犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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ファルファッレ

2021年07月12日 | 介護ウチのバヤイ
母88歳パーキンソン病ヤールⅣ要介護5認知症状少々が
特別養護老人ホームに入居する前は、毎日の掃除がたいへんだった。

当時、老犬もいた。
若い頃は室内のトイレで用を足せていたが、
老いてきて、トイレの手前でするようになった。
次第に「トイレの手前」の範囲が拡がっていた。

母はパーキンソン病の影響で垂涎が多かった。
口の中のものをしっかり飲み込むことができないから、ヨダレが出る。
同じ理由で、食べ物もずいぶん口の中に残っている。
だから、ヨダレと言っても、ほぼ食べかすのような内容の濃いものである。

なおかつ、食べ物を持ち歩いて、いろんな場所で食べる。
とにかく常に何かをしていないと気の済まない人なので、
食事しながらも思い付くと何かの作業をする。
棚の片付けをしたくなったら、ジャムパンを持って棚の前へ行って引き出しを開けて
作業する。
棚への道のりや引き出しの段々すべてにジャムパンを噛んでドロドロにした液体が付く。

といった調子だったので、
とにかく床掃除とトイレ掃除ばかりしていた。
掃除の直後だけさっぱりきれいになる。
すぐにまた汚れるが、だからと言ってほったらかすわけにもいかない。



よくやっていたなあ。



母が特養に入居して、
床や棚が激しく汚れることは無くなった。
さっそく掃除をサボった。

自分一人だと、極端に汚れるということが無い。
目立った汚れが無いと掃除しない、というのであれば、
いくらでも掃除せずにいられる。

しかし、そんなことをやっていると、
日々うす汚れてくる。

それは「日々」であり「うす」であるので、
気付かずに済む。



あーらそんなこんなで母の入居から一年が過ぎた。
気付けば薄汚れハウスに。

そこらじゅうがうっすら汚れておるよ。



とは言え、以前のように「なーんかにおう。常ににおう。」
ということは無い。

それに、夜毎あらわれていたNもGも見なくなった。
NGってなんだろうという方のためにハッキリ書くよ。
ナメクジとゴキブリさ。

だいぶ衛生的に良くなったと思える。



仲間と金管アンサンブルをやっている。
私の家に集まって、音出しをする。
たまに、飲む。

家も落ち着いたので、自宅で飲める。
わーい。

それはいいけど、
薄汚れハウスを片付けて掃除しなきゃ。



3日くらいかけて、物を片付けたり、あちこち掃除したり。
しかし
棚の中に物を片付けるためには、棚の中をまず掃除しなければならない。
ほったらかしていた以前の生活の名残りで、棚の中はまだ掃除しきれていない所が多い。

ぐいぐい拭いていく。

一部分がきれいになると、その横が気になる。
そうこうするうちに気付けばレンジフードの掃除までしていた。

梅雨どきにやることじゃない。
拭き掃除の後、なかなかさっぱりしないじゃないか。



食器棚の取っ手に、飾りが掛けてある。
老母の通っていたデイサービスで作った物か。
小さなクリスマスリースだ。
直径10㎝足らずの輪っかに、色とりどりのかわいいおリボンが

よく見ると、それは、パスタの一種だ。
リボンの形のパスタに、絵の具で色を着けて飾っているのだ。
ゴッ

・・・
生き物の餌になるような物を飾っていた。

デイサービスに通うことのできた暮らしに感謝しつつ、
捨てる!
その節はお世話になりました!

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