老母は今まで週1回の訪問リハビリを受けていた。
が、歩くことの手前で、立ったり座ったりがちょっとたいへんに
なってきたり、腰の曲がりが強くなってきた。
ケアマネさんが、通所リハビリに切り替えることを提案してくれた。
他の人たちもリハビリに取り組む中で、
訪問よりも長い時間トレーニングをする。
そんな必要を感じたのだろう。
タイミングが良かったのか、母もその気になった。
2箇所のデイケアを見学に行った。
一方はレクリエーションが多く、もう一方はしっかり訓練する。
とても対照的な2箇所を見て、母はリハビリ重視の後者を選んだ。
(事務員や相談員の応対も対照的だった。)
待機は4人。
選んだものの、すぐに行く気にもなれないらしく、
これくらいの待機はちょうど気分的に良いようだ。
よりよいリハビリをして、気持ち良く過ごしてほしい。
知的な人にありがちだが、老母もご多聞に洩れず、
先回りにあれこれ考えてクヨクヨしがちなところが強い。
体が弱ると頭が勝つので、余計にそうなる。
そんな様子を見ていて、中年期から体をしっかり鍛えておく必要を感じる。
肉体労働をしていればそんな必要も無いのだが、
自分のような都市生活者には必須だ。
※
隣市にあるリハビリ病院のデイケアに申し込みをし、
そこから少し行ったところにある回転寿司屋に入った。
午後2時過ぎで、客はまばらだ。
しかし、カウンターに腰掛ける独り客はみごとに全員、後期高齢者。
わ、私もここに並んで席についてよろしいのでございましょうか?
なんか場違いじゃございません?
店員は、丁寧に客の注文を聞き取り、タッチパネルを操作してあげている。
常連らしいご婦人がやってくれば、「奥の席がいいですよね」と案内する。
みそ汁も「いつもの」。
金縁眼鏡の紳士の、軍艦をつまむ手振りがなんとも恰好いい。
どの年寄りも、背は曲がっているが、姿勢が良い。
考えてみると、この店から数百メートルのところに、大学病院がある。
たぶん、みなさんそこでの診療の帰りなのだろう。
「ちょっと涼ませてもらうわね」なんて言って席につく。
店員の「ごゆっくりどうぞ」という言葉も、普段と違って響いてくる。
みなさん、ほんの数皿を、ゆっくりと楽しんで帰って行く。
帰り際にレジで店員に聞いてみると、
「そうですね、みなさん病院の帰りのようで。
んー、水曜の午後が一番多い、かな?」
自転車置場に、金縁眼鏡の紳士がいた。
使い馴染んだ様子の革の鞄を前カゴに入れ、
頭にはパナマ帽。
私がパナマをかぶったって、こうはいかない、ってくらいに
具合良くおさまっている。
週末の夜、家族連れで犇めく喧騒とはまったく違った雰囲気が心地よく、
また水曜の午後に行ってみたいとさえ思った。
が、歩くことの手前で、立ったり座ったりがちょっとたいへんに
なってきたり、腰の曲がりが強くなってきた。
ケアマネさんが、通所リハビリに切り替えることを提案してくれた。
他の人たちもリハビリに取り組む中で、
訪問よりも長い時間トレーニングをする。
そんな必要を感じたのだろう。
タイミングが良かったのか、母もその気になった。
2箇所のデイケアを見学に行った。
一方はレクリエーションが多く、もう一方はしっかり訓練する。
とても対照的な2箇所を見て、母はリハビリ重視の後者を選んだ。
(事務員や相談員の応対も対照的だった。)
待機は4人。
選んだものの、すぐに行く気にもなれないらしく、
これくらいの待機はちょうど気分的に良いようだ。
よりよいリハビリをして、気持ち良く過ごしてほしい。
知的な人にありがちだが、老母もご多聞に洩れず、
先回りにあれこれ考えてクヨクヨしがちなところが強い。
体が弱ると頭が勝つので、余計にそうなる。
そんな様子を見ていて、中年期から体をしっかり鍛えておく必要を感じる。
肉体労働をしていればそんな必要も無いのだが、
自分のような都市生活者には必須だ。
※
隣市にあるリハビリ病院のデイケアに申し込みをし、
そこから少し行ったところにある回転寿司屋に入った。
午後2時過ぎで、客はまばらだ。
しかし、カウンターに腰掛ける独り客はみごとに全員、後期高齢者。
わ、私もここに並んで席についてよろしいのでございましょうか?
なんか場違いじゃございません?
店員は、丁寧に客の注文を聞き取り、タッチパネルを操作してあげている。
常連らしいご婦人がやってくれば、「奥の席がいいですよね」と案内する。
みそ汁も「いつもの」。
金縁眼鏡の紳士の、軍艦をつまむ手振りがなんとも恰好いい。
どの年寄りも、背は曲がっているが、姿勢が良い。
考えてみると、この店から数百メートルのところに、大学病院がある。
たぶん、みなさんそこでの診療の帰りなのだろう。
「ちょっと涼ませてもらうわね」なんて言って席につく。
店員の「ごゆっくりどうぞ」という言葉も、普段と違って響いてくる。
みなさん、ほんの数皿を、ゆっくりと楽しんで帰って行く。
帰り際にレジで店員に聞いてみると、
「そうですね、みなさん病院の帰りのようで。
んー、水曜の午後が一番多い、かな?」
自転車置場に、金縁眼鏡の紳士がいた。
使い馴染んだ様子の革の鞄を前カゴに入れ、
頭にはパナマ帽。
私がパナマをかぶったって、こうはいかない、ってくらいに
具合良くおさまっている。
週末の夜、家族連れで犇めく喧騒とはまったく違った雰囲気が心地よく、
また水曜の午後に行ってみたいとさえ思った。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます