夏の間中、盆踊りのことか虫のことばっかり書いていたので、
今日はマジメなテーマで書こうとしたのだが
まるで筆が進まないじゃないの。
おやおや。
夏負けかい?
いや、夏休みボケだな。
昔々、中国のある国に、川の渡し場が有った。
川と言っても中国の大河の下流域のこと。
川幅は何kmもある。
渡しは舟で、何人もの船頭がそれぞれに商売をしていた。
ある船頭は「一櫓一里」と幟に書いて宣伝していた。
櫓(ろ)で一回かいただけで一里進むと、スピードを誇っていたのである。
そこへ旅の男がやってきて、言った。
「俺ならひとかきでその倍、二里は行ける。」と豪語した。
血の気の多い船頭のこと、喧嘩になりかけたが、
これも旅の僧が仲裁し、それではやらせてみよう、ということになった。
船頭と僧が舟に乗り、男は舟を漕ぎ始めた。
しかし、舟はぐるぐる回るばかりで一向に進まない。
素人が櫓を使うと、舟は回ってしまうものだ。
「そら、見たことか」船頭は笑った。
すると、僧が言った。
「船頭さん、最初に舟に乗った時、どこが見えた?」
「一里先の、あの山の頂上です。」
「旅の男が舟を漕いだら、今度はどこが見えた?」
「反対側の、こっちの山の頂上です。」
「ほら、なるほど我々の視野はひとかきで二里、移動したじゃないか。」
一つの方向に進むことだけでなく、その場にいながらも視点を変えただけで
人間は大きく進歩することができる、という故事。
という話を夢を見ながらまとめたのだが、
自分としては今ひとつ。
わしの法螺も夏休みボケだな。
今日はマジメなテーマで書こうとしたのだが
まるで筆が進まないじゃないの。
おやおや。
夏負けかい?
いや、夏休みボケだな。
昔々、中国のある国に、川の渡し場が有った。
川と言っても中国の大河の下流域のこと。
川幅は何kmもある。
渡しは舟で、何人もの船頭がそれぞれに商売をしていた。
ある船頭は「一櫓一里」と幟に書いて宣伝していた。
櫓(ろ)で一回かいただけで一里進むと、スピードを誇っていたのである。
そこへ旅の男がやってきて、言った。
「俺ならひとかきでその倍、二里は行ける。」と豪語した。
血の気の多い船頭のこと、喧嘩になりかけたが、
これも旅の僧が仲裁し、それではやらせてみよう、ということになった。
船頭と僧が舟に乗り、男は舟を漕ぎ始めた。
しかし、舟はぐるぐる回るばかりで一向に進まない。
素人が櫓を使うと、舟は回ってしまうものだ。
「そら、見たことか」船頭は笑った。
すると、僧が言った。
「船頭さん、最初に舟に乗った時、どこが見えた?」
「一里先の、あの山の頂上です。」
「旅の男が舟を漕いだら、今度はどこが見えた?」
「反対側の、こっちの山の頂上です。」
「ほら、なるほど我々の視野はひとかきで二里、移動したじゃないか。」
一つの方向に進むことだけでなく、その場にいながらも視点を変えただけで
人間は大きく進歩することができる、という故事。
という話を夢を見ながらまとめたのだが、
自分としては今ひとつ。
わしの法螺も夏休みボケだな。
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