東京都心では今年、猛暑日が8日続いた。
深大寺の庭ではどうだっただろう。
都心とくらべたら涼しいとは言え、焼け付くような陽射しが容赦なく
降り注ぎ続けた。
その頃から、庭木の様子が変わった。
枝垂れ梅は、樹冠のあたりの葉が、乾いてしまっている。
乾いて丸まって、しらじらと裏面ばかりを見せている。
9月に入ったら、花水木の葉が赤くなり始めた。
いつも美しい紅葉で目を楽しませてくれる木だが、
こりゃ紅葉には早い。
しかも、鮮やかな赤ではなく、ガサガサと濃い色で、
葉はどれもだらりと枝から下がっている。
常緑で水分が多く、防火のために垣根によく使われるという珊瑚樹を
ウチでも隣家との垣にしているが、これすらも赤い。
思えばどれも老木だ。
老体に猛暑は堪えたと見える。
葉焼けの現象は、街路樹でも見られる。
日よけの矢面に立っているわけなのだから、街路樹はことに
つらかったろう。
若い木にも、葉焼けが見える。
花水木や桜の並木は、今もう赤茶けている。
中には早々に散り落ちてしまう葉もある。
今年は本来の紅葉の頃になったら、東京は枯れ荒んだ様子に
なるのかもしれない。
※
シャンソンの名曲に「枯葉」がある。
プレヴェールの詞がコズマのメロディに乗る。
夏の間に燃え上がった恋を、道端に枯葉の吹き溜まる晩秋に
思い起こしてむせぶ歌だ。
これが、猛暑の夏だったら、葉焼けを起こして散るのは9月。
恋の終わりも思いがけず早い。
老いらくの恋は燃え過ぎるのも命を縮める。
なんてなことを思ったり思わなかったり。
深大寺の庭ではどうだっただろう。
都心とくらべたら涼しいとは言え、焼け付くような陽射しが容赦なく
降り注ぎ続けた。
その頃から、庭木の様子が変わった。
枝垂れ梅は、樹冠のあたりの葉が、乾いてしまっている。
乾いて丸まって、しらじらと裏面ばかりを見せている。
9月に入ったら、花水木の葉が赤くなり始めた。
いつも美しい紅葉で目を楽しませてくれる木だが、
こりゃ紅葉には早い。
しかも、鮮やかな赤ではなく、ガサガサと濃い色で、
葉はどれもだらりと枝から下がっている。
常緑で水分が多く、防火のために垣根によく使われるという珊瑚樹を
ウチでも隣家との垣にしているが、これすらも赤い。
思えばどれも老木だ。
老体に猛暑は堪えたと見える。
葉焼けの現象は、街路樹でも見られる。
日よけの矢面に立っているわけなのだから、街路樹はことに
つらかったろう。
若い木にも、葉焼けが見える。
花水木や桜の並木は、今もう赤茶けている。
中には早々に散り落ちてしまう葉もある。
今年は本来の紅葉の頃になったら、東京は枯れ荒んだ様子に
なるのかもしれない。
※
シャンソンの名曲に「枯葉」がある。
プレヴェールの詞がコズマのメロディに乗る。
夏の間に燃え上がった恋を、道端に枯葉の吹き溜まる晩秋に
思い起こしてむせぶ歌だ。
これが、猛暑の夏だったら、葉焼けを起こして散るのは9月。
恋の終わりも思いがけず早い。
老いらくの恋は燃え過ぎるのも命を縮める。
なんてなことを思ったり思わなかったり。
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