
[あらすじ] 台所の壁が汚れている。
白いペンキで塗ってあるが、煤けている。塗り替えるか。
戸棚にバリトンウクレレなどをしまえるようにしたい。
その棚の奥も壁だ。
これはいっそのこと、漆喰を塗ろう。
https://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/3f0f6a3eefb68174c96a6d4eadf0c715
漆喰を塗った。漆喰が余った。考えた。
漆喰と言えば、鏝絵じゃないか。
北側を守るのは玄武つまり亀の幻獣だ。
亀甲をもとに六角形の幾何学模様を漆喰でこさえよう。
亀甲紋なら、対角線を垂直に据えるべきだった。間違えて、横位置にしてしまった。
しかもその下には、給湯器のスイッチパネルが有る。
これではまるで、ウチでは原子力でお湯を沸かしているみたいではないかゲラゲラ
https://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/65da616419c81a4e023c1fa742e7cb15
というところまではお話ししておりましたが。
練った漆喰が、まだ余っている。
※
勝手口が北に向いていて、その右側に原子力亀甲紋を描いた。
勝手口の左側は洗面所との間の壁だ。
つまり、西向きだ。
西側を守るのは白虎だ。
白。漆喰で描くのにちょうどいい。
玄武の玄は黒の意味なので、立体的六角形デザインの陰を利用した。
白虎の白は漆喰、黒い縞は陰で描けば良いだろう。
※
ネコ科の大型肉食獣の中でも、虎はとても体格ががっしりしている。
体幹も四肢も顎も太い。
詳しくは後日ここで書くが、
ちょいと、豹を描く機会が有った。
何度も豹をスケッチした。
まず、豹とはなんぞや、というところから知る必要が有った。
漠然としか知らないことに気付く。
どこに棲んでいるのか、種類は「豹」でいいのか。
ジャガーとの違いは?
じゃあピューマって何?レパードって?
チーター、ライオン、トラ。
知らないことだらけだ。
豹とジャガーはよく似ているが、大きな違いは生息域だと思った。
豹のほうが、様々な環境に耐える力が有るので、色々な場所に棲んでいる。
熱帯、乾燥地帯、寒冷地帯どこでもござれだ。
だから、亜種が多い。wikipediaには18の亜種が掲載されている。
※
では、虎はどうか。
トラも様々な気候に耐えるようだ。
熱帯雨林にもいれば、亜寒帯林のタイガにも棲む。
東ロシア、インドから中国、東南アジアは島にも棲む。
7種だか9種だかくらいの亜種が有るようだ。
ベンガルトラの白変種として、ホワイトタイガーというものが実在する。
日本にも30頭くらいいるとか。
なんでも、1951年にインドで捕獲されたオスのホワイトタイガーと
アムールトラを交配して、産ませたのが続いているらしい。
ただ、飼育下のホワイトタイガーは、近親交配が原因で弱いところが有る。
人為的な交配に疑問を掲げた動物園も、国内に有るという。
白変は劣性遺伝によって起こるそうだ。
ちなみに黒豹も劣性遺伝だそうで、黒い中にも黒い斑紋が有るという。
白虎はあくまで神獣、幻獣と思っておきたい。
※
虎を描いた中国や朝鮮や日本の古画を見たり、
虎の画像を見てスケッチしてみたりして、ざっと下絵を描き、
壁に貼り付けて、それを見ながら
適当に漆喰を壁に盛っていく。
鏝絵の虎もチラッと見たが、あまり見ると囚われそうなので、やめにした。
虎は顔の大きさ顎の太さが特徴だと思う。
その、エラんとこの毛を立体的にしようと考えた。
また、縞模様も立体的に、陰で表そうとした。
立体の部分は、少し盛っては乾くのを待ち、次の漆喰を盛るため、
時間がかかった。
途中、ちょっと飽きて何日かほったらかしてみたり。
顔の大きい部分や縞模様ができる前は、細くて縞が無いので、
なんだかオオカミみたいに見えたものだ。
がっしりした身体に見えるようになるまで何度も盛った。
※
作業を始めた当初は、さほど盛るつもりは無かった。
だから、牙も壁面に漆喰を乗せて作っていた。
しかし、顔を造り込み、鼻や顎や口を作っていくうちに、
だいぶ口が立体的に開いてきたので、牙が壁に付いているのではオカシいことになってきた。
壁の牙をペンチでもぎ取って、ちゃんと顎から牙をはやした。
牙を生やす前に、舌を造り込んだ。
た、楽しい。
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