犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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まちのおもちゃや

2013年12月16日 | 日々
[あらすじ] 実家の机の引き出しに、中高生の頃に作ったプラ板の名札があった。


プラ板の裏に塗ったのは、プラモデル用のアクリルカラーだった。
そのアクリルカラーの瓶も残っているが、半分は固まってしまって使えなくなっている。
しかし、タミヤカラーはほとんど無事だ。
キャップが良いのか?

それでも濃くはなっている。
うすめ液が必要だ。

近所に模型店があった。
一軒は、同級生のお父さんが営んでいた。
どこの店も、もう十年二十年前に閉じてしまった。

子どもの頃、近くの大きな酒屋のすみっこにだって、プラモデルを売っていた。
駅前の大きなスーパーにも、プラモデルはあった。

今、男の子はゲームばっかりじゃなかろか。

知人の子の中でも、プラモデルに夢中なアホ息子は一人くらいだ。
あとはみんな、ゲーム機。



三線の弦が切れた。

友達のお母さんがくださった、絹の弦を張っていたが、
寿命が短い。
高級感があるが、宝の張り腐れだ。私にはもったいない。

三味線の弦なら、地元の駅のその店で買えるが、
沖縄三線の弦となると、どこにあるか。
ネットで探すと、意外と近くに三線工房があった。

歩いて40分ほどの駅近く。
古い商店街がなんとなく生き残っている駅だ。
古本屋やはきもの屋や和菓子屋が、新しい店の間にぽつ、ぽつ、とある。
その街の一本裏の通りに、店はあった。
工房だと思っていたが、店は飲食店の体だった。
沖縄民謡がかかっていなかったら、気付かなかったかもしれない。

無事に弦と駒を買って、引き返した。



と、さっきの商店街のはしっこに、おもちゃ屋がある。
地元のおもちゃ屋というのも、無くなってしまっている。
店頭ににぎやかに吊るされた商品、うず高く積まれて日に焼けたプラモの箱。
これだよ。

店の中も商品でぎちぎち。
その奥に、煮詰めたような爺が、サンダル掛けで小さな椅子に腰掛けている。
絵に画いたような、まちのおもちゃ屋だ。

アクリルカラーのうすめ液、ありますか。
「えーと、これでしょ」
夥しく積まれた商品の箱の、ある場所からひょいと小さな箱を取り出して
開けると、ちゃんとタミヤのアクリル溶剤が出てきた。

すばらしい。
当分死ぬなよ、爺。

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