[あらすじ] 母87歳パーキンソン病ヤール4要介護5認知症状少々、
特別養護老人ホームに入居した。
今まで常に「同居母87歳パーキンソン病ヤール4要介護5認知症状少々」と要約してきたが、
ようやく「同居」の二文字を消すこととなった。
前日になって、「ホームでの一日のスケジュールを活字で見ていない」と言い出した。
1ヶ月以上前にコピーを渡してあるのだが。
出発の30分前に声を掛けると、「えっそうなの!?」と驚いた様子だ。
出発時間を含め今日のスケジュールは何度も言ってあるのだが。
ー11時に入居で、荷物と一緒に移動しますが、荷物はいっぺんに運べないから、
午後、私がもう一度運び込みますので、足りない物が有っても安心していてください。
「業者を頼んだほうがいいんじゃないの?」
要らんわ。
朝から、荷物を車に積み込む作業をした。
部屋で使う椅子や、ハンガーラックや、着替えや様々な生活用品を詰め込んだ段ボール。
そして午前11時に、ご本人を乗せて、特別養護老人ホームに向かった。
※
入ってすぐに、自宅に面接に来てくれた看護師さんと会うことができた。
知っている人、特に家に来てくれた人に会えるのは、安心だ。
鉢植えの緑を入れて、記念撮影をする。
しばらくすると、ユニットの介護責任者さんが来てくれて、
「お昼ご飯の時間ですから行きましょう」と、瞬く間に連れて行かれた。
いってらっしゃーい。
それから私は、荷物を下ろし、
相談員さんや看護師さんと書類を交わし、
看護師さんと服薬について、介護士さんとあれこれと相談した。
※
一旦帰宅して、
まず、犬の留守番に付いていてくれた友人Mにお礼。
少し片づけをして、それから手早く蕎麦。
うっかりベッドに横になったら眠くなりそうになったので、
起きて荷物をまとめる作業に戻る。
ポータブルトイレ、着替えの入った引き出し棚、鉛筆立て、文箱、ゴミ箱、ハンガー、
本箱2つに本や辞書を詰め込む。
車は、家からほんの20mくらいのところに在るコインパーキングを月極で借りている。
一番奥なので、車を出して、ちょうど車で出かけている隣家の前に置かせてもらう。
台車が有れば便利かと思うけれど、自宅の前は砂利道なので、
台車はうまく押せない。
亡父自作の本箱はおよそ30×60㎝で、これに本を詰め込むと
重いけれど持てないことはない重さになる。
うまいこと作りやがった。
※
二度目の搬入をすると、また声がかかり、
看護師さんと終末期の医療態勢についての相談、
それからしばらく待ち、栄養士さんから食事についての聞き取り。
※
この日、一番の問題は、飴玉だった。
母は、毎日かなりの量の甘い物を欲する。
手軽に買い置きできるので、いろんな種類の飴を籠に入れて食卓に置いていた。
これが問題。
飴は、喉に詰まらせる惧れが有るからだ。
ベッドで舐めていて詰まってそのまま…なんてなことが有ると、困るという。
そんならそれで本望のような気もするが、施設としてはそうもいかない。
看護側としては、糖尿病や食事制限も無いのでOK。
ただ、詰まる惧れが有るので、介護側で預かり、冷蔵庫で保管、
欲しい時には自室で舐めるのではなく、フロアに出て、一個出してもらって、フロアで舐めるべし。
ということになった。
いい。
自宅でもそうしたいくらいだった。
飴を舐めながら部屋中で活動するので、垂涎と糖分が混じって床がベタベタになるのだ。
※
ハンドソープ、便箋や葉書、グリセリン浣腸、ポピドンヨードなどの
忘れ物が有ることに気付いた。
やれやれ。
近いうちに届けねば。
※
こんな日に限って32℃という暑さだった。
暑いし、この頃の甘い物食べのせいでわきがが強い。臭いぞ自分。
帰宅して、洗濯物をして、TさんのWAKAMEと友人Mのキュウリで酢の物を作り、
髪の毛を切って、風呂に入った。
※
風呂から上がったところで、玄関に声がした。
「ごめんください。Oです。」
近所に住む、母の知人だ。以前、同じ教会に通っていた。
私は急いで服を着て、玄関に出た。
おや、今日は奥さん一人か。
小さな紙の手提げ袋に、ご自分でかわいく和紙を貼ったものに、
葉書とさくらんぼが入っている。
ーご無沙汰してすみません。実はちょうど今日、老人ホームに入居したんです。
ちょうど忘れ物を届けなきゃならないので、明日届けます。
えーと…先生は??
「亡くなりました。お手紙したんですけど。去年の3月に。」
ーえええっ、それはたいへん失礼しました。
母も読めてはいると思うのですが、伝えられなくて。
※
月曜日になれば、介護ベッドや杖を返却するために連絡を、
定期巡回介護のコール機の返却。
在宅介護の間お世話になったあちこちの事業所や担当者さんたちに
お礼を伝えたい。
しばらくはそういったことで忙しくなりそうだ。
特別養護老人ホームに入居した。
今まで常に「同居母87歳パーキンソン病ヤール4要介護5認知症状少々」と要約してきたが、
ようやく「同居」の二文字を消すこととなった。
前日になって、「ホームでの一日のスケジュールを活字で見ていない」と言い出した。
1ヶ月以上前にコピーを渡してあるのだが。
出発の30分前に声を掛けると、「えっそうなの!?」と驚いた様子だ。
出発時間を含め今日のスケジュールは何度も言ってあるのだが。
ー11時に入居で、荷物と一緒に移動しますが、荷物はいっぺんに運べないから、
午後、私がもう一度運び込みますので、足りない物が有っても安心していてください。
「業者を頼んだほうがいいんじゃないの?」
要らんわ。
朝から、荷物を車に積み込む作業をした。
部屋で使う椅子や、ハンガーラックや、着替えや様々な生活用品を詰め込んだ段ボール。
そして午前11時に、ご本人を乗せて、特別養護老人ホームに向かった。
※
入ってすぐに、自宅に面接に来てくれた看護師さんと会うことができた。
知っている人、特に家に来てくれた人に会えるのは、安心だ。
鉢植えの緑を入れて、記念撮影をする。
しばらくすると、ユニットの介護責任者さんが来てくれて、
「お昼ご飯の時間ですから行きましょう」と、瞬く間に連れて行かれた。
いってらっしゃーい。
それから私は、荷物を下ろし、
相談員さんや看護師さんと書類を交わし、
看護師さんと服薬について、介護士さんとあれこれと相談した。
※
一旦帰宅して、
まず、犬の留守番に付いていてくれた友人Mにお礼。
少し片づけをして、それから手早く蕎麦。
うっかりベッドに横になったら眠くなりそうになったので、
起きて荷物をまとめる作業に戻る。
ポータブルトイレ、着替えの入った引き出し棚、鉛筆立て、文箱、ゴミ箱、ハンガー、
本箱2つに本や辞書を詰め込む。
車は、家からほんの20mくらいのところに在るコインパーキングを月極で借りている。
一番奥なので、車を出して、ちょうど車で出かけている隣家の前に置かせてもらう。
台車が有れば便利かと思うけれど、自宅の前は砂利道なので、
台車はうまく押せない。
亡父自作の本箱はおよそ30×60㎝で、これに本を詰め込むと
重いけれど持てないことはない重さになる。
うまいこと作りやがった。
※
二度目の搬入をすると、また声がかかり、
看護師さんと終末期の医療態勢についての相談、
それからしばらく待ち、栄養士さんから食事についての聞き取り。
※
この日、一番の問題は、飴玉だった。
母は、毎日かなりの量の甘い物を欲する。
手軽に買い置きできるので、いろんな種類の飴を籠に入れて食卓に置いていた。
これが問題。
飴は、喉に詰まらせる惧れが有るからだ。
ベッドで舐めていて詰まってそのまま…なんてなことが有ると、困るという。
そんならそれで本望のような気もするが、施設としてはそうもいかない。
看護側としては、糖尿病や食事制限も無いのでOK。
ただ、詰まる惧れが有るので、介護側で預かり、冷蔵庫で保管、
欲しい時には自室で舐めるのではなく、フロアに出て、一個出してもらって、フロアで舐めるべし。
ということになった。
いい。
自宅でもそうしたいくらいだった。
飴を舐めながら部屋中で活動するので、垂涎と糖分が混じって床がベタベタになるのだ。
※
ハンドソープ、便箋や葉書、グリセリン浣腸、ポピドンヨードなどの
忘れ物が有ることに気付いた。
やれやれ。
近いうちに届けねば。
※
こんな日に限って32℃という暑さだった。
暑いし、この頃の甘い物食べのせいでわきがが強い。臭いぞ自分。
帰宅して、洗濯物をして、TさんのWAKAMEと友人Mのキュウリで酢の物を作り、
髪の毛を切って、風呂に入った。
※
風呂から上がったところで、玄関に声がした。
「ごめんください。Oです。」
近所に住む、母の知人だ。以前、同じ教会に通っていた。
私は急いで服を着て、玄関に出た。
おや、今日は奥さん一人か。
小さな紙の手提げ袋に、ご自分でかわいく和紙を貼ったものに、
葉書とさくらんぼが入っている。
ーご無沙汰してすみません。実はちょうど今日、老人ホームに入居したんです。
ちょうど忘れ物を届けなきゃならないので、明日届けます。
えーと…先生は??
「亡くなりました。お手紙したんですけど。去年の3月に。」
ーえええっ、それはたいへん失礼しました。
母も読めてはいると思うのですが、伝えられなくて。
※
月曜日になれば、介護ベッドや杖を返却するために連絡を、
定期巡回介護のコール機の返却。
在宅介護の間お世話になったあちこちの事業所や担当者さんたちに
お礼を伝えたい。
しばらくはそういったことで忙しくなりそうだ。
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