犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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旅立つのか

2017年02月25日 | 犬と暮らす
吟醸酒の説明から始めて、引っ越しの手伝いの話を通して、
一週間しっかりと布石してたどりついた結論、
「吟醸香はカメムシのにおい」。

いやなもん読まされたとお思いでしょうが、
いやな気分で困っているのは書いた本人で、
せっかく買ってきた酒が、うまい気がしない。
おまけにちょうど名前も「亀齢」ときたもんだ。
どうしても頭からカメムシが抜けない。



お鼻
じゃない、
お口直しに、たまにはイイ話っぽい話でも。

21日の朝、犬の散歩をしていて、その夜に見た夢を思い出した。

散歩をしているのは雄犬ジーロ。
雌のきょうだいカバサは、7月20日にこの世を去った。
この世とは、カバサにとってカバサの世であった。
ジーロは好きな所には寝られないし、好きな時にトイレに立てないし、
好きなだけお皿を舐めることもできなかった。

今はやっと解放されている。
四六時中緊張する生活ではなくなった。
死後数ヶ月経って、ジーロの表情はだいぶやわらいできた。

カバサは抜け目なかった。
家の老人がどこかの扉をきちんと閉め忘れていると、
すぐに気付いて駆け出す。
近所中を駆け回り、散歩中の犬に飛びかかったり、
驚いた飼い主さんが転んで怪我をしたり、
猫を追いかけ回したりした。

脱走しないように、私もいつも緊張していた。
せめて脱走したらすぐに気付けるように、
と友人Mの提案でカバサに鈴を付けたこともあった。
鈴の音が庭から聞こえて、脱走が発覚したことがある。
効果はあった。
しかしそのうち、鈴の音が空耳で聞こえるようになった。
警戒し過ぎである。
神経が摩り減っている。

すると、悪夢を見る。
カバサが脱走して、近所で暴れ回り、どうやっても捕まえられない。
という夢を、時々見る。

死後にも、一度見たことがある。
まだ緊張が抜けていないのか、とショックを受けた。

21日未明に見た夢は、まったく違ったものだった。

カバサが夢に登場した。
おだやかにしていて、私に寄ってくる。
それだけだった。

夢の中で、私はカバサはもう死んでいるのだ、とわかっていた。
けれどもう一度会いに来たんだね、と理解していた。
何度も抱いて、夢は終わった。

7ヶ月経ったのだ。

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