家の前の細い砂利道の、向こう側に生える雑草を取る。
空き地同然の農地だったが、4年ほど前に建売住宅ができて、
すぐに入居してきた。
道を挟んだ向かいの奥さんはちょっと美人で、
子どもの頃に犬を飼っていたそうで、我が飼い犬のこともかわいがってくれる。
3年前に一匹が死んでしまった時も、お悔みにお菓子(人間用)をくれたりもした。
※
砂利道を挟んで向こう側は3軒の家が並ぶ。
どこも、出入り口はこの道を向いていない。
この道を使うのは主に子どもたちだ。
北側に同じ時期に建売住宅が何軒か建ち、
同じように子どものいる家庭が越してきた。
そこは袋小路になっているので、子どもたちは安心して道で遊ぶ。
そこへ行くために、3軒のうち一番南にある家の子が、砂利道を行く。
その子の家に遊びに来るために、北の家の子たちが、砂利道を通る。
大人は子どもたちほどには行き交わない。
※
道端に雑草が生えて好き放題に花咲いて種を撒き散らす。
ヤブカラシが柵にまつわる。
しかし、新しい住人は、草取りをしない。
しないなあ。
する習慣が無いのだろう。
※
「除草剤を撒こうかな」と奥さんが言った時、
多分、私はイヤな顔をしたと思う。
さほどの量でもないのだから抜けば良いのに。と思った。
少ないとは言っても、虫が嫌いな人にしてみれば、
草取りなんかもってのほかなのだろうけれど。
ー犬も道端の草を食べるので
とかなんとか私は言ったんだったか、言わなかったんだか。
※
除草剤に反対してしまった以上、
お隣さんが草取りをしないことに文句も言いにくい。
「少しなんだから抜けば」と言うのだったら、
少しなんだから私がやればいい、ということにもなる。
ついでにちょちょい、というほどに少しってわけでもないのだが。
※
砂利道の下をヤブカラシが這っている。
根茎を掘り出して引っこ抜きたいのだが、
砂利が邪魔で作業がしにくい。
しゃがみ込んで作業していると、
低いブロック塀をダンゴムシが歩いている。
背中に、蛍光黄緑ぽい色のまだらが有る。
なんじゃこりゃ、きれいげな。
まだらの、しかもきれいな蛍光黄緑の、
こんなダンゴムシは見たことが無い。
なんだろう、と思って調べた。
※
なんのこたあない、
雌のダンゴムシだそうだ。
※
えっ、でも見たことが無い気がする。
仮説
・雌はすごく少ない。
・一生の一時期だけ雌になる。
・見たことは有るが、見過ごしていた。
※
調べてみると、雌が少ないとか一時期だけ雌とかそういうことは無さそうである。
「ダンゴムシ 黄緑」というキーワードで画像検索してみると、
まだらのダンゴムシの画像がすぐに並ぶ。
ただ、まだらの部分が私の見たような黄緑のものは見当たらない。
黄褐色といったところだ。
※
ダンゴムシの色には変異が多いらしい。
そういえば、なんだか色の薄いダンゴムシがよくいた。
インスタグラムで検索してみたら、
ダンゴムシを飼っている人のアップした写真がゾロゾロ出てきた。
中にはアルビノを飼っている人もいる。
突然変異で色素を欠いているので、白というか半透明の体なのだ。
※
生き物にはなるべく透けてないで欲しいものだ。
「透き通るような肌」というほめ方が有るけれど、
あくまで「ような」だから美しいのであって、
本当に透き通っていたら、毛根とか皮下脂肪とかが丸見えでなんとも不気味だろう。
※
調べてみて、ダンゴムシの雌はまだらで、それは当たり前にいる、
ということが分かったので、
朝、犬の散歩の時に気を付けて見てみた。
老犬がゆっくりゆっくりと道端を嗅いでいる時、
私もしゃがみ込んでダンゴムシの群れをじっくりと見る。
たしかに、まだらのダンゴムシがうじゃうじゃいる。
時には雌だけが何匹かいる場所も有った。
井戸端会議でもしているのか。
空き地同然の農地だったが、4年ほど前に建売住宅ができて、
すぐに入居してきた。
道を挟んだ向かいの奥さんはちょっと美人で、
子どもの頃に犬を飼っていたそうで、我が飼い犬のこともかわいがってくれる。
3年前に一匹が死んでしまった時も、お悔みにお菓子(人間用)をくれたりもした。
※
砂利道を挟んで向こう側は3軒の家が並ぶ。
どこも、出入り口はこの道を向いていない。
この道を使うのは主に子どもたちだ。
北側に同じ時期に建売住宅が何軒か建ち、
同じように子どものいる家庭が越してきた。
そこは袋小路になっているので、子どもたちは安心して道で遊ぶ。
そこへ行くために、3軒のうち一番南にある家の子が、砂利道を行く。
その子の家に遊びに来るために、北の家の子たちが、砂利道を通る。
大人は子どもたちほどには行き交わない。
※
道端に雑草が生えて好き放題に花咲いて種を撒き散らす。
ヤブカラシが柵にまつわる。
しかし、新しい住人は、草取りをしない。
しないなあ。
する習慣が無いのだろう。
※
「除草剤を撒こうかな」と奥さんが言った時、
多分、私はイヤな顔をしたと思う。
さほどの量でもないのだから抜けば良いのに。と思った。
少ないとは言っても、虫が嫌いな人にしてみれば、
草取りなんかもってのほかなのだろうけれど。
ー犬も道端の草を食べるので
とかなんとか私は言ったんだったか、言わなかったんだか。
※
除草剤に反対してしまった以上、
お隣さんが草取りをしないことに文句も言いにくい。
「少しなんだから抜けば」と言うのだったら、
少しなんだから私がやればいい、ということにもなる。
ついでにちょちょい、というほどに少しってわけでもないのだが。
※
砂利道の下をヤブカラシが這っている。
根茎を掘り出して引っこ抜きたいのだが、
砂利が邪魔で作業がしにくい。
しゃがみ込んで作業していると、
低いブロック塀をダンゴムシが歩いている。
背中に、蛍光黄緑ぽい色のまだらが有る。
なんじゃこりゃ、きれいげな。
まだらの、しかもきれいな蛍光黄緑の、
こんなダンゴムシは見たことが無い。
なんだろう、と思って調べた。
※
なんのこたあない、
雌のダンゴムシだそうだ。
※
えっ、でも見たことが無い気がする。
仮説
・雌はすごく少ない。
・一生の一時期だけ雌になる。
・見たことは有るが、見過ごしていた。
※
調べてみると、雌が少ないとか一時期だけ雌とかそういうことは無さそうである。
「ダンゴムシ 黄緑」というキーワードで画像検索してみると、
まだらのダンゴムシの画像がすぐに並ぶ。
ただ、まだらの部分が私の見たような黄緑のものは見当たらない。
黄褐色といったところだ。
※
ダンゴムシの色には変異が多いらしい。
そういえば、なんだか色の薄いダンゴムシがよくいた。
インスタグラムで検索してみたら、
ダンゴムシを飼っている人のアップした写真がゾロゾロ出てきた。
中にはアルビノを飼っている人もいる。
突然変異で色素を欠いているので、白というか半透明の体なのだ。
※
生き物にはなるべく透けてないで欲しいものだ。
「透き通るような肌」というほめ方が有るけれど、
あくまで「ような」だから美しいのであって、
本当に透き通っていたら、毛根とか皮下脂肪とかが丸見えでなんとも不気味だろう。
※
調べてみて、ダンゴムシの雌はまだらで、それは当たり前にいる、
ということが分かったので、
朝、犬の散歩の時に気を付けて見てみた。
老犬がゆっくりゆっくりと道端を嗅いでいる時、
私もしゃがみ込んでダンゴムシの群れをじっくりと見る。
たしかに、まだらのダンゴムシがうじゃうじゃいる。
時には雌だけが何匹かいる場所も有った。
井戸端会議でもしているのか。
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