犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

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現代と脳

2017年10月25日 | からだ
[あらすじ] 痛みは、肩や腰のこりそのものから起きているわけではない。

こってはいてもつらくない、という状況があるのがその証拠だ。
こりが痛みの原因なら、固けりゃ痛いはずだ。
サーノは整形外科医として多くの症例を診る中で
その事に取り組み、仮説を立てた。

心の深いところにあるものから目をそらすために、
脳が、身体に痛みを引き起こしている。
この脳の作戦を知ることで、だまされなくなり、
痛みは消える。

現在も多くの整形外科医は、痛みと患部の形質的な問題は直結していないことを
知っている。
ただ、整形外科医の専門は、身体を整形外科的に診ることなので、
治療手段も整形外科的になるのだ。
それを患者に伝える医師もいれば、伝えない医師もいる。
説明した上で手術を勧めない医師も、いる。

日常的によくある肩こりや腰痛について話してきたが、それは
もっと珍しげな疾患でも同じことが言える。

椎間板ヘルニアだから痛む、
脊柱管狭窄という診断だから痛む、
ということが多いが、これも脳の作戦である。
ヘルニアや狭窄があっても痛まずにケロリとしている人はいる。

レントゲンやCTといった画像診断で
そのものの状態が映し出されて目の前に見せられると、
「これのせいか」
と納得しがちだ。

また、手術して楽になることもある。
それも脳の作戦の一部である。
すっかりだまされていると、ヘルニアのせいで痛いと思い込んでいるので、
手術したら良くなると思っている。
だから、手術すると良くなる。一旦は。
これが、脳の作戦を強化する。
ほらやっぱり痛みはヘルニアのせいだったでしょ、
手術したら良くなったじゃん。と。

現代は思考を頼りに、物質を重視するので、
脳の作戦にとって都合が良い。
画像診断や手術といった技術は脳の作戦の味方になる。



あ、医者行くなって意味じゃないですよ。
ただ、整形外科的な疾患だと思っているものでも、
整形外科的な治療だけでは完治しないものも多くあり、
そこはものの見方を変えたら、ぐっと良くなる。
ということについて言っているのです。

痛みと付き合って暮らしているなら、一度読んでみてください。
『サーノ博士のヒーリング・バックペイン: 腰痛・肩こりの原因と治療 』
『心はなぜ腰痛を選ぶのか―サーノ博士の心身症治療プログラム』

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