犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

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人間病

2013年12月03日 | からだ
[あらすじ] 内向的な若者だった筆者は、一人で外を回る仕事であるメーター検針員になった。
が、仕事が楽でも、一日中ひととしゃべらないとひどく疲れることに気付いた。


10月の下旬に、NHKでうつ病のことを放送していた。
うつ病の原因に、新しい研究成果があった、という話。
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2013/1020/

脳の扁桃体は危険を感じるが、人間が群れを作って社会的に生きるようになって、
文明も発達したら扁桃体は働き過ぎになっちゃって、結果うつ病が発する。
と、無茶に略すれば大筋はこんな話だった。
そして、うつ病の無い社会は平等社会だ、という妙な方向を言い残して
番組は終わった。

科学というのは、ものごとのほんの一つの側面を切り出して
そこだけについて問う。
そういう研究結果が、まるで全体像か真実かのように語られるのが、
現状だと思う。
実験結果に重きを置いた今の医療(EBM:evidence based medicine)は
ことにそういう傾向が強い。

この番組では、この視点の研究結果について述べているだけで、
今まであったセロトニン説や海馬の萎縮や栄養などについては触れていない。
うつ病の全体像をつかもうとしている番組ではないことを意識して見ないと、
おかしなことになる。

ともあれ、いまさらなことが言われていたのだ。
孤独だと憂鬱になっちゃうよ。って。

おかしいでしょ科学って。
孤独だと憂鬱になる、ってやっと解明されたんだ。
科学で証明されていないことは正しくない、なんて間違った捉え方だと分かる。

って話は措いて。

人との付き合いが苦手、という人でも、何かしら他者との関わりを
持っていないと、心は沈んでいく。
苦手な関わりが、実は自分を支えている。

うつ状態の時は、感謝を忘れがちだ。
周囲よりも、自分の中にばかり目が向く。
そういう時に、自ら外へ向かっていくことは難しいかもしれない。
けれど、外から関わって来られるのはもっと不快だろう。

とりあえず、日々、誰かとしゃべると良いように思う。
挨拶だけでもいいんだ。

・・・
あっ。
おはよう。
今日も最後まで読んでくれて、ありがとう。

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