど離れている。
車で1時間以上かかる。
「ついでに寄った」と本人は言うそうであるが、
そんなにちょくちょくついでがあるのだろうか。
そして、内容のどこかが過剰である。
量が多いことがしばしばある。
一番胸が痛んだのは、和菓子の詰め合わせが送られて来た時だ。
宅配便なのは良かったのだが、
なぜか中の和菓子は全てカビていた。
開封すると、カビていた。
次のお菓子もカビていた。
まさかと思って他も開封するとカビていた。
どうも、菓子屋が詰め合わせたものではなく、
いろいろな菓子を自分で詰め合わせたようだ。
つまり、お裾分けなのだろう。
しかし、送って来ている分、日が経ってしまっている。
もとはおいしいと知っている、たとえば中津川の栗きんとんなどを
片っ端から捨ててゆく。
こんなに胸の痛む贈り物は後にも先にもこれしか無い。
しかも、贈り主に
「ぜんぶかびていました。」
なんて言えやしない。
わざわざ届けてくれても申し訳ないが、
これは宅配便にしたことがかえってよくなかった。
とは言え、あと一日早く届いたとしても、我が家で即日カビて行ったことだろう。
あるときは、玄関に掃除機が置いてあった。
ただの掃除機じゃあねえよ、
ダイソンの掃除機だ。
そんなダイソれた物、いただけません。
断ったが、「お気になさらず」と相手も引かない。
しばらく使ってはみたが、
老母には重くて扱いきれない。
という言い訳が成立し、返却することができた。
返却もひと騒動であった。
送り返すのか。梱包するのか。
何かのついでに届けるのか。
いや、あっちについでは無い。私は関わりあいになりたくない。
しかも、ちょうどその前に、やはり近くに住む親戚から、
マキタの掃除機をもらったばかりだった。
こちらは配慮の上手な方で、老母も使える軽量な物で、
便利に使っていた。
その親戚が我が家に来る時には、
返せずにいるダイソンをわざわざ隠したりしなければならなかった。
隠しているタイミングで、当の贈り主が受け取りに来てくれてしまい、
返しそびれたということもあった。
とかく面倒の元であった。
相手に合った贈り物というのは難しい。
控えめに贈るのが適当なんだろう。
歩いて行き来できる距離であるし、
もらいもののお裾分けであったり、
地元直売の安価な野菜であったり。
余らせて腐らせるよりは、分け合って新鮮なうちに口に入れるのがいい。
適当に玄関先に置いて行ってくれるのも、いい。
適当に玄関先に置いて行ってくれる人が、もう一人いる。
ただ、ちょっと規格外なのである。
この人は老母の知人なのであるが、まず、家が遠い。
ちょくちょくお届け物が置いてあるので、お近くにお住まいなのかと思っていた。
しかし、老母に聞けば、隣県の住所であり、そこは我が家から25kmほど離れている。
車で1時間以上かかる。
「ついでに寄った」と本人は言うそうであるが、
そんなにちょくちょくついでがあるのだろうか。
そして、内容のどこかが過剰である。
量が多いことがしばしばある。
一番胸が痛んだのは、和菓子の詰め合わせが送られて来た時だ。
宅配便なのは良かったのだが、
なぜか中の和菓子は全てカビていた。
開封すると、カビていた。
次のお菓子もカビていた。
まさかと思って他も開封するとカビていた。
どうも、菓子屋が詰め合わせたものではなく、
いろいろな菓子を自分で詰め合わせたようだ。
つまり、お裾分けなのだろう。
しかし、送って来ている分、日が経ってしまっている。
もとはおいしいと知っている、たとえば中津川の栗きんとんなどを
片っ端から捨ててゆく。
こんなに胸の痛む贈り物は後にも先にもこれしか無い。
しかも、贈り主に
「ぜんぶかびていました。」
なんて言えやしない。
わざわざ届けてくれても申し訳ないが、
これは宅配便にしたことがかえってよくなかった。
とは言え、あと一日早く届いたとしても、我が家で即日カビて行ったことだろう。
あるときは、玄関に掃除機が置いてあった。
ただの掃除機じゃあねえよ、
ダイソンの掃除機だ。
そんなダイソれた物、いただけません。
断ったが、「お気になさらず」と相手も引かない。
しばらく使ってはみたが、
老母には重くて扱いきれない。
という言い訳が成立し、返却することができた。
返却もひと騒動であった。
送り返すのか。梱包するのか。
何かのついでに届けるのか。
いや、あっちについでは無い。私は関わりあいになりたくない。
しかも、ちょうどその前に、やはり近くに住む親戚から、
マキタの掃除機をもらったばかりだった。
こちらは配慮の上手な方で、老母も使える軽量な物で、
便利に使っていた。
その親戚が我が家に来る時には、
返せずにいるダイソンをわざわざ隠したりしなければならなかった。
隠しているタイミングで、当の贈り主が受け取りに来てくれてしまい、
返しそびれたということもあった。
とかく面倒の元であった。
相手に合った贈り物というのは難しい。
控えめに贈るのが適当なんだろう。
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