[あらすじ] 母87歳パーキンソン病ヤール4要介護5認知症状少々、
数日前に特別養護老人ホームに入居した。
食卓に、何か書いた紙が有る。
包み紙や裏紙などに、赤いマジックペンで書いてある。
母は、自分の考えをまとめて伝える時に、書く。
搔き集めると、3枚有った。
〔この2年間、あえて非礼になるほど、ごぶさたしてきた旧知の方々が数多くある。
病気のせいもあるとは言いながら、心いたむ日々だった。
今、転居に際して、短くても心をこめて、おわびをのべたい。
1日2人くらい、よくばってOFF状態を招かぬよう注意しながら
新しい環境への順応と、それとの二つが、あすからの、当分の私の課題である。
みなさんの別れを惜しんで下さるお声を、
私のsunshine(日本語訳としては、このごろならーつゆの晴れ間ーだと思った)
おつかれでしょう、どんなにか〕
デイサービスで'you are my sunshine'を何度か、スタッフにも一緒に歌ってもらっていた。
最後の一週間は、訪問看護も訪問リハビリもデイサービスも訪問介護も
全ての人がお別れの挨拶をしてくれた。
たくさんの人に支えられてきた。
2年半も通ってもらっていると、思い出も多い。
私も胸に迫るものが有った。
〔引越しには私は、何を思って(この先、紙からはみ出ていて読めない)
書かせてもらう。
〇たとえば1日のスケジュールを読んでおけばよかったと、今ごろになって、あわてている。
いつものことだが。
〇お金の所持についても知りたい。何か非常時があったときの交通費とかのきめごとはないのか。
〇あした自分のうち(へや)に引〕
特養での1日の時間割は、渡してある。
お金についても、説明してある。
非常時に自分で移動されては、困る。
「自分のうち」という意識を持とうとしていることが、よく伝わる。
〔6月〇日△19:40 (入居前日)
少し休む
9時におきて衣類をそろえる
くつは2足ともつれていきたい。
かさは、物おきに軽いのがある〕
友人Mが言う。
「傘さしてどこへ行くつもりだ!?」
キャアア
〔本(居間、キチンの)は、第1次の引越し荷物にしてほしいのには、
マスキングをはった。
礼状(ここ2年間にいただいたものに対する)〈未〉と〈既〉のグループがあるが、
ともかく引越せばよい。
その他の、仕事のための本、使う本は、多すぎて入らないようなら、
少しずつ深大寺と往来させてほしい。
処分してよい、という誤解が生じないよう、必要なら辞典のひとつひとつに
マスクをはりにゆきます。〕
入居してすぐ使いたい物にはこれを貼るようにと、マスキングテープを渡した。
千切って貼れるし、きれいに剥がせるので、目印に良い。
しかし、
家と特養を往来するのは困ります。
新型コロナのことで面会すら中止しているのに、
ご本人がそんなに出入りしちゃあ元も子も無い。
身近な本や辞書、筆記用具や便箋・封筒・葉書など、
母の必要としている物は言われんでもおおよそ見当がつく。
けれど、自分でテープを貼れば、より安心するだろうと思って渡した、
というくらいのことである。
※
宛名だけ書いてやめてしまった葉書や封筒が、
片付けをしていると何十枚と出てくる。
全て、郵便局で新しい物に交換してもらう。
一枚につき手数料が5円かかる。
もったいない。
百円均一ショップで、まっさらな葉書を買ってきた。
これなら、書き損じても、書きかけでやめてしまっても、構わない。
封筒も便箋も新しく買った。
切手を貼って出すのは私がやります、と説明した。
「これからは時間が有るから、お礼状に取り組む。」
と本人は言う。
今まで時間が無かったかと言ったら、有ったような気もするが、
1日4回介護士さんが来て、週に1回訪問看護、週に2回訪問リハビリ、
その他、訪問歯科や皮膚科の往診など、
確かに毎日、忙しかったとも言える。
新しい生活に慣れて、自分の時間の過ごし方を見つけて欲しいと思う。
数日前に特別養護老人ホームに入居した。
食卓に、何か書いた紙が有る。
包み紙や裏紙などに、赤いマジックペンで書いてある。
母は、自分の考えをまとめて伝える時に、書く。
搔き集めると、3枚有った。
〔この2年間、あえて非礼になるほど、ごぶさたしてきた旧知の方々が数多くある。
病気のせいもあるとは言いながら、心いたむ日々だった。
今、転居に際して、短くても心をこめて、おわびをのべたい。
1日2人くらい、よくばってOFF状態を招かぬよう注意しながら
新しい環境への順応と、それとの二つが、あすからの、当分の私の課題である。
みなさんの別れを惜しんで下さるお声を、
私のsunshine(日本語訳としては、このごろならーつゆの晴れ間ーだと思った)
おつかれでしょう、どんなにか〕
デイサービスで'you are my sunshine'を何度か、スタッフにも一緒に歌ってもらっていた。
最後の一週間は、訪問看護も訪問リハビリもデイサービスも訪問介護も
全ての人がお別れの挨拶をしてくれた。
たくさんの人に支えられてきた。
2年半も通ってもらっていると、思い出も多い。
私も胸に迫るものが有った。
〔引越しには私は、何を思って(この先、紙からはみ出ていて読めない)
書かせてもらう。
〇たとえば1日のスケジュールを読んでおけばよかったと、今ごろになって、あわてている。
いつものことだが。
〇お金の所持についても知りたい。何か非常時があったときの交通費とかのきめごとはないのか。
〇あした自分のうち(へや)に引〕
特養での1日の時間割は、渡してある。
お金についても、説明してある。
非常時に自分で移動されては、困る。
「自分のうち」という意識を持とうとしていることが、よく伝わる。
〔6月〇日△19:40 (入居前日)
少し休む
9時におきて衣類をそろえる
くつは2足ともつれていきたい。
かさは、物おきに軽いのがある〕
友人Mが言う。
「傘さしてどこへ行くつもりだ!?」
キャアア
〔本(居間、キチンの)は、第1次の引越し荷物にしてほしいのには、
マスキングをはった。
礼状(ここ2年間にいただいたものに対する)〈未〉と〈既〉のグループがあるが、
ともかく引越せばよい。
その他の、仕事のための本、使う本は、多すぎて入らないようなら、
少しずつ深大寺と往来させてほしい。
処分してよい、という誤解が生じないよう、必要なら辞典のひとつひとつに
マスクをはりにゆきます。〕
入居してすぐ使いたい物にはこれを貼るようにと、マスキングテープを渡した。
千切って貼れるし、きれいに剥がせるので、目印に良い。
しかし、
家と特養を往来するのは困ります。
新型コロナのことで面会すら中止しているのに、
ご本人がそんなに出入りしちゃあ元も子も無い。
身近な本や辞書、筆記用具や便箋・封筒・葉書など、
母の必要としている物は言われんでもおおよそ見当がつく。
けれど、自分でテープを貼れば、より安心するだろうと思って渡した、
というくらいのことである。
※
宛名だけ書いてやめてしまった葉書や封筒が、
片付けをしていると何十枚と出てくる。
全て、郵便局で新しい物に交換してもらう。
一枚につき手数料が5円かかる。
もったいない。
百円均一ショップで、まっさらな葉書を買ってきた。
これなら、書き損じても、書きかけでやめてしまっても、構わない。
封筒も便箋も新しく買った。
切手を貼って出すのは私がやります、と説明した。
「これからは時間が有るから、お礼状に取り組む。」
と本人は言う。
今まで時間が無かったかと言ったら、有ったような気もするが、
1日4回介護士さんが来て、週に1回訪問看護、週に2回訪問リハビリ、
その他、訪問歯科や皮膚科の往診など、
確かに毎日、忙しかったとも言える。
新しい生活に慣れて、自分の時間の過ごし方を見つけて欲しいと思う。
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