犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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本の集荷

2023年02月04日 | よみものみもの
40*30*30cmの箱だ、と古書店の連絡にあった。
ほんとかいな。と思ったら、ほんとじゃなかった。
正確には、内寸26.7*37.4*28cmだった。
つまり、B4サイズで深さ28cmの段ボール箱というわけだ。

書架から取り出した本を判型で分類して、
この段ボール箱に片っぱしから詰め込んでいく。

B5版の学会誌や教科書は当然すっきりと収まる。
その他の判型の本を組み合わせて詰め込む。
パズル好きの心がくすぐられる。

全書が入るかな、新書がぴったりだ、隙間に文庫本を詰め込もう。
といった感じだ。

A5判と菊判が最もややこしい。
A5判は148*210mm
菊判は150*220mmである。

四六判と小B6判というのも有る。
四六判は127*188mm
小B6判は112*174mm。

これが、それぞれに箱に入っていたりいなかったりする。
それをピターッと重ねて積んで詰め込んで、
隙間には箱入りの本を縦に立てて入れたりする。
立てて入れた箱の上の隙間が新書判でちょうど良く埋められたりすると、気持ちいい。

それでも隙間は残る。
そこには、緩衝材としての古紙をクシャッと詰める。



そんなふうにうまーく詰めた箱を測ってみたら、
22㎏有った。
重い。



大量の蔵書をその箱に詰めては、地下室から運び上げて、
玄関の近くに置く。

宅配便の集荷に来てもらう日までに、25箱を準備した。
これでもまだまだ作業途中である。

集荷前、我が家の玄関はずっと段ボールの山の圧迫感の中、暗かった。




集荷当日。
9時から13時の間に来てくれる、という。

少しでも作業が楽であるようにと思い、
玄関辺りに積んでいた段ボール箱を、玄関の外に運び出して積んだ。

やれやれ。

こういうのは待ち遠しい。
待つ。
待つ。
待つ。
そういうもんだ。と気分が下向きになった12時過ぎ、
表の砂利道を「ガラガラゴロ」と台車を押す音が聞こえた。

わーい。来た来た。
玄関を開けて見ると、こちらに声を掛けるまでもなく、段ボールを台車に積み始めている。
私を認めると、「これですよね。」と言う。
話が早いというか愛想も無いというかさすがS男子というか。

ヒョイヒョイと山積みの段ボール箱を台車に移し、
砂利道をゴリゴリと押して、トラックに運ぶ。



そんな次第で、2日あまり筋肉痛だった。



運び出されてみると、
ウチの玄関ってこんなに広かったかしら、
と思う。

箱に詰めては積んでいったので、
3週間ぶりに箱の無い玄関になったのだ。
いやスッキリ。

そして、見慣れた本が、私が見て育った背表紙が、無くなっていく。
一定のさびしさのようなものと、私を育てたもの(親を含めて)への感謝の念が
にじみ出るようにちょいと湧いた。
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