庭の南西に枇杷の木がある。
鳥が種を運んだものだろう、勝手に生えてきた。
ある年、ツツジの植え込みの上に枇杷の若木が姿を見せたのだ。
それまで何年かかったのだろう。
3年くらいだろうか。
枇杷は九年にして生らずとかなんとか言うとおり、
その後5年以上は実を付けなかった。
※
幼い頃に住んでいた家の勝手口だか風呂場を出たとこだか、
とにかく家の北側に、枇杷の木が有った。ような気がする。
記憶違いかもしれない。
ヤツデの記憶と混ざっているかもしれない。
枇杷の実の控えめな甘さが好きだ。
「甘さひかえめ」と言う時の「ひかえめ」は「少なめ」という意味だが、
今言っている「控えめ」は、「あの方は控えめな方ですね」という時の
「謙虚さ」を感じさせる意味だ。
枇杷の実の甘さは「あたしビワです!こんな味ですヨロシクね!」なんて
主張してこない。
枇杷はラッパーに向いていない。
レペゼン以前。
※
初めて実を付けた年は嬉しかった。
実は小さいものの、甘みが凝縮されていた。
案外、枇杷も主張するものかもしれないと思うほどだった。
しかし、木が大きくなると、枝も実も高くなって採りにくいし、
味が薄くなった。
控えめなのがいいなんて言いつつも、
あんまり味が薄いと魅力も薄れてしまった。
※
このままではいかん。ということで、
今年は手入れをしている。
冬に花を付ける。
その時点で、適当に間引く。
枇杷の花は、上向きに房になっている。
上のほうは摘み取る。
※
これだけでもいかん。ということで、
今日はちょっと剪定した。
あまり強い剪定をすると、木の元気が無くなってしまうと言う。
今年の実の味を良くするために、
実を付けている小枝の多いところは間引いた。
あと、庭の端っこに生えているものだから、
木の上方に電線が通っている。
電線に枝が触れないように切らなければいけない。
今度の冬に、上のほうを切ろう。
せいぜい今年は上のほうで実を付けてもらうとしよう。
※
枇杷の実の景気が悪いのにはもう一つ理由が有ると思う。
すぐ南隣にシロダモが生えているのだ。
クスノキの仲間の常緑樹だ。
その日陰になっている。
そう考えて、シロダモを切ることにした。
何年か前、お隣さんに言われてバッサリと切った。
高さが6メートルくらいになっていたのを、半分足らずのところで切った。
そこからじゃんじゃん枝が出て、元の木阿弥かってくらいに伸びているのだ。
調べてみると、切ったのは3年前だった。
木質はぎっしりと詰まって重たいし、
湿った感じの葉はてらてらと重たい。
たった3年でこれくらい伸びるのでは、たまらない。
もう少し下まで幹を切ることにしようかな。
まあ、もう50㎝くらい。
鳥が種を運んだものだろう、勝手に生えてきた。
ある年、ツツジの植え込みの上に枇杷の若木が姿を見せたのだ。
それまで何年かかったのだろう。
3年くらいだろうか。
枇杷は九年にして生らずとかなんとか言うとおり、
その後5年以上は実を付けなかった。
※
幼い頃に住んでいた家の勝手口だか風呂場を出たとこだか、
とにかく家の北側に、枇杷の木が有った。ような気がする。
記憶違いかもしれない。
ヤツデの記憶と混ざっているかもしれない。
枇杷の実の控えめな甘さが好きだ。
「甘さひかえめ」と言う時の「ひかえめ」は「少なめ」という意味だが、
今言っている「控えめ」は、「あの方は控えめな方ですね」という時の
「謙虚さ」を感じさせる意味だ。
枇杷の実の甘さは「あたしビワです!こんな味ですヨロシクね!」なんて
主張してこない。
枇杷はラッパーに向いていない。
レペゼン以前。
※
初めて実を付けた年は嬉しかった。
実は小さいものの、甘みが凝縮されていた。
案外、枇杷も主張するものかもしれないと思うほどだった。
しかし、木が大きくなると、枝も実も高くなって採りにくいし、
味が薄くなった。
控えめなのがいいなんて言いつつも、
あんまり味が薄いと魅力も薄れてしまった。
※
このままではいかん。ということで、
今年は手入れをしている。
冬に花を付ける。
その時点で、適当に間引く。
枇杷の花は、上向きに房になっている。
上のほうは摘み取る。
※
これだけでもいかん。ということで、
今日はちょっと剪定した。
あまり強い剪定をすると、木の元気が無くなってしまうと言う。
今年の実の味を良くするために、
実を付けている小枝の多いところは間引いた。
あと、庭の端っこに生えているものだから、
木の上方に電線が通っている。
電線に枝が触れないように切らなければいけない。
今度の冬に、上のほうを切ろう。
せいぜい今年は上のほうで実を付けてもらうとしよう。
※
枇杷の実の景気が悪いのにはもう一つ理由が有ると思う。
すぐ南隣にシロダモが生えているのだ。
クスノキの仲間の常緑樹だ。
その日陰になっている。
そう考えて、シロダモを切ることにした。
何年か前、お隣さんに言われてバッサリと切った。
高さが6メートルくらいになっていたのを、半分足らずのところで切った。
そこからじゃんじゃん枝が出て、元の木阿弥かってくらいに伸びているのだ。
調べてみると、切ったのは3年前だった。
木質はぎっしりと詰まって重たいし、
湿った感じの葉はてらてらと重たい。
たった3年でこれくらい伸びるのでは、たまらない。
もう少し下まで幹を切ることにしようかな。
まあ、もう50㎝くらい。
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