先日、老母の介護認定調査があった。
法改正があって、認定は1年に1度から2年に1度に変わった。
年寄りにとって1年は短いようだが、
要介護の者にとって2年は長い。
2年も間があいたら、介護度が上がるくらいに生活状況が変わるのではないか。
つまり、日常がたいへんなんじゃないか、と思っていた。
そう思っていたわりには、2年経つのは早かった。
とは言え、経ってみたら早かった、ということに過ぎないと思う。
現に、やはり2年前と今とでは、老母の状態は違う。
ただ、それが介護度の違いとして認定される程かどうかは、
結果が出てみないと分からない。
認定調査に来た男性は、にこやかであたりがやわらかく、
ひとを立てて話を引き出すのが上手であった。
母はパーキンソン病の影響もあって、緊張すると思考がまとまらず、
言葉が出て来なくなる。
が、調査員の話上手に乗せられて、この日はペラペラとよくしゃべる。
これが、調査でよくある光景だ。
いつもはもっと調子悪いのに、調査の日に限って元気で、
必要と感じている介護度に認定されない…。
しかも少し話しているうちに、意外な事がわかった。
この調査員氏、我が家に来るのが初めてではなかったのだ。
本棚に埋め尽くされた壁面を眺め、調査員氏が言う。
「私、こちらに伺ったことがありますねえ。」
7、8年前に、まさに初めての介護認定調査の時に来たのが、
この人だったのだ。
「私は68歳なので、先輩方のお話を聞きに来ているという気持ちもあります。
須山さんはクラス会に来た先生という感じですね。」
偶然に重ねて、そんなことを言うものだから、母もほぐれる。
どうなることやら。
さらに調査員氏は、私の飲み干した酒瓶が置いてあるのを見て、言う。
「日本酒がお好きですか。
私は出身が福岡なんですが、実は私の弟が山口で杜氏をしておりましてね。
○○という銘柄をご存じですか。」
残念ながらまだ飲んだことがありません、と答えると、
「ちょっとお待ちください」と、帰り際に車から一升瓶を携えて戻って来た。
「まあこれは今日の偶然の記念に、一本どうぞ。」
えええっ、いいんですか?!
うれうれうれうれしい!
蔵元で米作りからやっている酒ということだ。
日本酒というものの特性から、地元の米を使うということはあまり無いのだが、
ワインの地域性に基づくテロワールに倣って、この頃は米から作る蔵もある。
そういう酒を飲んでみたい、と思ってもいたところでもあった。
山口と言えば獺祭があるが、それではない。
味については、後日詳しく書こうと思う。
法改正があって、認定は1年に1度から2年に1度に変わった。
年寄りにとって1年は短いようだが、
要介護の者にとって2年は長い。
2年も間があいたら、介護度が上がるくらいに生活状況が変わるのではないか。
つまり、日常がたいへんなんじゃないか、と思っていた。
そう思っていたわりには、2年経つのは早かった。
とは言え、経ってみたら早かった、ということに過ぎないと思う。
現に、やはり2年前と今とでは、老母の状態は違う。
ただ、それが介護度の違いとして認定される程かどうかは、
結果が出てみないと分からない。
認定調査に来た男性は、にこやかであたりがやわらかく、
ひとを立てて話を引き出すのが上手であった。
母はパーキンソン病の影響もあって、緊張すると思考がまとまらず、
言葉が出て来なくなる。
が、調査員の話上手に乗せられて、この日はペラペラとよくしゃべる。
これが、調査でよくある光景だ。
いつもはもっと調子悪いのに、調査の日に限って元気で、
必要と感じている介護度に認定されない…。
しかも少し話しているうちに、意外な事がわかった。
この調査員氏、我が家に来るのが初めてではなかったのだ。
本棚に埋め尽くされた壁面を眺め、調査員氏が言う。
「私、こちらに伺ったことがありますねえ。」
7、8年前に、まさに初めての介護認定調査の時に来たのが、
この人だったのだ。
「私は68歳なので、先輩方のお話を聞きに来ているという気持ちもあります。
須山さんはクラス会に来た先生という感じですね。」
偶然に重ねて、そんなことを言うものだから、母もほぐれる。
どうなることやら。
さらに調査員氏は、私の飲み干した酒瓶が置いてあるのを見て、言う。
「日本酒がお好きですか。
私は出身が福岡なんですが、実は私の弟が山口で杜氏をしておりましてね。
○○という銘柄をご存じですか。」
残念ながらまだ飲んだことがありません、と答えると、
「ちょっとお待ちください」と、帰り際に車から一升瓶を携えて戻って来た。
「まあこれは今日の偶然の記念に、一本どうぞ。」
えええっ、いいんですか?!
うれうれうれうれしい!
蔵元で米作りからやっている酒ということだ。
日本酒というものの特性から、地元の米を使うということはあまり無いのだが、
ワインの地域性に基づくテロワールに倣って、この頃は米から作る蔵もある。
そういう酒を飲んでみたい、と思ってもいたところでもあった。
山口と言えば獺祭があるが、それではない。
味については、後日詳しく書こうと思う。
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