犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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補修屋

2017年02月21日 | Do it myself
この部屋に引っ越して来る時も手伝ったんだ、と感慨深かった。

床に穴があいちゃって、と電話で言うから、どんなにでかく踏み抜いたのかと
思ったが、何か硬い物の角を落としたのだろうという小さな傷があるだけだった。
ただ、それがかなりたくさんある。

引越業者が、補修材で埋めたほうがいい、と言ったそうだ。
明け渡しの時に、不動産屋に対して心象が良いだろう、と。
補修していないと、敷金が戻ってこないかもしれない。

たくさんの現場を経験している業者が言うなら、そうしておいたほうが良いのだろう。
そんなの、専用の補修材を買うことないよ。
と、私はクレヨンとおたまとカッターと紙やすりを持って駆け付けた。

古い汚れたクレヨンを、おたまの中に削って入れる。
色んな色を適当に配合して、床板の色に近づける。
幸い、ガスはまだ使える。
コンロの火におたまをかざす。
しばらくするとクレヨンが溶けてくる。
脂肪独特のにおいが空っぽの部屋にたちこめる。

溶けたクレヨンを穴に垂らす。垂らす。垂らす。
少量だし、寒いので、熱いクレヨンの液もすぐに固まる。
床と均らすように、カッターの背で削る。

「あと、これ。息子が直したんだけどね。」
クローゼットの扉の下端、薄い表板が4cm角くらいで剥がれている。
直してあるが、小学男子の作業ぶりはかなり斜めになっている。
しかも幸いにすぐまた剥がすことができたので、
持参の木工用ボンドで貼り直す。
わかっていればクランプを持って来たのだが。
しっかり挟んで固定すれば、ほとんど傷が見えないくらいにできただろう。

「なんでそんないろんな道具持ってるのー。」
あれこれ作るために、ちょこちょこ道具も必要なのよ。
あれば使う。

「そうそう、そこ、焦げてるでしょ。」
コンセントの周りが、黒ずんでいる。
小学男子、やらかしたな。
電流による火傷は体内を焼くので、皮膚の火傷よりも問題が大きくなる場合も多い。
無事で何より。

これは焦げてるわけじゃないよ、表面に煤が着いてるだけだろう。
持参の紙やすり、1000番でやする。
曲面が細かいところが難しい。
わかっていれば激落ちくんを持って来たのだが。

「たしかこっちにも、こっちにも。」
壁紙の小さな剥がれ傷が、部屋の角ごとにある。
これも木工用ボンドで問題無し。
もともと、凹凸のあるデザインの壁紙なのは、傷が目立たないから
こういった賃貸の部屋に向いているので選んであるのだろう。

後日、何も問題無く引き渡しが済んだ知らせがあった。
めでたしめでたし。

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