[あらすじ] 友人Mから、古い木琴を貰った。
子どものおもちゃと言うには立派、楽器と言うには今一つ。
鍵盤を支えている紐の橋桁が、6鍵ごとにしか立っていない。
https://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/f3ba827ebfc87215d204b653ed489657
柱を増やそうとしたが、既存の横棒は硬い材の丸棒で、
ヨーオレをネジ込んでいったらネジ切れてしまった。
枠から作り直すことにした。
ヨーオレと書いたが、洋折れという語のようだ。
先がL字型のフックになっているネジだ。
もちろん、ドリルで下穴をあけてからネジ込んだのだが、
うまくいかなかった。
※
全ての鍵盤の間に金具を配置するとなると、
既存の枠より長く作る必要が有る。
えーと、適当に長くする。適当。
鍵盤は低い方が長い。
だから、枠は台形に作る。
えーと、適当に角度を付ける。適当。
あ、ウソ。適当に作ってみて、並べてみて、
それから材を削って角度を揃えた。
それから組み立てた。
それでもちょっとうまく密着しない箇所が有った。
やっぱ適当。
※
元が6鍵おきだったので、
全鍵ごとに柱を立てる気になれない。
2鍵おきに柱を立てて、2枚の鍵盤の間にはフェルトを挟んでみた。
まあ
鳴るっちゃ鳴る。
だが、どうしても2鍵ずつにかたまってしまう。
白鍵も黒鍵みたいに見えてくる。
ちょっと演奏しにくい。
※
鍵盤を繋ぐ紐には、困った末にポリエチレンの紐を買ってきた。
しかし、滑りやすい。
ぐっと引いて縛っても、結び目が固く締まらない。
そういう材質なんだから。
用途に合っていないのだ。
紐が張れないので、鍵盤がだらけてしまう。
※
L字型の洋折が逆立ちしている。
その角の下に紐を通し、紐が落ちないように、洋折に凧糸で結んでいる。
しかし、真鍮の洋折の表面はよく滑るので、
どうしても紐が落ちてしまう。
※
欠陥だらけで、どうも演奏に集中できない。
相棒やまちゃんと一緒に練習してみたが、
どうも盛り上がらない。
うーむ。
これではいけない。
滑らない材質の紐を買うこと。
支えの洋折は全鍵の間に立てること。
この2点を改善せねば。
ああ。最初っから丁寧に作れば良かったものを。
二度手間って嫌いだ。
腰が重くなる。
いや、完成すれば楽しいぞ・・・
やる!
つづく
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