犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
犬のこと、人の心身のこと、音楽や自作のいろいろなものについて

鳥派

2018年02月12日 | イキモノタチ
[あらすじ] ゴールデンレトリーバーの飼い主さん、
大きなレンズで鳥を撮影しようと構えている人に
「何がいるんですか?」とたずねたら、答えは
「鳥。」。


鳥を驚かせてはいけない。
静かに観察し、こちらの存在を意識させてはいけない。



そんな話をした翌日、そんな話をした場所にいつものように犬の散歩に行った。
広場にたどり着いたら、何羽もの鳥が飛び交っている。
一羽の大きい鳥が、白っぽい鳥を捕まえて飛び降りてくる、
その周りを黒い鳥がガアガア騒ぎながら飛び回っている。

いや、鳥は分かってますから。

群れはカラスだ。
捕らえられて、羽が散っているのはハトだろう。
カラスがハトを襲っている現場か。
一羽のカラスがハトを捕まえて、他のは周りで騒ぐだけなのか。

いや、なんだか色がへんだ。黒くない。
灰色だ。
おやおや、タカだ。
昨日、鳥の話題で出た、まさにそのオオタカだ。
鷹が鳩を襲い、烏はその残飯にありつこうというわけだろう。

鳥は一度にたくさん食べない。
腹一杯食って体が重くなったら飛べないからだ。
鷹も鳩を丸々一羽食べ切るわけではないのだろう。
烏はその残りを、みんなできれいに食べて片付ける。

鳩はまだもがいている。
羽が散る。

顛末を見届けようと、物陰に身を隠そうと思ったのが間違いだった。
そのまま突っ立っていれば良かった。
ゆっくりでもかすかに動いたら、鷹は私に気付いて、向こうへ飛び去ってしまった。
烏の群れが騒ぎながらついて行く。

跡には鳩の羽が落ちていた。
拾ってみると、鷹の爪痕が付いている。
鋭さが思われる、小さな点が三つ並んでいる。


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