犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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弘法のこてのあやまり

2015年05月26日 | Do it myself
[あらすじ] ヤブカラシ戦争中、戦場は家の土台や水道管の下に及んだ。
http://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/1231ce07dc6ca4df84bacf899b82f13a?fm=entry_awc


庭で、ドクダミと戦争していると、背後からかすかに水音がした。
池に水は出していないし、お隣さんからの音にしては方向がおかしいし。
そう思ううちに、音がはっきりと聞こえるようになった。
やっぱりどこかで水が出ているか。
と思ったら、チョロチョロと明らかに流れる音になった。

ハッと気付いて駆け付けると、
やはり、前の日にヤブカラシを掘ったわきの
庭の水栓近くで、水が湧いている。

ちょいとつついたら翌日水が湧いて来るとか、
わしゃ弘法様か。
ありがたや。

慌てて、水道の元栓を締める。
水道の元栓は、水道メーターのすぐ手前にある。
検針の仕事を十余年やっていたので、そのへんはお手のものだ。

きっとスコップで管を傷めてしまったのだろうと思い、
近所の工事店に電話した。
歩いて2分ほどにある店で、数年前に漏水の工事を頼んだことがある。

しかし今日は夕方遅くまで工事に出ていて、来られるか分からないと言う。
数日後までの予定を伝えて、電話を切った。

よく広告で入ってくる、24時間対応の工事業者を呼べば、すぐに来るだろう。
しかし、私は調布市の水道管工事の組合で、検針の仕事をしていた。
ちょうどその頃、都知事が代わり、大きく制度が変わった。

ひとつは水道事業の都一元化。
調布は豊かな水源を持っているので、都から独立していた。
市内の井戸で、市民の水をまかなっていた。
それが、市の水道部から、都の水道局へ移管となった。

もうひとつは、規制緩和。
さまざまな分野で行われたのだが、水道工事もそのひとつだった。
市内の水道工事は、調布市の指定工事店でないとできない仕組みだったが、
都の業者が流入した。
24時間営業の便利な業者も参入したが、一部、工事の質が下がるという
問題も同時に起きた。

もちろん検針事業も都へ移管となった。
ほかの業者が参入する可能性もあった。
システム移行のため、私も事務所で夜までPCに向かい、疲弊した。

そんな流れを経験しただけに、市内の業者に頼みたい。
組合に電話すれば、すぐに来られる工事店を探して、紹介してくれる。
宣伝が地味なのであまり知られていないが、
市内の信頼できる工事店が駆けつけてくれる。
調布市民読者の方があれば、調布管工事組合を憶えておいていただきたい。

さておき。
漏れている間は、水道の元栓を閉めておく。
なにかで使う時だけ、栓を開ければ良いのだが、
いつ工事が来てくれるかわからない。
私が一日留守にする間、老母は栓の開け閉めなどできない。
これは不便だ。

やっちまおう。
管が割れたりしていたら、手前で切って栓でもしてしまえばいい。

しかし水の湧いた箇所を掘ってみると、原因は一目瞭然だった。
L字の接続管が、外れている。
なんだ。ここを接着すれば良いだけだ。

ホームセンターへ行き、水道管のコーナーで専用の接着剤を買った。
缶入りで、キャップに刷毛の付いたものだ。
泥で汚れた管をきれいに拭いて、接着した。

数分待って、元栓を開け、すぐ横の蛇口をひねった。
ブシャ、ブシャ、と数回、空気が抜けて、水が噴き出した。
成功。

と、直後、L字が外れて勢い良く水が飛び出た。

いま接着したのと反対側が、外れたのだ。
そっちの接着もゆるんでいて、圧がかかったから取れたのだろう。
再度メーターボックスへ走り、元栓を閉め、泥を拭いて、接着して、
数分待ち…、ブシャブシャ、ジャー。
無事、通水。

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