おともだちのママリンがいけばな展に出展するからって
チケットをくれたから行ってきたよ。
という、お気軽なノリだったのだが、
一歩進む度に、こりゃえらいところへ来ちまったな、と思った。
「百段階段は行ったことある?」
あ、無いです、行ってみたいです。
とりあえずなんでも興味。券をくださるの?ラッキー。
※
私の、雅叙園に対するイメージは、きちゃない。
あれでしょ、目黒川のハケにギラギラしいビルをブッ建ててる
結婚式場でしょ?
なーんか感じ悪いよね。
感じ悪いのはどっちだ。
※
駐車場に車を停めて、乗ったエレベーターが早速仰々しい。
エレベーターのドアも、エレベーターの筐体も、
ど派手な象嵌で飾られている。
硯箱とか手箱とか、そんなんくらいだったら
細工として螺鈿の象嵌なんてのは、すばらしい技術だと思う。
でもエレベーターのドアや筐体を?
アホかいな。
成金趣味か?
下品だなあ。
下品なのはどっちだ。という勢いの感想になってしまう。
エレベーターを降りて出た一階のラウンジ?も、なんだか仰山で仰山で。
あっちに龍こっちに虎と、いちいち飾る。
同行の友人Tも
「過剰ーーーー。何がやりたいのか全く意味が分からない。」
と、歯に衣を着せない。
※
展示は週替わりで9期に渡る。あらごめんなさいね、昨日までだった。
いけばなの57の流派が、入れ替わり立ち替わり展示する。
私が行ったのは第七期。
いけばなは、美術として見るのは好き。
しかし、流派とか師範がどうとかいった世界には近寄り難い。
見るだけでいい。
百段階段というのは、目黒雅叙園(昨年、雅叙園ホテルなんちゃらと名称を変更したそうな)に有る、
まあ、文字通り階段である。
古い温泉旅館に来たワクワク感みたいなものに包まれつつ、
階段を昇ると、横に部屋が有る。
なんちゃらの間、と名前が付いている部屋に、それぞれの流派が花をいけている。
※
なんちゃらの間のなんちゃらとは、画家の名前だ。
当時の画家を使って、それぞれの部屋の天井画を描かせている。
階段は木造でよろしい。
窓の格子のデザインも美しい。
ただ、一歩部屋に入るとこれまた仰々しい。
どこで見っけてきたんじゃという仰々しい床柱、
壁も襖も天井も絵で埋め尽くされている。
目にうるさい。うるさい。うるさーーーい!
ほっと畳を見たりして。
※
そんな部屋に、花がいけてある。
いやーー。果たして、これは花にとってふさわしい舞台なのか?
周囲がごちゃごちゃしていて、花が埋もれてしまう。
ごちゃごちゃした大作を飾る流派であっても、
仏教の世界観をいけばなで表現する流派であっても、
どうも、周囲のごちゃごちゃが作品の邪魔をしている。
ものすごく胃にもたれる。
食傷気味になりながら、階段を昇る。
建築自体は面白い。
地形を利用した階段で繋がる数々の部屋。
外は雨で暮れかかり。
木々の幹が黒く見え、廊下の天井からは雨音が聞こえる。
ふー。
げえっぷ。
※
おともだちのママリンが、プログラムに〇印を付けてくれた部屋に入ると、
なんやらちょっと雰囲気が違った。
ここは清方の間、鏑木清方の絵が天井を飾っている。
他の部屋の格天井と違って、扇の形に作られ、その地は木の皮が井桁に編んである。
ああ、言葉で説明するのは難しいが、とにかく、木の色が引き立っている。
いいじゃないの。
作品には、名札が添えてあるのだが、この部屋には無かった。
ひょっとして…
当番のおねえちゃんに聞いてみた。
お一方でいけてらっしゃるんですか?
「はい、手伝いの者も付きましたが、先生お一人です。」
ぎょえーー!
残りは最上階のパネル展示だけ、という、実質一番最後の間、
それを一人でいけた、おともだちのママリンってもしかしてすごい人?
お花もすばらしかった。
無駄なものが無い。
友人Tが言う「ほらあの剣山おもしろい。花器も見ごたえあるね。」
当番のおねえちゃんが他の客に説明しているのが聞こえてくる。
「古流なので、剣山という物をまだ使わないんです。」
花差しと言うのですね。知らなかった。
しかも、この部屋の襖は、ななななんと!!!
白い!
壁も襖も天井も絵で埋め尽くされていたのに、
ここに来て白い襖!
奇跡か。
※
とても刺激的でした。
ありがとう。
チケットをくれたから行ってきたよ。
という、お気軽なノリだったのだが、
一歩進む度に、こりゃえらいところへ来ちまったな、と思った。
「百段階段は行ったことある?」
あ、無いです、行ってみたいです。
とりあえずなんでも興味。券をくださるの?ラッキー。
※
私の、雅叙園に対するイメージは、きちゃない。
あれでしょ、目黒川のハケにギラギラしいビルをブッ建ててる
結婚式場でしょ?
なーんか感じ悪いよね。
感じ悪いのはどっちだ。
※
駐車場に車を停めて、乗ったエレベーターが早速仰々しい。
エレベーターのドアも、エレベーターの筐体も、
ど派手な象嵌で飾られている。
硯箱とか手箱とか、そんなんくらいだったら
細工として螺鈿の象嵌なんてのは、すばらしい技術だと思う。
でもエレベーターのドアや筐体を?
アホかいな。
成金趣味か?
下品だなあ。
下品なのはどっちだ。という勢いの感想になってしまう。
エレベーターを降りて出た一階のラウンジ?も、なんだか仰山で仰山で。
あっちに龍こっちに虎と、いちいち飾る。
同行の友人Tも
「過剰ーーーー。何がやりたいのか全く意味が分からない。」
と、歯に衣を着せない。
※
展示は週替わりで9期に渡る。あらごめんなさいね、昨日までだった。
いけばなの57の流派が、入れ替わり立ち替わり展示する。
私が行ったのは第七期。
いけばなは、美術として見るのは好き。
しかし、流派とか師範がどうとかいった世界には近寄り難い。
見るだけでいい。
百段階段というのは、目黒雅叙園(昨年、雅叙園ホテルなんちゃらと名称を変更したそうな)に有る、
まあ、文字通り階段である。
古い温泉旅館に来たワクワク感みたいなものに包まれつつ、
階段を昇ると、横に部屋が有る。
なんちゃらの間、と名前が付いている部屋に、それぞれの流派が花をいけている。
※
なんちゃらの間のなんちゃらとは、画家の名前だ。
当時の画家を使って、それぞれの部屋の天井画を描かせている。
階段は木造でよろしい。
窓の格子のデザインも美しい。
ただ、一歩部屋に入るとこれまた仰々しい。
どこで見っけてきたんじゃという仰々しい床柱、
壁も襖も天井も絵で埋め尽くされている。
目にうるさい。うるさい。うるさーーーい!
ほっと畳を見たりして。
※
そんな部屋に、花がいけてある。
いやーー。果たして、これは花にとってふさわしい舞台なのか?
周囲がごちゃごちゃしていて、花が埋もれてしまう。
ごちゃごちゃした大作を飾る流派であっても、
仏教の世界観をいけばなで表現する流派であっても、
どうも、周囲のごちゃごちゃが作品の邪魔をしている。
ものすごく胃にもたれる。
食傷気味になりながら、階段を昇る。
建築自体は面白い。
地形を利用した階段で繋がる数々の部屋。
外は雨で暮れかかり。
木々の幹が黒く見え、廊下の天井からは雨音が聞こえる。
ふー。
げえっぷ。
※
おともだちのママリンが、プログラムに〇印を付けてくれた部屋に入ると、
なんやらちょっと雰囲気が違った。
ここは清方の間、鏑木清方の絵が天井を飾っている。
他の部屋の格天井と違って、扇の形に作られ、その地は木の皮が井桁に編んである。
ああ、言葉で説明するのは難しいが、とにかく、木の色が引き立っている。
いいじゃないの。
作品には、名札が添えてあるのだが、この部屋には無かった。
ひょっとして…
当番のおねえちゃんに聞いてみた。
お一方でいけてらっしゃるんですか?
「はい、手伝いの者も付きましたが、先生お一人です。」
ぎょえーー!
残りは最上階のパネル展示だけ、という、実質一番最後の間、
それを一人でいけた、おともだちのママリンってもしかしてすごい人?
お花もすばらしかった。
無駄なものが無い。
友人Tが言う「ほらあの剣山おもしろい。花器も見ごたえあるね。」
当番のおねえちゃんが他の客に説明しているのが聞こえてくる。
「古流なので、剣山という物をまだ使わないんです。」
花差しと言うのですね。知らなかった。
しかも、この部屋の襖は、ななななんと!!!
白い!
壁も襖も天井も絵で埋め尽くされていたのに、
ここに来て白い襖!
奇跡か。
※
とても刺激的でした。
ありがとう。
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