ショウブの花が咲いている。
ハナショウブではない。ショウブの花である。
ショウブの花によく似た花を、セキショウが付けている。
ショウブはショウブ目ショウブ科ショウブ属、
セキショウはショウブ目ショウブ科ショウブ属。
私はこいつらのことをサトイモ科として知っていた。
近年はDNAによる系統分けが進んでいて、
従来の認識の多くが改められている。
たまんねえな。
せっかく知ったと思ったことが、覆る。
※
雑草のように、ニワセキショウがあちこちで咲いている。
白い花びらに濃い紅が差している。
花はちんまりと小さい。
好みである。
雑草のようにたくましく生えているが、
好きなので護ってやっている。
※
10年あまり前だったかに種を買って育てたカキツバタが毎年よく咲く。
今年もつぼみを付けている。
ニワセキショウはキジカクシ目アヤメ科ニワゼキショウ属。
ハナショウブはキジカクシ目アヤメ科アヤメ属。
カキツバタもキジカクシ目アヤメ科アヤメ属。
アヤメとカキツバタとハナショウブの区別の話は、ややこしい。
ややこしくって吐きそうになる。
情報過多で飲み込みきれなくなるのだ。
「しょうぶ」は「菖蒲」と書くけれど、
「菖蒲」と書いて「あやめ」とも読む。
なんてな話がお好きな方は、リンク先に飛べばいいよ。勝手になさい。
https://www.shigei.or.jp/herbgarden/album/syoubu/album_syoubu.html
そもそも、生える場所が違う。
湿地に生きるもの、水辺を好むもの、陸地に生えるもの。
http://www.tamagawa.ac.jp/agriculture/teachers/tabuchi/theme/02/03_3.html
このひとたちはみなさん、単面葉である。
葉っぱが谷折りになっていて、どちらの面も裏面なんである。なんじゃそりゃ
それを生け花として生ける際にどうするか、
なんてな話になると、私の容量はとっくに超えている。
ついでに、黄色のキショウブはアヤメ属だが、外来種である。ういー
※
5月5日は端午の節句。
菖蒲湯といって、風呂に菖蒲の葉を入れる。
という時の菖蒲はショウブであって、ハナショウブではない。
ショウブの根茎は切ると甘い香りが有る。
ほんで、5月5日とか言っているけれど、これはもちろん旧暦なのであって、
2023年の旧暦の5月5日はいつかというと、現行歴の6月22日なので
だーいぶ先なのだ。
※
暦を変えるのはけっこうだけれど、
季節の行事も日付にしたがってずらしてしまうと、意味のわかんないことになる。
「こどもの日」なんてものにするのも百歩譲って良しとして、
節句としては旧暦にしたがった日に行事として行うほうが
季節感に合致する。
国家として農業をおろそかにしていることと、
旧暦が用いられていないこととは無縁ではないと思う。
と、単純に言えるかというと、そうでもない。
今年は、旧暦においては2月が2回という閏月が入るので、
これはこれでまたズレが大きい。
※
いや、「菖」の連中の花が咲いた、って話をしたかっただけだった。
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