毎朝、近所のドッグランに散歩に行っている。
我が犬ウーゴくんは、ここで排便するのを習慣としているのだ。
中大型犬用の広いエリアには、2本の植木が有る。
中央辺りの木は、多分シラカシだ。
この木に毎年、ヒロヘリアオイラガが発生する。
鮮やかな黄緑色の幼虫である。
背面がトゲだらけで、これに触れてしまうと電撃の痛みが走り、
あとはミミズ腫れになるという。
まあ、体質によってアレルギー反応の激しさには
人それぞれ程度の差は有るらしい。
私はわりとアレルギー体質なので、怖いから
触れないように気を付けて生きている。
我が家の庭のブルーベリーや柿の木やチャンチンにも発生したことが有る。
桜にはクロイラガが付く。
見付けたら、枝ごと切って、
土に埋めたり、分厚い紙袋に入れて踏み潰したりする。
今年は、我が庭ではまだ見ない。
去年の駆除が功を奏したのか。
※
ドッグランの植木にイラガの幼虫が発生すると、
毎年、近寄れないように周囲に柵が設けられたりしていた。
そんだけ。
積極的な駆除をしないので、毎年その繰り返しになる。
蛾の幼虫は、種類によって食べる葉の種類が限られている。
例えば、オオスカシバならクチナシとか、アオスジアゲハならクスノキとか。
成虫は、我が子が生まれてすぐに腹いっぱい葉が食えるように、
自分たちが食べられる木に産卵する。
限られた種類の木を、あちこち飛び回って探していては、
短い命に間に合わない。
ヒロヘリアオイラガの成虫なんて、
ほんの数日の命だという。
自分が幼虫時代を過ごした木に戻って産卵するのが確実だ。
この木から巣立った成虫は、この木に戻って産卵すると考えて、
まあ、いい。
裏を返せば、
この木から羽化させなければ、次の産卵はストップさせることができる。
※
ドッグランの利用者が、管理事務所に苦情の電話を入れて、
手配された業者がやって来て枝を剪定する頃には、
そこに虫はいない。
私に言わせれば、まったく無駄な行為だ。
今!そこで!葉っぱを食っている!幼虫がいる!
その葉を切って、袋に詰めて、南無三!踏み潰す。
葉っぱを食って、何回か脱皮して、その都度大きくなり、充分に成長したら、
幼虫たちは梢の葉から枝、枝から幹へと移動し、
木の根元に降りてくる。
そして、そこで繭を作る。
高い枝葉を切るのはひと苦労だが、
幼虫みずから木を降りて来てくれるのだから、これも駆除のチャンスである。
木の根元や、。支柱の組んである陰や、木を囲んでいる柵の根元をよく探す。
すると、雑草の若葉より鮮やかな幼虫が見付かる。
こいつを集めて、袋に詰めて、南無以下同文。
※
多い日には40匹とか。
次第に少なくなっていって、
見付けられなくなるまで1週間か10日くらいだったろうか。
去年の5月はそんなふうに
毎朝、常連の数人で協力して、駆除した。
そして今年。
もう6月を迎えた。
現時点で、ヒロヘリアオイラガの幼虫の発生は見られない。
やった。
勝利。
※
毎月一日は法螺を書いているが、
今日は本当の話。
事実。
去年の今頃のブログを見ても、
駆除の闘いの記録は書いていない。
なぜ書かなかったのだろう。
駆除がうまくいかなかったら悔し過ぎるから、
書かなかったような記憶が有る。
あ、あと、
公園の木の枝を勝手に切ってはいけない、と言われたので
黙っておいたのだ。
アホクサ
ちゃんと管理しないくせに禁止だけはすんのかよ。ムカ
去年の私よ聞け。
お前は間違っていないぞ!
成功するぞ!
※
イラガの繭は、羽化の後も遺る。
その写真がこちら↓
https://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/25de3db76d26562d9d62b9ee7e10a1f5
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