犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
犬のこと、人の心身のこと、音楽や自作のいろいろなものについて

抜けそこね

2016年08月05日 | イキモノタチ
道端に、蝉の抜け殻が落ちている。

蝉の抜け殻は、ふつう、道に落ちていない。
抜けた場所にしっかりしがみ着いて、少々のことでは外れない。

だから、妙だなと思って見ると、
蛹の背中の裂け目から、ちらりと緑色が見えている。

どうやら、羽化に失敗して落ちたものらしい。
いや、落ちてしまったから羽化に失敗したのだろうか。

いづれにせよ、失敗は死を意味する。



中学生くらいの頃から、虫を飼うのが楽しみのひとつだった。
幼虫を取って来て、毎日新鮮な葉を与え、変態を見る。

脱皮は命がけの仕事だ。
何回か脱皮を繰り返す中、蛹に変わる時の脱皮は
ひときわ大変そうだ。

そして、最後の脱皮と言える羽化がやはり一番の大仕事のようで、
失敗が多い。
蛹からいつまで経っても出て来ない場合もある。

羽化してもうまく翅が伸びない場合もある。
飛べない虫は生きられない。



夏は、そんな生死がうじゃうじゃしている。

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