犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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犬と飼い主と帝位

2017年03月26日 | 犬と暮らす
犬と飼い主の社交場が、近所にある。
深大寺界隈は、何ヶ所かそんな場所がある。そのうちのひとつだ。

奥で、なんちゃらシープドッグと飼い主さんが遊んでいる。
羊飼いの犬は、遊びが大好きだ。
ルールというものがおもしろく感じるのだろう。

生まれながらの習性で、くるくると走ってはワンワン吠えて、
遊びに夢中だ。
飼い主さんも、犬との遊びに集中している。

わが犬ジーロは臆病ながらも他の犬に興味がある。
挨拶したそうに近付いていく。
かなり近付いても飼い主さんが気付かないので、
私は声をかけた。

振り返った飼い主さんの顔を見て、私は吹き出しそうになるのをぐっとこらえた。
飼い犬とそっくりなのである。



なんでしょうね、なぜなんでしょう。
犬と飼い主はよく似ていることが多い。

まず、体型が似ていることは多い。
これは、犬に餌を与えるのは飼い主なのだから、
飼い主の食生活に対する意識が飼い主自身と飼い犬に反映されるわけで、
似るのも分かる。

ずんぐりした飼い主はずんぐりした犬を連れ、
痩せ型の飼い主はスリムな犬を連れている。

性格も似ているようだ。
穏やかな飼い主さんのもとで、穏やかに育ち、
おしゃべりな飼い主さんとワンワン吠えあい、
神経質な飼い主さんの犬はちょっと緊張ぎみだったり。

見た目も似ている。
飼い主さんは自分の服や靴やかばんを選ぶ時も、
犬の首輪やリードや用具を選ぶ時も、
同じ自分のセンスを使うわけだから、
ファッションが似る。

犬種を選ぶ時にも、ファッションセンスのようなものが出る。
たまたま出会った雑種を飼うのか、
秋田犬や柴犬といった日本犬が好みなのか、
長毛の洋犬が好きなのか。



茶色の長毛の犬を、長い毛にゆるいパーマの女性が連れている。
服のセンスと、首輪やリードも統一感がある。

ここまではわかりやすいのだが、
この女性が面長で、連れている洋犬とそっくりなのだ。

どうして顔まで似るのだ。



そうなのか。
自分で書いておきながら、自分のことを振り返ると、疑問だらけだ。

強い女帝のカバサと、臆病で譲ってばかりのジーロというきょうだいを飼っていて、
飼い主と飼い犬は似るものだなんて言って、
じゃあ自分はどうなんだろう。

どちらかに似ているのか、どちらにも似ているのか、
飼い主の二面性が飼い犬に表れているのか。

カバサが世を去った今、
家の中は以前より穏やかだ。
その分、私の中のカバサ的な部分が膨らんでくるのじゃないか。

いや、似るならジーロに似るのでいいや。
臆病だが社交性が勝っている。
見習おう。
あと、ほっそりした体型も見習う…。

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