犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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立体視

2017年06月27日 | からだ
[あらすじ] 視力1.5でやってきたが、48歳、ついに手元にピントが合わせられず、
老眼鏡を購入。
でも悔しいので、目を鍛える筋トレを始めた。


日々、思い出すと目の前に指をかざす。
指紋がはっきり見える距離に指を立てて、そこから指先を目に近付けていく。
指紋にピントを合わせたまま保つ。
指紋はどんどんぼやけるが、なんとか踏ん張り、そして
息をつきながら遠くを見る。やれやれ。

こんなことをやっているが、少しはトレーニングになっているだろうか。
筋トレしないよりは、したほうがリハビリになるだろう。

近くを凝視することに加えて、遠くの一点を凝視することもやってみる。
たとえば庭の木のこずえの葉の一枚を、見る。
普段なら、木の葉を一枚一枚見ることは無い。
葉っぱの集まり全体で、木としか見ない。

その一枚をとりわけて見る。
毎日やってれば、そのうちもっと詳細に見えてくるかもしれない。

中島敦が弓の名人、紀昌を描いた短編小説がある。
紀昌は、シラミを髪の毛で結わえて窓辺に吊るし、それを毎日見つめる。
十日あまり見ていると大きく見えてきて、三月経つと芋虫くらいに見えて、
三年も見ていたら馬のように見えた。
ってな話を思い出す。

近付けた指先を見たり、遠くをぼーっと見たりを繰り返していると、
何かに似ている気がしてきた。
いっとき流行った、立体視だ。

なんだかわからないでたらめなまだらが印刷しているものを、
ぼーっと遠めを見たり、より目がちで見たりすると、
図柄が浮き出てくるというアレだ。

毎日同じ自分の指先を見つめるだけでなく、
ああいうものをやったら変わり映えがあって楽しく飽きないかもしれない。

古本で一冊、買ってきた。
紙面より遠く向こうのほうに焦点を合わせる、平行法という見方と、
紙面より近く手前に焦点を合わせる、交差法という見方がある。
これを繰り返せば良いんじゃないだろうか。

立体視は、焦点を合わせられるまでに、しばらく時間がかかる。
奥行きの中のどの辺りに焦点があるのか、目の焦点距離をあれこれ調節してみるが、なかなか合わない。

そのかわり、ちょうどうまく焦点が合うと、不思議とそのまま焦点が固定される。
固定された焦点のまま、立体画の世界を仔細に見回すことができる。

さて、これを日々やることで、近くにピントが合わせられないことは改善してゆくだろうか?
まあ、紀昌ほどではないにしろ、試してみるか。

つづく

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