母は90歳パーキンソン病ヤールⅣ、要介護5で、
特別養護老人ホームに入居している。
国語国文学者で、万葉集を専門としていたようだ。
わりと有名な国語学者の大野晋の弟子ってところだ。
音声学は第一人者の服部四郎に師事したようだ。
服部先生の紹介で、奄美大島の方言辞典の編纂をし、
その後は沖縄の方言調査に関わった。
大学の講師をしていた。
それで、ヨソイキの服がたくさん有る。
山ほど有る。
押し入れの中には、いくつもの衣装ケースが有り、
開けても開けても母のお衣装が詰まっているので驚く。
洋箪笥の中もスーツやコートがたくさん掛かっている。
あ、そうだ、
この洋箪笥は、師匠である大野晋先生が結婚祝いに買ってくれたものだそうだ。
「無垢材かと思ったらベニヤだった。
案外、安物だったみたい。
先生も若かったし、あまり良い物は買えなかったんでしょ」などと
なんだか無礼な感じのことを母は言っていたっけ。
※
パーキンソン病で、身体の動きが悪い。
動かないと認知症も進む。
着心地のゆったりとした服を好む性質が強まってきている。
着替えも困難だ。
もう、ヨソイキの服を着ることは無いだろう。
というわけで、片付けをする。
母が特別養護老人ホームに入居して3年半以上が経つので、
遅まきと言っていいくらいだ。
片付けるぞ。
いや、片付けたい片付けたいとずっと思っていたが、
ただ捨てるのももったいない気がして、どうしたもんか
と思ううちに、
他のこと(大量の蔵書の処分など)を優先して、
今になってしまったのだ。
※
同級生Yが教えてくれた。
「Tが教えてくれたんだけど、TもUから教わったんだって。
ネットから申し込みすると、古着を送るためのキットが送られてくるんだって。
送料なんかの費用で、3000円。
古着を売りに行くとか言ってて溜め込むくらいなら、これがいいよね。」
発展途上国の雇用とワクチン購入につながると言う。
服をただ捨てるのはもったいない。
という悶々とした気持ちから解放される。パアアアアア。キラキラキラキラ
※
薄ぺたい段ボールの箱が届く。
中には、折り畳まれた紙袋が入っている。
開いてみると、布団袋くらいでっかい、丈夫な紙袋なのだ。
この袋に、服をばんばん詰め込んでいく。
靴やバッグもOKだ。
室内履きやスリッパもOK。ありがたい。
綿入れの半纏なんかも有る。
浴衣や帯も出てくる。
あっという間に袋は一杯になった。
なんとか掴んで持ち上げて、体重計に乗ってみる。
荷物は22㎏くらい有った。
※
キットと同時に届いたメールに、
集荷依頼のためのリンクが貼ってある。便利。
飛んでみると、自分の名前や住所は入力済のフォームが表示される。便利。
あとは日時指定するだけ。便利。
至れり尽くせりだなあ。
※
調べてみると、同様の手法で寄付を募っている団体は複数有る。
食器などもOKという所も有る。
宅配での集荷だけでなく、持ち込みOKの所も見付かる。
食器は荷造りが面倒だから、持ち込みOKの所に行こうかな。
※
どんどん片付けて、生活を新しくしていくのだ。
特別養護老人ホームに入居している。
国語国文学者で、万葉集を専門としていたようだ。
わりと有名な国語学者の大野晋の弟子ってところだ。
音声学は第一人者の服部四郎に師事したようだ。
服部先生の紹介で、奄美大島の方言辞典の編纂をし、
その後は沖縄の方言調査に関わった。
大学の講師をしていた。
それで、ヨソイキの服がたくさん有る。
山ほど有る。
押し入れの中には、いくつもの衣装ケースが有り、
開けても開けても母のお衣装が詰まっているので驚く。
洋箪笥の中もスーツやコートがたくさん掛かっている。
あ、そうだ、
この洋箪笥は、師匠である大野晋先生が結婚祝いに買ってくれたものだそうだ。
「無垢材かと思ったらベニヤだった。
案外、安物だったみたい。
先生も若かったし、あまり良い物は買えなかったんでしょ」などと
なんだか無礼な感じのことを母は言っていたっけ。
※
パーキンソン病で、身体の動きが悪い。
動かないと認知症も進む。
着心地のゆったりとした服を好む性質が強まってきている。
着替えも困難だ。
もう、ヨソイキの服を着ることは無いだろう。
というわけで、片付けをする。
母が特別養護老人ホームに入居して3年半以上が経つので、
遅まきと言っていいくらいだ。
片付けるぞ。
いや、片付けたい片付けたいとずっと思っていたが、
ただ捨てるのももったいない気がして、どうしたもんか
と思ううちに、
他のこと(大量の蔵書の処分など)を優先して、
今になってしまったのだ。
※
同級生Yが教えてくれた。
「Tが教えてくれたんだけど、TもUから教わったんだって。
ネットから申し込みすると、古着を送るためのキットが送られてくるんだって。
送料なんかの費用で、3000円。
古着を売りに行くとか言ってて溜め込むくらいなら、これがいいよね。」
発展途上国の雇用とワクチン購入につながると言う。
服をただ捨てるのはもったいない。
という悶々とした気持ちから解放される。パアアアアア。キラキラキラキラ
※
薄ぺたい段ボールの箱が届く。
中には、折り畳まれた紙袋が入っている。
開いてみると、布団袋くらいでっかい、丈夫な紙袋なのだ。
この袋に、服をばんばん詰め込んでいく。
靴やバッグもOKだ。
室内履きやスリッパもOK。ありがたい。
綿入れの半纏なんかも有る。
浴衣や帯も出てくる。
あっという間に袋は一杯になった。
なんとか掴んで持ち上げて、体重計に乗ってみる。
荷物は22㎏くらい有った。
※
キットと同時に届いたメールに、
集荷依頼のためのリンクが貼ってある。便利。
飛んでみると、自分の名前や住所は入力済のフォームが表示される。便利。
あとは日時指定するだけ。便利。
至れり尽くせりだなあ。
※
調べてみると、同様の手法で寄付を募っている団体は複数有る。
食器などもOKという所も有る。
宅配での集荷だけでなく、持ち込みOKの所も見付かる。
食器は荷造りが面倒だから、持ち込みOKの所に行こうかな。
※
どんどん片付けて、生活を新しくしていくのだ。
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