犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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書いたもの、これから書くもの

2020年06月30日 | 介護ウチのバヤイ
[あらすじ] 母87歳パーキンソン病ヤール4要介護5認知症状少々、
数日前に特別養護老人ホームに入居した。

食卓に、何か書いた紙が有る。
包み紙や裏紙などに、赤いマジックペンで書いてある。
母は、自分の考えをまとめて伝える時に、書く。
搔き集めると、3枚有った。

〔この2年間、あえて非礼になるほど、ごぶさたしてきた旧知の方々が数多くある。
病気のせいもあるとは言いながら、心いたむ日々だった。
今、転居に際して、短くても心をこめて、おわびをのべたい。
1日2人くらい、よくばってOFF状態を招かぬよう注意しながら
新しい環境への順応と、それとの二つが、あすからの、当分の私の課題である。
みなさんの別れを惜しんで下さるお声を、
私のsunshine(日本語訳としては、このごろならーつゆの晴れ間ーだと思った)
おつかれでしょう、どんなにか〕

デイサービスで'you are my sunshine'を何度か、スタッフにも一緒に歌ってもらっていた。
最後の一週間は、訪問看護も訪問リハビリもデイサービスも訪問介護も
全ての人がお別れの挨拶をしてくれた。
たくさんの人に支えられてきた。
2年半も通ってもらっていると、思い出も多い。
私も胸に迫るものが有った。

〔引越しには私は、何を思って(この先、紙からはみ出ていて読めない)
書かせてもらう。
〇たとえば1日のスケジュールを読んでおけばよかったと、今ごろになって、あわてている。
いつものことだが。
〇お金の所持についても知りたい。何か非常時があったときの交通費とかのきめごとはないのか。
〇あした自分のうち(へや)に引〕

特養での1日の時間割は、渡してある。
お金についても、説明してある。
非常時に自分で移動されては、困る。
「自分のうち」という意識を持とうとしていることが、よく伝わる。

〔6月〇日△19:40 (入居前日)
少し休む
9時におきて衣類をそろえる
くつは2足ともつれていきたい。
かさは、物おきに軽いのがある〕

友人Mが言う。
「傘さしてどこへ行くつもりだ!?」
キャアア

〔本(居間、キチンの)は、第1次の引越し荷物にしてほしいのには、
マスキングをはった。
礼状(ここ2年間にいただいたものに対する)〈未〉と〈既〉のグループがあるが、
ともかく引越せばよい。
その他の、仕事のための本、使う本は、多すぎて入らないようなら、
少しずつ深大寺と往来させてほしい。
処分してよい、という誤解が生じないよう、必要なら辞典のひとつひとつに
マスクをはりにゆきます。〕

入居してすぐ使いたい物にはこれを貼るようにと、マスキングテープを渡した。
千切って貼れるし、きれいに剥がせるので、目印に良い。
しかし、
家と特養を往来するのは困ります。
新型コロナのことで面会すら中止しているのに、
ご本人がそんなに出入りしちゃあ元も子も無い。

身近な本や辞書、筆記用具や便箋・封筒・葉書など、
母の必要としている物は言われんでもおおよそ見当がつく。
けれど、自分でテープを貼れば、より安心するだろうと思って渡した、
というくらいのことである。



宛名だけ書いてやめてしまった葉書や封筒が、
片付けをしていると何十枚と出てくる。
全て、郵便局で新しい物に交換してもらう。
一枚につき手数料が5円かかる。
もったいない。

百円均一ショップで、まっさらな葉書を買ってきた。
これなら、書き損じても、書きかけでやめてしまっても、構わない。
封筒も便箋も新しく買った。
切手を貼って出すのは私がやります、と説明した。

「これからは時間が有るから、お礼状に取り組む。」
と本人は言う。
今まで時間が無かったかと言ったら、有ったような気もするが、
1日4回介護士さんが来て、週に1回訪問看護、週に2回訪問リハビリ、
その他、訪問歯科や皮膚科の往診など、
確かに毎日、忙しかったとも言える。

新しい生活に慣れて、自分の時間の過ごし方を見つけて欲しいと思う。
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