犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

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長岡弘樹『教場X』

2022年02月25日 | よみものみもの
この『教場』シリーズは、テレビドラマ化される前に読んでいた。
だから、主人公の風間公親のイメージは、自分の中で作り上げることができた。
ドラマが先だったら、あのアイドル俳優のイメージが邪魔したかもしれない。
いや、テレビドラマを視てしまった今、どうも読んでいる時に俳優のイメージが入り込んでくる。

風間は気配を殺すことができる。
人の気配に鋭い視覚障碍者が、風間の気配を不気味に感じるほどだ。
ドラマの中ではそこまでの演技ではなかったように思う。
警察学校の廊下を歩くシーンが気になってしかたなかった。
どちらかというと、ライブコンサートやファッションショーで
かっこよく歩く時の歩き方に近いような印象を受けてしまった。
かっこいいです、かっこいいんですけど、
気配を殺すような静謐な歩きではない。

重心を揺らさない歩きをすると風間の演技になるのではないだろうか。
俳優さんは武道もする方なので、そういう歩き方もできそうだ。

『教場』シリーズは人気のようだし、
原作シリーズが続いているってことはドラマシリーズも続くんじゃないか。
期待。



警察学校の指導官だった風間が、前々作のラストで現場に戻ることになる。
今作も、現場で新米刑事の指導をする。

しかし現場で、過去に恨みを買った通り魔に尾け狙われていることが分かる。
そして、

というところで、期待通りの展開となって単行本が終わる。
わーい。
本当に期待通り。

警察学校の教官を辞めることになったとき、
「えーがっかりーつまーんなーいもっと読みたーい」
と思ったものだった。
それが、現場でも新米を教える指導官となったので
「えーやっぱりーおもしろーいもっと読みたーい」
と思った。
そして、しばらくして警察学校に戻るとなったら
「おっしゃあ!期待通り!」
である。

風間公親が死ぬまで『教場』シリーズは続く。
ん?
いや、卒業生の中で魅力的な警官もいた。
風間チルドレンの在り方を描けば、ずっといけるな。

期待。
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