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札幌芸術の森美術館で、明後日まで「テオの・ヤンセン展」を開催しているそうだ。
いいなあ、生で見たいもんだ。
風の力で歩く巨大な「生物」を作る、オランダの芸術家だ。
ストランド・ビーストは、風を受けてその力で多数の脚を動かして進む。
プラスチックの筒をガムテープで貼って作るところから始まった。
やがて、動きやすい脚のパイプの比率が見つかったり、
ペットボトルに風の力を貯める方法が見つかったり、
巨大な身体が浜の砂に埋もれないような足になったり、
巨大過ぎた身体が小さくなったり、
と、「進化」してきた。
その身体には、何の役に立つのか分からない部分、などというのも有る。
たまたま獲得した形質で、今後何かの機能を負うかもしれない、という。
まさに、ビーストそのものが進化しているかのようだ。
※
二本の脚で歩くということは、
バランスを崩し、倒れる前に次の足を着地させる
ということだ。
スタスタ歩いている途中で急に「止まれ」と言われても、
前に出している足が宙に浮いた状態では決して止まれない。
一方で、どの時点でも止まれる歩き方も有る。
それは、日本の能の歩き方や、抜き足差し足の歩き方だ。
重心は必ず安定している。
※
テオ・ヤンセンの脚の比率を使った二足歩行ロボットのキットを買って、
組み立ててみた。
接着剤は要らない。
多くの関節を説明書どおりに組んでいく。
何ヶ所か、ネジでとめる。
ロボットの中心部に、透明の筒が有り、中に金属の玉が4個入っている。
玉が左右に動くことで、重心が移動するのが目で見て実感できる。
※
鍼灸という療法を使うにあたって、歩行の観察をしてきた。
重心の移動の大きい歩き方は、筋肉の負担が大きかったり、
支えきれずに身体のねじれが生じたり、そこから背骨の歪みが出たりする。
重心をあまり上下左右に揺らさない歩き方を、
日本の舞いや礼儀作法では教える。
大きなエネルギーを起こさないので、音も立たない。
※
ロボットの重心移動は単純なだけにぎくしゃくしており、
二足歩行の構造の難しさをあらためて感じさせる。
風という空気の動きを、歩行という動きに変えて
移動していくプラスチックの構造物は、
なかなか見飽きないものだ。
いいなあ、生で見たいもんだ。
風の力で歩く巨大な「生物」を作る、オランダの芸術家だ。
ストランド・ビーストは、風を受けてその力で多数の脚を動かして進む。
プラスチックの筒をガムテープで貼って作るところから始まった。
やがて、動きやすい脚のパイプの比率が見つかったり、
ペットボトルに風の力を貯める方法が見つかったり、
巨大な身体が浜の砂に埋もれないような足になったり、
巨大過ぎた身体が小さくなったり、
と、「進化」してきた。
その身体には、何の役に立つのか分からない部分、などというのも有る。
たまたま獲得した形質で、今後何かの機能を負うかもしれない、という。
まさに、ビーストそのものが進化しているかのようだ。
※
二本の脚で歩くということは、
バランスを崩し、倒れる前に次の足を着地させる
ということだ。
スタスタ歩いている途中で急に「止まれ」と言われても、
前に出している足が宙に浮いた状態では決して止まれない。
一方で、どの時点でも止まれる歩き方も有る。
それは、日本の能の歩き方や、抜き足差し足の歩き方だ。
重心は必ず安定している。
※
テオ・ヤンセンの脚の比率を使った二足歩行ロボットのキットを買って、
組み立ててみた。
接着剤は要らない。
多くの関節を説明書どおりに組んでいく。
何ヶ所か、ネジでとめる。
ロボットの中心部に、透明の筒が有り、中に金属の玉が4個入っている。
玉が左右に動くことで、重心が移動するのが目で見て実感できる。
※
鍼灸という療法を使うにあたって、歩行の観察をしてきた。
重心の移動の大きい歩き方は、筋肉の負担が大きかったり、
支えきれずに身体のねじれが生じたり、そこから背骨の歪みが出たりする。
重心をあまり上下左右に揺らさない歩き方を、
日本の舞いや礼儀作法では教える。
大きなエネルギーを起こさないので、音も立たない。
※
ロボットの重心移動は単純なだけにぎくしゃくしており、
二足歩行の構造の難しさをあらためて感じさせる。
風という空気の動きを、歩行という動きに変えて
移動していくプラスチックの構造物は、
なかなか見飽きないものだ。
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