[あらまし] 同居母86歳要介護2パーキンソン病認知症状少々。
朝6時。
巡回介護の介護士さんがケアしてくれる中、母が言う。
「お正月だからって、特別なことしなくて、いいのよねえ。」
私は横でガッツポーズである。
それを見て介護士さんも母に「そうですねえ。」と相槌を打ってくれる。
何かと調理をしたがる。
別に家事好きだったとも上手だったとも思えない人だが、
できなくなるとやりたくなるのか、家事をしたがる。
何か食材を見つけると、調理する。
しかし、加齢による筋力の低下はもとより、
パーキンソン病によって、身体の動きは自在でない。
鍋も器もしっかりと把持できない。
つまりこぼす。
こぼしたものを掃除しようとするが、
完全には見えていない。
踏んでしまう。
そのまま歩く。
室内あちこちの床がベタベタになる。
だから、なるべく料理はしてほしくない。
食材を見つけたら調理しようとしてしまうから、
食材が見つからないようにしている。
卵一個、大根ひとかけでも、母の目に入らないようにしている。
自分にとってなかなかに不便である。
しかし、掃除がたいへんになるくらいなら日常が少々不便でも我慢する。
※
よりによって年末年始に転倒する、というのがここ2年ほどのパターンなので、
警戒している。
夜更けにベッドを出て転倒して、寒い床の上に何時間も寝るはめになってはいけない。
そう思って、石油ストーブを点けたままにしている。
昼間も寒がることが増えてきたこともある。
ストーブで暖かいのと、食べ物をこぼすのが多いことが掛け合わさり、
出た。
小いこいゴキブリを見た。
お産まれなさった。
メリーブリスマス。
イエスゴキリスト。
高気密住宅に意外とダニがいる、という話は聞いたことが有るが。
※
パーキンソン病は、無意識の運動がしっかりできなくなる。
ご飯を食べて、飲み込む。
というのも無意識の運動だ。
食後、口の中に何かちょっとでも有れば、
私たちは無意識に飲み込んでいる。
口の中に、噛んだ食べ物が少々残っていても、
とっしょりは分からないのだろう。
口の中の唾液を飲み込む。
というのも無意識の運動だ。
唾液が湧けば、私たちは無意識に飲み込んでいる。
無意識に飲み込まないので、唾液が口から溢れ出る。
この二つが組み合わさり、唾液とともに咀嚼かすが流れ落ちる。
これがかなり増えた。
※
何かをしていても、他のことを思い付くとそちらに気が行ってしまう。
例えば、服薬時間を告げるアラームのスイッチを切るのに夢中で、
薬を飲み忘れたりする。
食事をしていても、何かを思い付くと、そちらへ行ってしまう。
これがさきほどの二つと更に組み合わさり、
部屋のあちこちへ行っては食べかすよだれをこぼすことになる。
そして踏んで歩く。
床がネチャつくのである。
※
冬なのに。
暖房のおかげで、虫がわく。
以上のように、餌も豊富である。
母が、「巨大ナメクジが出る夢を見た」と介護士さんに報告している。
誘致しているのは誰じゃ。と言いたくなる。
介護士さんは「ウルトラマンに退治してもらいましょう、って言ったんだけど、通じませんでした。」
なんて言っている。
ああ、ナメゴンですね。
ムシの出る因果関係については、今までもくどくどと説明してきたが、
本人はそれで行動を変えるでもない。
また、「別のことに気が行ってしまう」のはひどく抗い難い作用なので、
本人もどうしようもないようだ。
※
というわけで、ムシ対策をするしかない。
餌や温床を整えておいでおいでしておいて殺虫剤を撒くというのは、
私の好む方法ではないのだが。
※
おおみそかにたいそう清々しい話題でごめんあそばせ。
みなさま良いお年をお取りくださいませ。
朝6時。
巡回介護の介護士さんがケアしてくれる中、母が言う。
「お正月だからって、特別なことしなくて、いいのよねえ。」
私は横でガッツポーズである。
それを見て介護士さんも母に「そうですねえ。」と相槌を打ってくれる。
何かと調理をしたがる。
別に家事好きだったとも上手だったとも思えない人だが、
できなくなるとやりたくなるのか、家事をしたがる。
何か食材を見つけると、調理する。
しかし、加齢による筋力の低下はもとより、
パーキンソン病によって、身体の動きは自在でない。
鍋も器もしっかりと把持できない。
つまりこぼす。
こぼしたものを掃除しようとするが、
完全には見えていない。
踏んでしまう。
そのまま歩く。
室内あちこちの床がベタベタになる。
だから、なるべく料理はしてほしくない。
食材を見つけたら調理しようとしてしまうから、
食材が見つからないようにしている。
卵一個、大根ひとかけでも、母の目に入らないようにしている。
自分にとってなかなかに不便である。
しかし、掃除がたいへんになるくらいなら日常が少々不便でも我慢する。
※
よりによって年末年始に転倒する、というのがここ2年ほどのパターンなので、
警戒している。
夜更けにベッドを出て転倒して、寒い床の上に何時間も寝るはめになってはいけない。
そう思って、石油ストーブを点けたままにしている。
昼間も寒がることが増えてきたこともある。
ストーブで暖かいのと、食べ物をこぼすのが多いことが掛け合わさり、
出た。
小いこいゴキブリを見た。
お産まれなさった。
メリーブリスマス。
イエスゴキリスト。
高気密住宅に意外とダニがいる、という話は聞いたことが有るが。
※
パーキンソン病は、無意識の運動がしっかりできなくなる。
ご飯を食べて、飲み込む。
というのも無意識の運動だ。
食後、口の中に何かちょっとでも有れば、
私たちは無意識に飲み込んでいる。
口の中に、噛んだ食べ物が少々残っていても、
とっしょりは分からないのだろう。
口の中の唾液を飲み込む。
というのも無意識の運動だ。
唾液が湧けば、私たちは無意識に飲み込んでいる。
無意識に飲み込まないので、唾液が口から溢れ出る。
この二つが組み合わさり、唾液とともに咀嚼かすが流れ落ちる。
これがかなり増えた。
※
何かをしていても、他のことを思い付くとそちらに気が行ってしまう。
例えば、服薬時間を告げるアラームのスイッチを切るのに夢中で、
薬を飲み忘れたりする。
食事をしていても、何かを思い付くと、そちらへ行ってしまう。
これがさきほどの二つと更に組み合わさり、
部屋のあちこちへ行っては食べかすよだれをこぼすことになる。
そして踏んで歩く。
床がネチャつくのである。
※
冬なのに。
暖房のおかげで、虫がわく。
以上のように、餌も豊富である。
母が、「巨大ナメクジが出る夢を見た」と介護士さんに報告している。
誘致しているのは誰じゃ。と言いたくなる。
介護士さんは「ウルトラマンに退治してもらいましょう、って言ったんだけど、通じませんでした。」
なんて言っている。
ああ、ナメゴンですね。
ムシの出る因果関係については、今までもくどくどと説明してきたが、
本人はそれで行動を変えるでもない。
また、「別のことに気が行ってしまう」のはひどく抗い難い作用なので、
本人もどうしようもないようだ。
※
というわけで、ムシ対策をするしかない。
餌や温床を整えておいでおいでしておいて殺虫剤を撒くというのは、
私の好む方法ではないのだが。
※
おおみそかにたいそう清々しい話題でごめんあそばせ。
みなさま良いお年をお取りくださいませ。
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