爺犬、桃の節句

[あらすじ] 友人Ｍが、我が犬ジーロくんに正月衣装を作ってくれた。
鏡餅の乗った、毛糸の帽子だ。
https://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/5b265e799af447685722927702b7c323

「もうすぐ３月だね、ジーロくん」と
２月27日に友人Ｍにメールしてみた。
「ちょっと忘れてた！」と慌てた様子の返事が来た。
そう、２月はテキトーに切り上げ、３月は唐突に襲って来る。

翌日、
「餅つき中。チクチク」と
中間報告の写真が送られてきた。
どうやら、フェルトをニードルでつついているようだ。
光浦靖子か。
できればかわいく仕上げてほしい。

３月？餅？と思ったら、菱餅ができてきた。
もちもちしている。
桃の節句のはずだが、現実の季節感に沿って、飾りの花は白梅だということだ。
漆塗りに金銀螺鈿の象嵌された器も、編み物で表現されている。

さっそく装着して撮影。

三月三日四日、地元の深大寺はだるま市で賑わう。
見せびらかしに行こうと思ったが、
犬ほんにんが「あんまり人混みには行きたくない」と言うので、やめておいた。