巣立ち さいなら～

16日に蛹化準備に入ったフン太朗。
翌々日の朝には蛹になっていた。


それが、一昨日、黒ずんできた。

まさか。

一昨年、昨年と続けて、寄生虫にやられて羽化を果たせなかった
ツラい思い出がよみがえる…。

いや違う、寄生虫ならもっと早い日に、全体が枯れた色になるはず。
そうだ。大丈夫。

腹は鮮やかな黄色のままだし。
と、見守っていると。


翅の模様や、目玉が透けて見えてきている！
うへへ。

午後、外出。
「ちょっと待っててね～」
きっと羽化は夜だろう。そう思っていたさ。。

５時間ほどで帰宅。ハイ。


今年は見逃し三振ですね…。
めでたいやら悔しいやら。

翅を閉じてじっとしている。
もう翅は伸びているから、外出してわりとすぐに羽化を始めたのかもしれない。
翅の裏からでは雌雄の見分けがよく分からないや。

腹の先端（シリんとこ）を見ると、黒い割れ目がある。


これがオスの証拠。
フン太朗はフン太朗で合ってたのだ。良かった。

ケースの蓋を外した拍子に翅を開いた。


おお、黒い。オットコマエ！！！


近所の柚子の木まで、放しに行った。
産まれた木はアパートの立て替えで、既に無い。
だから少し離れた、畑のわきに何本もの柚子の木が生えているところへ。

ケースの内側はすべるので、手を入れると、乗り移ってきた。
なんて軽い。

フン太朗は私の手から飛び立って行った。